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ギターのチューニング方法まとめ|知っておくと得するちょっとしたコツ5選

「チューナーの画面では合ってるのに、ジャカジャーンと弾くとなんか音が濁ってる……」
「さっき合わせたばっかりなのに、一曲終わる頃にはもうズレてるんだけど!」

ギターを弾いていると、こんなことって本当によくありますよね。実は筆者もギターを始めたての頃は「なんで!?」と頭を抱えていましたね。

ギタリストなら誰もが一度は直面するこの悩み。実は、ギターのチューニングは「ただメーターを真ん中に合わせるだけ」では不十分なのです。

ギターはとても繊細な楽器です。弦の巻き方一つ、ペグの回し方一つで、響きの美しさや安定感は劇的に変わります。この記事では、初心者の方でも今日から実践できるギターのチューニングのコツから、プロのレコーディング現場でも使われる一歩先の隠し技まで、ギターを弾く上で絶対に知っておきたい豆知識を徹底解説します。

1. 基本中の基本!必ず「低い音から高い音へ」締めて合わせる

ギターのペグを回してチューニングする様子

ギターのチューニングにおいて、最も基本的でありながら最も重要なコツが「ペグを締めながら(音を上げながら)目標の音に合わせる」ことです。

なぜ「緩めながら」合わせると音が狂いやすいのか?

もし目標の音(例えば6弦のE)を通り過ぎて高い音になってしまった場合、そのまま少し緩めて合わせようとしてはいけません。その理由は、ペグの内部にあるギアの「遊び」にあります。

ペグを緩めて合わせると、ギアの間にわずかな隙間が残ります。その状態で演奏を始めると、弦の張力によってギアがわずかに動き、すぐに音が低くなってしまうのです。これが「ギターのチューニングが合わない」と感じる原因の一つです。

正しい手順のまとめ

  1. 目標の音より高くなってしまったら、一度思い切って半音〜1音分くらい低く緩める。
  2. そこからゆっくりとペグを締め、低い音からグーッと上げていって目標の音にピタッと合わせる。

これだけで、演奏中に音が狂う確率は大幅に減ります。初心者の方はまずこの「締めながら合わせる」を徹底しましょう。

2. ハイフレットの音痴を解消する「オクターブチューニング」のやり方

ギターのブリッジ部分でのオクターブ調整

「開放弦では合っているのに、高いフレット(12フレット周辺など)でコードを弾くと音痴に聞こえる」という場合、それはオクターブ調整(オクターブチューニング)が狂っているサインです。

オクターブ調整とは何か?

ギターは構造上、弦の太さや弦高(弦と指板の距離)によって、ハイフレットに行くほど理論上の音程からズレが生じやすくなります。これをブリッジ部分の「サドル」と呼ばれるパーツを前後させて補正するのがオクターブチューニングです。

オクターブ調整の具体的な手順

必要なもの:精度の高いチューナー、プラスドライバー(またはレンチ)

  1. 基準の音を合わせる: まず、開放弦(または12フレットのハーモニクス音)を正確に合わせます。
  2. 12フレットの実音を確認: 次に、12フレットを普通に押さえて音を鳴らします。
  3. 音のズレをチェックして調整:
    • 実音が高い場合: サドルを後ろ(ボディエンド側)に下げます。
    • 実音が低い場合: サドルを前(ネック側)に進めます。
  4. 繰り返す: サドルを動かしたら、もう一度開放弦を合わせ直し、再度12フレットを確認します。これがピッタリ一致するまで繰り返します。

「弦のゲージを変えたとき」や「季節の変わり目」には必ずチェックしたいポイントです。

3. 弾いた瞬間の「アタック」で合わせるべき?それとも「サスティーン」?

