【殿堂入り】音楽ジャンル別の必聴ギターソロ20選
ギターソロは音楽的な感情を伝え、リスナーを魅了する不可欠な要素となっています。しかし、少し前にSNS上で話題になっていた音楽ネタの中には、長いイントロは回りくどいとか、ギターソロは聴きたくないから飛ばすというようなものもありました。
もちろんギタリストからすると耳を疑うような話ではありますが、現代のポピュラー音楽の中でギターソロが登場する機会が減ってきたのは事実です。
そこで今回、改めてギターソロの魅力を再認識する為にも、さまざまな音楽ジャンルから選りすぐりのギターソロ30選をご紹介します。ロックの激情、ジャズの繊細さ、ブルースの哀愁、そしてメタルの速弾きなど、各ジャンルが持つ独自の魅力が詰まったギターソロを一挙にご紹介。
殿堂入りのギターソロ
Cream - Crossroads
Crossroadsは、イギリスのロックバンドであるCream(クリーム)が1968年に発表した曲です。
エリック・クラプトンの卓越したギタープレイが際立っており、そのソロパートは多くのギターファンにとってマスターピースとされています。
Jeff Beck - Led Boots
Led Bootsは、ジェフ・ベック(Jeff Beck)が1976年に発表したアルバム「Wired」に収録されている楽曲です。この曲は、ベックの特徴的なギタープレイとテクニカルなアプローチが際立っていることで有名です。
ジェフ・ベックのキャリアにおいてジャズフュージョンの影響が強く表れた時期の作品であり、アルバム全体がジャズ、フュージョン、ロックの要素を融合させたサウンドで構築されています。
Jimi Hendrix - Voodoo Chile
Voodoo Chileは、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)が1968年に発表した曲で、アルバム「Electric Ladyland」に収録されている楽曲です。Voodoo Chileは、ジミ・ヘンドリックスのキャリアで最も有名で影響力のある曲の一つと認識されています。
ブルースの影響を受けつつも、サイケデリック感のある実験的なアプローチを取った曲です。特に長編のギターソロは一聴の価値ありです。
Van Halen - Eruption
Eruptionは、アルバム「Van Halen」(1978年)に収録されているギターインストゥルメンタルで、エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)によるギターソロのショーケースとして知られています。
Eruptionはギターのテクニカルなスキル、フィンガリング、タッピング等の複合的なテクニックが取り入れられており、ロックやヘヴィメタルのギタリストたちに多大な影響を与えました。
Gary Moore - Parisienne Walkways
Parisienne Walkwaysは、アイルランドのギタリストでシンガーソングライターでもあるゲイリー・ムーア(Gary Moore)が1979年に発表した楽曲で、ゲイリー・ムーアのキャリアで最も有名な作品の一つとなりました。
Parisienne Walkwaysは、エレガントでメロディックなバラード曲で、特にゲイリー・ムーアの情熱的なギターソロが際立っています。
Led Zeppelin - Stairway To Heaven
Stairway to Heavenは、イギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)が1971年に発表したアルバム「Led Zeppelin IV」に収録されている楽曲で、バンドの代表作とされています。
バラード的な始まりから次第に激しさを増していく構成が特徴的で、特にギターソロ部分はジミー・ペイジのテクニカルなギター演奏が際立っています。ロック史上最も有名な楽曲の一つであり、数々の賞やランキングで高い評価を受けています。
ポップスのギターソロ
John Mayer - Gravity
Gravityは、シンガーソングライターでギタリストのジョン・メイヤー(John Mayer)が2006年に発表したアルバム「Continuum」に収録されている楽曲です。ジョン・メイヤーのキャリアの中でも、Gravityは特に注目されている楽曲で、メロウかつ卓越したギタープレイが評価されています。
ブルースやソウルの要素を取り入れたバラード調の楽曲で、甘いトーンとジョン・メイヤー独自の音楽的アプローチが特徴です。
Van Halen - Jump
Jumpは、ヴァン・ヘイレン(Van Halen)が1984年に発表したアルバム「1984」に収録されている楽曲で、バンドの中でも特に有名な曲の一つです。バンドのサウンドにおいてシンセサイザーを導入したことで注目を集め、大ヒットを収めました。
