DJを始める為の簡単な5つのステップ
世界で活躍する人気DJ達に憧れて、いつか自分もDJをやってみたいけど、具体的にどういう方法で始めればいいのかよくわからないという方も多いと思います。
DJになるために特別な必須の資格や経験はありません。DJとして活動を始めるためには、まずDJをさせてもらえる場所を探す必要があります。そのためには、クラブやイベント会場に何度も通ってオーガナイザーと呼ばれるクラブイベントの主催者と接点を持つことで、出演のチャンスがもらえる可能性もあります。
小さな箱から初めて、技術を磨いて結果を残すことができれば、知名度を上げたり、ネットワークを広げたりする絶好のチャンスになるでしょう。
今回はこれからDJを始めようと思っている方に向けた、DJを始める為の簡単な5つのステップをご紹介します。
DJとは?
DJとは簡単に説明すると、クラブやイベント会場で音楽を流し、場の熱気を高めることを仕事としています。
クラブの特徴や客層に合うような曲、世の中で流行している曲を織り交ぜながら流し、フロアの盛り上がりを演出します。DJは曲を選ぶだけでなく、各曲に独自のアレンジを加え、ノンストップでつなぐミックスの作業を行うことが一般的です。
ある程度キャリアを積んだDJは自分で作曲し、オリジナル曲を披露することで自分を広く認知してもらえるような活動も行います。
DJとして長く活動するには、どのようにしてその他多くのDJ達と差別化をはかり、場の空気を読みながらも自分の個性を売り込んでいけるかが重要になります。
1. 音楽ライブラリを作成する
DJの仕事は、主に「クラブやイベントでのパフォーマンス」、「曲の調達、アレンジ」の2つです。
まずは実際にプレイする為に曲を調達して、自分の音楽ライブラリを作成する必要がありますが、すでに自分自身が熱狂的な音楽ファンであれば、それほど難しいステップではありません。
一昔前のクラブDJは、より良い、より深い音質、そして実際に回すアーティストや曲の品質など、様々な理由からレコード盤を使用するDJが多かったのですが、現在ではデジタルが主流です。
デジタルDJ(CDJ)またはPCDJは、何千もの曲をPCやMac、USBメモリーに読み込んで持ち運びができるので、特にパーティーやエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)のイベントでプレイしたいのであれば、どんな曲でもすぐに取り出すことができるので、レコードの山を運搬するよりもはるかに効率的です。
デジタル音源の入手場所は以下の二つがよく使われています。
- SoundCloud : 他のミュージシャンの楽曲をダウンロードすることができるソーシャル・ミュージック・プラットフォーム。自分の楽曲をアップロードして共有することもできる。
- Beatport : Beatportは巨大なDJ用ミュージック・ストアであり、最高級のデジタル・フォーマットで音楽を提供すると同時に、DJのためのユニークな音楽発見ツールも提供しています。
2. DJのタイプ選ぶ
音楽フォーマットとして、レコードを使うDJとデジタル音楽フォーマットを使うことが分かったら、次は自分がどのようなDJになりたいのか?その分野で何をするのかを深堀りする必要があります。
DJのタイプは主に以下の4つがあります。
- クラブDJ : クラブDJは、特定のイベントのためにクラブごとのニーズに応じて、1つのクラブでプレイし続けることもあれば、さまざまなクラブを巡回してプレイすることもあります。クラブDJの目的は、会場のムードを把握し、ダンスフロアで人々を躍動させることです。
- ターンテーブリスト : ターンテーブリストはDJとしてのスキルを高め、オーディエンスに対してターンテーブルを使ったテクニックを披露する為にクラブやイベントに足を運びます。カッティングやスクラッチなどのさまざまなテクニックを使います。
- ラジオDJ : ラジオDJは、音楽の選曲だけではなく、アナウンスや曲間のトークを通じて、自分の個性を表現することができます。
