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GUITAR

ギターアンプの音作りと正しい使い方

2019年11月24日

ギターアンプの音作り

ギターアンプの正しい使い方と音作りについて

ギタリストにとってアンプを使った音作りは重要な要素の一つではありますが、つまみが多かったり、機種によって操作感が違ったりと、意外と戸惑ってしまうことも多いかと思います。

使い慣れたマイアンプならまだしも、音楽活動をしていると初めてギターを買った時や、バンドメンバーとスタジオ練習に行ったとき、ライブハウスでの初ライブ等、様々な場面で初めて使用するアンプに出くわすこともあります。

そこで今回はギタリストに向けて、これさえ覚えておけばどんなアンプでも使いこなせる、アンプの基本的な知識をご紹介します。

電源の入れ方

電源の入れ方

アンプによって様々なので、今回はスタジオでもライブでも一番使う機会が多いであろう「Marshall」アンプで説明します。

ギター用アンプってのは音を増幅させる仕組みとして、ざっくり分けて「真空管」と「トランジスタ」タイプに分かれています。

今回説明する真空管タイプのアンプの場合にはスイッチが2つ付いていることがほとんどです。


具体的な方法は

1.すべてのツマミをまずは0にします。
※スタジオやライブハウスの場合、前に使った人の設定がそのままになってる場合が多いので気を付けてください。

2.赤い方の「POWER」をONにします。

3.そのまま1~2分ほど待ちます。
真空管が温まるのを待ちます。

4.INPUTにギターシールドを挿し込みます

5.黒い方の「STANDBY」をONにします。


以上です。

スタジオに入ったらまず赤い「POWER」をONにする癖をつけておけば、機材セッティングしてる間に温まってるはずです。

ヴォリュームの上げ方

電源を入れたら次にマスターボリュームを上げます。


マスターを12時方向まで上げます。(かならず他のつまみが0になってることを確認してください。)

Marshall JVMの場合だとマスターボリュームが2つ付いています。

つまみの下についているボタンをOFFだと右側ONだと左側のヴォリューム値が全体に適用されます。

使い方に慣れるまではボタンはOFFにして右側のMASTER 1だけ使用しましょう。


続いて使用する方のチャンネルのボリュームを少しづつ上げます。

マスターボリュームを上げてから、プリアンプの音量を上げることでアンプから音が出力されます。

音量調整はあとでじっくりするのでここは大体の音量に合わせておきましょう。

音が出た段階で右端のGAINつまみを少しだけ上げます。


GAINは歪み量の調整です。

歪みの調整は、この次の音質調整と一緒に最適な値を探します。

音質の調整

アンプから音がでたら次に音質の調整をします。

ここのつまみで音質の調整をするのですが、今は全部0になっているので迫力のない弱々しい音になっています。

各つまみですが。

・RESONANCE→最低音の調整(モンモン)
・BASS→低音の調整(ズンズン)
・MIDDLE→中音の調整(ギャンギャン)
・TREBLE→高音の調整(ジャキジャキ)
・PRESENCE→最高音の調整(シャカシャカ)


となっています。慣れないうちは各音域のつまみを右に回してみて、ギターの音がどんな風に変化するのかを耳で確認しながら調節するようにしましょう。

実際にボーカルの立ち位置に行って、どう聴こえているかを自分で確認しにいったり、各パートのメンバーに確認するのもいいです。

モニターが無い状況では、全メンバーに均等にバランスよくというのは無理なので、せめてボーカルが歌いやすい環境作りに気を配りましょう。

RESONANCEはメタル等ブリッジミュートを多用するジャンルの場合ここを上げるとズンズン来ます。上げすぎるとモコモコするので注意。

BASSはベースがいる場合、帯域が被るので削り気味で大丈夫です。

MIDDLEはギターの一番おいしい部分なのですが、ボーカルとも被る帯域なので慎重に、バッキングを弾く場合は削って、リードギターやギターソロを弾く場合は上げます。

TREBLEは上げた方が良いのですが、マーシャルに限っては、もとからかなりハイが出る傾向にあるので、結構削ります。特にハイは直線的に音が飛ぶので必ずギターアンプの前に立って調節しましょう。

PRESENCE→サウンドのエッジや抜けを良くしたいときに補完目的で使います。


つまみで覚えるのじゃなくて、耳で覚えるのがコツです。

歪みとボリュームの調整

この段階で再度GAINとVOLUMEの調整をします。

歪みの調整

GAINを右に回していくと音が歪んでいくのがわかると思います。

この歪み量の設定というものに正解はなく、ギタリストの腕の見せ所でもあります。

よく言われるのが「歪ませすぎない」ということです。
歪ませたほうが音に迫力がでて、カッコいいのですが音の芯が無くなります。


判断の基準として

・コードをジャラーンと弾いたときに、コード感が損なわれていないか。
・ブリッジミュートでキザんだ時にズンズン迫力があるか。
・ハイフレットの単音弾きでペラペラな音になっていないか。


この辺りに気を付けながら調整していきます。

音量の調整

最後に音量の調整をします。

この音量の調整が一番大切なので、最後にじっくり時間をかけてやります。

基本的にバンドの場合、ドラム等の生楽器や、全体に合わせて音量を決めるのですが、ギターアンプは性質上、音が真っすぐ飛んでいくのでアンプの向きにも気を配ったほうがいいです。

※アンプの横で弾いていて自分が聴こえないからと音量を上げまくると、正面の人が地獄です(笑)

ライブの場合

ライブハウスで音を鳴らす場合、PAという会場内の音を調整してくれる人がいます。

足元にモニターも設置されているので、メンバーにも音が届きやすいです。
そういった意味では、PAさんのおかげである程度は適切な音量に調整された音がお客さんの耳に届くので安心できます。

とはいえ、実際どれくらいの音量出せばいいのか初めは分からないと思うので、素直にPAさんに聞きましょう。

「ギターのボリューム大丈夫ですか?」

大丈夫じゃなけりゃもうちょっと上げて欲しいとか、下げてとか言われると思います。

ここで大事なのが、自分はよく分かっていないので教えて欲しいという意思表示です。

PAさんからすると、大きすぎたり小さすぎたりする音量設定が、アーティスト側の意図したことなのか、そうじゃないのかが分からないので、大体聞かないと教えてくれないです。


ギターの場合ボーカルと帯域が被っている楽器なので、音量の調整は慎重に。

全体の音に合わせた音質調整

バンド全体の軽い音だしが終わったら、最後に全体での音質調整です。

ワンコーラスぐらい全体で曲をやって、他の楽器に合わせて更に音質を調節していきます。

ここの調整はギタリストにとって永遠のテーマであり、熟練の技が必要です。
もちろん他のパートの協力も必要な時があるので、サウンドに関して妥協せずに言い合える関係性も大切になってきます。

難しいですがここを突き詰めるのもバンドの楽しさのひとつかなと。

まとめ

電源の入れ方から音作りまでをざっくり説明しました。

色んなアンプモデルが発売されていますが、基本的なことは今回の記事の内容と変わらないので、スタジオやライブハウスの常設アンプが使ったことのないアンプだったとしても、ほぼほぼこれで対応できると思います。

どうしてもわからなければスタッフに聞きましょう。


今回のブログ内容をYouTubeでも配信しているので合わせてご覧ください。


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