チューニングをする際、弦を弾いた直後はメーターが右に振れ(高く出)、音が伸びる(サスティーン)につれて左に戻ってくる(安定する)ことに気づいたことはありませんか?

https://youtube.com/shorts/SOrG6qLuNeY?si=BtxWclAoGqdBz58B

結論:基本は「減衰し始めた安定した音」で合わせる

弦を強く弾くと、物理的に弦が強く引っ張られるため、一瞬だけ音程が上がります。一般的には、弾いた直後の「ピーン!」という音ではなく、弾いてから1〜2秒後の音が落ち着いたタイミングで合わせるのが基本です。

ただし、演奏スタイルによって使い分けるのがちょっとしたポイントです。例えば

  • 激しいストロークが多い場合: 常に強く弾くなら、あえて弾いた瞬間の少し高い位置で合わせると、演奏中のピッチが安定して聞こえます。
  • 繊細なアルペジオが多い場合: 弾いた後の伸びている音(サスティーン)を重視して合わせます。

4. 耳を鍛え、精度を高める「ハーモニクスチューニング」

ハーモニクスを使ったチューニング方法の解説図

チューナーが手元にない時や、より微細な響きのズレを耳で確認したい時に有効なのがハーモニクスを使った手法です。ハーモニクス音は倍音が強調されるため、音のズレが「うなり」として聞こえやすくなります。

ハーモニクスチューニングのやり方

特定のフレット(5、7フレット)の真上に軽く指を触れ、弾いた瞬間に指を離すと澄んだ高い音が鳴ります。

  • 5弦5フレットのハーモニクス = 4弦7フレットのハーモニクス
  • 4弦5フレットのハーモニクス = 3弦7フレットのハーモニクス

この2つの音を同時に鳴らした時、音が「ウワングワン」と揺れて聞こえる場合、音程がズレています。この揺れ(うなり)がなくなるポイントを探すことで、非常に精度の高い調整が可能になります。ただし、2弦と3弦の間はフレットの位置が異なる(3弦4フレットと2弦5フレットなど)ため注意しましょう。

5. 究極のこだわり!「純正律」と最新チューニング事情

純正律と平均律の和音の違い
画像引用 : 愛知工業大学「キレイな和音を作るためには・・・」

ギターの音をさらに美しくしたいなら、「平均律」と「純正律」の違いを知っておくと得をします。ギターは通常「平均律」で作られていますが、これは特定のコードでわずかに響きが濁るという弱点があります。

「ミ」の音を少し下げると綺麗に聞こえる?

例えばCメジャーコードを弾いた時、3度の音(ミ)を、チューナーのジャストの位置から約13.7セントほど低く設定すると、驚くほど澄んだ響きになります。これが「純正律」に近い響きです。

チューナーで13.7セント下げた表示の例
チューナーで見た時の13.7セント下

最新トレンド:スイートゥン・チューニング

最近では、こうした理論的なズレを自動的に補正してくれる「Sweetened Tuning(スイートゥン・チューニング)」機能を搭載したチューナー(Petersonなど)がプロの間で主流となっています。自分流に少しずつピッチをズラすことで、ギター特有の「鳴りの悪さ」を解消するテクニックです。

6. チューニングを安定させるプラスアルファのメンテナンス術

「コツはわかったけど、物理的にすぐズレる!」という悩みを持つ方へ、2026年現在も推奨される最新メンテナンス術を紹介します。

ナットの溝に「潤滑剤」を塗る

チューニングが狂う最大の原因は、ナット(ヘッド側の溝)での弦の摩擦です。ペグを回した時に「ピキッ」と音がするのは危険信号。専用の潤滑剤(ナットソースなど)を塗るだけで、驚くほど安定感が増します。

新しい弦はしっかり「ストレッチ」させる

弦を張り替えた直後は、弦が伸びようとするためすぐに狂います。弦を張った後、指で軽く引っ張って伸ばし、再度チューニングする作業を3〜4回繰り返しましょう。これで「張りたては音が合わない」という悩みが解消されます。

まとめ

ギターチューニングの時に役立つ豆知識をもう一度おさらいしましょう。

  1. 締めながら合わせる: ギアの遊びをなくし、音の戻りを防ぐ。
  2. オクターブ調整を行う: 全フレットでの音痴を解消する。
  3. アタックの後の音で合わせる: 演奏スタイルに合わせたポイントを見つける。
  4. ハーモニクスを活用する: 自分の耳で「うなり」を聞き分ける。
  5. 純正律を意識してみる: コードの響きをワンランク上の美しさへ。

チューニングは、ただの準備ではなく「良い音を作るための最初のステップ」です。ちょっとしたコツを意識するだけで、いつものコードが驚くほどきれいに響き始めます。ストレスのない安定したピッチで、日々のギタータイムをもっと楽しんでください!


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