ヴァン・ヘイレンのギターソロももちろんですが、キーボードで演奏するという珍しいアプローチによって、ポップでキャッチーな要素を持つ楽曲になっています。
Eric Carmen - All by Myself
All by Myselfは、アメリカのシンガーソングライターであるエリック・カルメン(Eric Carmen)が1975年に発表した曲で、ソロデビューアルバム「Eric Carmen」に収録されています。
クラシック音楽の作曲家であるセルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の冒頭部分をサンプリングしており、エモーショナルで力強いギターソロも人気です。
王道ロックのギターソロ
MR.BIG - Daddy, Brother, Lover, Little Boy
Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)は、アメリカのハードロックバンドMR.BIG(ミスター・ビッグ)が1991年に発表したアルバム「Lean into It」に収録されている楽曲です。
速弾きギタリストにとっての登竜門的ギターソロとして人気で、特にポール・ギルバートが使用する電動ドリルによる独特のギターソロパフォーマンスが有名です。
Eagles - Hotel California
Hotel Californiaは、アメリカのロックバンド、イーグルス(Eagles)が1976年に発表した同名のアルバムに収録されている楽曲で、バンドの最も有名で成功した曲の一つです。
曲の冒頭に流れるギターのリフや、ジョー・ウォルシュとドン・フェルダーによる二重ギターのソロなど、洗練されたギターソロが印象的な曲です。この曲はグラミー賞を含む様々な賞を受賞し、ロックミュージックのマスターピースとして広く認知されています。
Eric Johnson - Cliffs Of Dover
Cliffs of Doverは、アメリカのギタリストで作曲家のエリック・ジョンソン(Eric Johnson)が1989年に発表したアルバム「Ah Via Musicom」に収録された楽曲で、代表作の一つとされています。
この曲はエリック・ジョンソンの独特で卓越したギターテクニックとメロディセンスを感じることができる素晴らしい楽曲で、特にギターソロ部分は一聴の価値ありです。1991年には、グラミー賞で最優秀ロックインストゥルメンタルパフォーマンス賞を受賞しました。
Led Zeppelin - Whole Lotta Love
Whole Lotta Loveは、イギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)が1969年に発表したセカンドアルバム「Led Zeppelin II」に収録された曲で、彼らの代表曲の一つとして広く知られています。
ジミー・ペイジの重厚なサウンドとエネルギッシュなギターリフとソロも有名で、ヘヴィメタルの先駆けとして、多くのリスナーに親しまれています。
OZZY OSBOURNE - Crazy Train
Crazy Trainは、ヘヴィメタルバンドのオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)が1980年に発表したデビューソロアルバム「Blizzard of Ozz」に収録されている楽曲です。オジー・オズボーンの代表作の一つとして知られています。
Crazy Trainは、ランディ・ローズが奏でるギターリフが印象的な楽曲で、特に曲の冒頭のギターソロからのヘヴィリフは一度聴くと耳から離れません。
Deep Purple - Highway Star
Highway Starは、イギリスのロックバンド、ディープ・パープル(Deep Purple)が1972年に発表したアルバム「Machine Head」に収録されている楽曲です。この曲は、ディープ・パープルの代表曲の一つとして広く知られています。
「Highway Star」は、迫力のあるハードロックサウンドと、リッチー・ブラックモアの疾走感のあるギターソロやジョン・ロードのオルガンソロなど、メンバーの特徴的な演奏が冴えわたる曲として注目されています。
The Beatles - Let It Be
Let It Beは、イギリスのロックバンド、ザ・ビートルズ(The Beatles)が1970年に発表した同名のアルバムに収録されている楽曲です。
Let It Beはバンド最後のスタジオアルバムとなり、その後の「The Long and Winding Road」等と同じく、ビートルズのキャリアを締めくくる重要な楽曲となりました。シンプルかつ力強いギターソロは、感情を揺さぶるエネルギーを持っています。