- モバイルDJ : モバイルDJは、通常は結婚式や卒業式などの特定のイベントで、場の空気に合わせて人気のある曲を安定的に流すことを目的としています。
どのタイプであっても、DJのメインの目的はクラブやイベントで音楽を流し、場を盛り上げることです。
活躍の場としては、クラブのほかにライブハウスやパーティー会場、バーやレストラン、音楽イベントや野外フェスなどがあります。
音楽を流すときには、イベントの特徴をつかみ、来場者の年齢層や性別比、好まれている音楽の特徴(J-POP、EDM、ソウル、ファンクなど)や流行曲のチェックが不可欠です。
3. 必要な機材を揃える
DJを始めるにあたって必要なものはそれほど多くありません。多くの大型クラブでは「Pioneer / NXS」シリーズのCDJやDJミキサーを導入されており、PCやUSBを使ったDJプレイが可能な環境となっています。
小~中規模のクラブや個人開催のイベントに参加するとなると、機材環境が整っていない場所も多くあるので、使用機材を自分で持ち込みしなければいけない場合もあります。
小型でもいいので真ん中にミキサー、両サイドにDJプレーヤー2つの3点セットになったPCDJコントローラーを持っておくと、自宅練習用にもなり、割と安く入手することも可能なので持っておくと安心です。
- DJコントローラー
- DJソフトウェア
- モニターヘッドホン
- コンピューター、USB
- 各種ケーブル
4. DJスキルを学ぶ
観客の前でDJをするのなら最低限のスキルを身につけておく必要がありますが、現在はSNS、インターネットのおかげで、独学でDJの基本的なスキルを身につけることが簡単になりました。
DJプレイで使う基本的なスキルは以下の4つです。
- ビートマッチング : 曲間に違和感が出ないように同じテンポとフェイズで再生する2つのトラックを繋ぎ合わせます。
- フレージング : トラックを自分の納得のいくポイントで上手くミックスすることをフレージングといいます。
- ゲインコントロール : 楽曲やフロアの状況に合わせて音量をコントロールします。
- イコライジング : 低音、中音、高音と特定の周波数をカット、ブーストします。
ターンテーブリストを目指している場合は、さらに多くのスキルを学ぶ必要がありますが、クラブDJの場合はこの4つのスキルでも十分プレイ可能です。
5. ソフトウェア、ツールを探す
デジタルDJでプレイする場合、最も重要となる心臓となるのがDJソフトです。
ソフトによって、操作感や得意とする音楽ジャンル、対応コントローラーにも違いがあるので、一通り下調べしたあとに購入するソフトを決めることをおすすめします。
最も人気所でいうと以下の4つがあります。
- SERATO / SERATO DJ
- Pioneer DJ / rekordbox
- Native Instruments / TRAKTOR PRO
- DENON DJ / Engine
最もオーソドックスなDJソフト「SERATO」。クラブやイベント現場の定番モデルといえばPioneerの「CDJシリーズ」や「DJMシリーズ」。ミックスが得意な「TRAKTOR」といった具合に、それぞれに特徴があるので、自分のプレイスタイルやジャンルに合わせて選択しましょう。
まとめ
DJを始める為の簡単な5つのステップについてご紹介しました。
- 音楽ライブラリを作成する
- DJのタイプ選ぶ
- 必要な機材を揃える
- DJスキルを学ぶ
- ソフトウェア、ツールを探す
知り合いにすでに活動しているDJがいる場合は、そういった方に相談するのが一番良いです。
もしかしたらそのままイベントに誘ってもらえたり、オーガナイザーを紹介してもらえることもあるので、知り合いのDJイベントに顔を出したりするのも効果的です。
音楽業界は横の繋がりが重要な分野でもあるので、パーティーやイベントごとに進んで参加して、どんどんコネクションを増やしていくことも、DJの仕事の一部といえます。
以上、「DJを始める為の簡単な5つのステップ」でした。
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