ジャズ・フュージョンのギターソロ
Larry Carlton - Room 335
Room 335は、アメリカのジャズ・フュージョンギタリスト、ラリー・カールトン(Larry Carlton)が1978年に発表したアルバム「Larry Carlton」に収録された楽曲です。この曲は、ラリー・カールトンのソロキャリアにおいて非常に有名な曲で、ジャズ・フュージョンの傑作として評価されています。
滑らかで洗練されたギタープレイが特徴的なインストゥルメンタル曲であり、ラリー・カールトンの技巧的かつ感情豊かなギター演奏が際立っています。ちなみに、曲のタイトルは自身のスタジオの部屋番号である「Room 335」に由来しています。
Pat Metheny - Third Wind
「Third Wind」は、アメリカのジャズ・ギタリストで作曲家のパット・メセニー(Pat Metheny)が、1987年に発表したアルバム「Still Life (Talking)」に収録された曲です。
Third Windは、パット・メセニーの特有の音楽スタイルであるエレキギターとシンセサイザーを組み合わせたサウンドが特徴的な楽曲です。この楽曲は、ジャズ・フュージョンの傑作として広く評価され、グラミー賞を受賞するなど高い評価を受けました。
ブルースのギターソロ
Stevie Ray Vaughan & Double Trouble - Texas Flood
Texas Floodは、アメリカのブルースギタリスト、スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)とバンド「Double Trouble」が1983年に発表したデビューアルバムのタイトルトラックです。
この曲は、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの独特で力強いギタープレイと情熱的な歌唱が特徴的で、テキサスブルースの伝統を引き継ぎながらも、独自のアプローチでブルースに新しい息吹を与えた楽曲とされています。
Rory Gallagher - Messin' With The Kid
Messin' With The Kidは、ブルースギタリスト、ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)が1972年に発表したアルバム「Live! In Europe」に収録された楽曲です。
ロリー・ギャラガーは、特有なスタイルでブルースを演奏し、そのギタープレイと独自のヴォーカルスタイルで知られています。ジュニア・ウェルズとバディ・ガイが演奏したバージョンを基にしつつ、自身のアレンジやアグレッシブなギタープレイでアレンジを加えています。
まとめ
音楽ジャンル別の必聴ギターソロは以下の通りです。
- Cream - Crossroads
- Jeff Beck - Led Boots
- Jimi Hendrix - Voodoo Chile
- Van Halen - Eruption
- Gary Moore - Parisienne Walkways
- Led Zeppelin - Stairway To Heaven
- John Mayer - Gravity
- Van Halen - Jump
- Eric Carmen - All by Myself
- MR.BIG - Daddy, Brother, Lover, Little Boy
- Eagles - Hotel California
- Eric Johnson - Cliffs Of Dover
- Led Zeppelin - Whole Lotta Love
- OZZY OSBOURNE - Crazy Train
- Deep Purple - Highway Star
- The Beatles - Let It Be
- Larry Carlton - Room 335
- Pat Metheny - Third Wind
- Stevie Ray Vaughan & Double Trouble - Texas Flood
- Rory Gallagher - Messin' With The Kid
色々な音楽ジャンルからギターソロを20曲に絞ってご紹介しました。ギターソロでしか表現できない感情や深み、そして独自性の高い音楽を再認識することができるかと思います。
今回の記事を通じて、新たなギタリストやジャンルに触れる機会になり、音楽の奥深さを楽しむきっかけとなれば幸いです。
以上、「【殿堂入り】音楽ジャンル別の必聴ギターソロ20選」でした。