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ギタリストの新常識!?今話題の「スマートギター」の魅力とおすすめ5選

ギタリストの新常識!?今話題の「スマートギター」の魅力とおすすめ5選

最近話題になっている「スマートギター」は、最新テクノロジーを搭載し、外部のアンプやエフェクターがなくても、ギター本体だけで音を鳴らし、多彩なサウンドメイクを可能にします。

今回ご紹介するスマートギターとは、内蔵スピーカーや特殊な振動技術(アクチュエーター)によって、外部アンプなしで拡声された音やエフェクト音を出力できるギターのことを指します。多くの場合、デジタル信号処理(DSP)によるエフェクト機能や、Bluetoothによるスマートフォンアプリとの連携機能も備えています。

アンプやペダルなしで音が出る仕組み

スマートギターが通常のピックアップ付きギターと違うのは、本体に「小型のサウンドシステム」を内蔵している点です。では、どのようにしてアンプやペダルなしでサウンドを生み出しているのでしょうか?

  1. 内蔵スピーカー
    一部のモデルには、実際に小型のスピーカーがボディに組み込まれています 。これにより、ギターから直接、加工されたサウンドを出力できます。Enya NEXGシリーズ やEnya Nova Go Sonic 、LAG Guitars HyVibeシリーズ などがこのタイプです。もちろん、スピーカーサイズには限界があるため、大型のギターアンプと同等の音量や低音を期待するのは難しい場合もありますが、自宅での練習や小規模な演奏には十分なパワーを持つモデルも多いです。  
  2. アクチュエーター技術
    ヤマハのトランスアコースティック™ やLAVA MUSICのFreeBoost技術 などは、ボディ内部に取り付けられた「アクチュエーター」または「エキサイター」と呼ばれる装置を使用します。これは、弦の振動を受けて、ギターのボディ(特に裏板)そのものを振動させる仕組みです 。これにより、ギターの木材自体がスピーカーのように機能し、リバーブやコーラスといったエフェクト音を生音(アコースティックな響き)と自然にブレンドして出力します 。LAG HyVibeも同様にエキサイターを使用しています 。この方式の利点は、非常に自然で没入感のある響きが得られることです。  

サウンドを加工する技術(DSP)

スマートギターの「頭脳」にあたるのがDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)です。このチップによって、リバーブ、コーラス、ディレイ、ディストーションなどのエフェクトサウンドをリアルタイムで生成することができます。

搭載されているエフェクトの種類はモデルによって異なり、ヤマハの初代トランスアコースティックのような基本的なものから、最近だとEnya MusicのNova Go SonicやLAVA ME 4のような非常に多彩なエフェクトを備えた製品まで様々です。  

接続性とコントロール

  • Bluetooth: 多くのモデルがBluetooth機能を搭載しています。これにより、スマートフォンなどから再生した音楽をギター本体のスピーカーで鳴らし、バッキングトラックに合わせて練習したり 、専用アプリと連携してギターの設定をコントロールしたりできます。  
  • 専用アプリ: スマートフォンアプリのアプリを使うことで、エフェクトの詳細なパラメータ調整、ファームウェアのアップデート、プリセットの管理、チューナーやメトロノーム、ルーパーといった追加機能へのアクセス、さらには練習支援ツールや録音データの共有などが可能になります 。
  • USB: USBポートは、主に本体バッテリーの充電 に使われますが、モデルによっては録音したループの転送や、ギター自体をオーディオインターフェースとしてコンピューターに接続し、DAWソフトで録音する機能 も備えています。  

その他の共通機能

上記以外にも、多くのスマートギターには、チューナー 、メトロノーム 、ルーパー(演奏を録音・再生して重ねていく機能)、そしてヘッドホン出力 など、便利な機能が搭載されています。

機能性の向上によって、スマートギターは単にアンプやエフェクターを内蔵するだけでなく、練習、作曲、演奏、共有といった音楽活動全体をサポートする「オールインワン」の楽器へと進化しています。ルーパーやドラムマシン 、練習ツール 、Bluetooth再生機能などが一体化されることで、ギタリストは文字通りギター1本で、より豊かで便利な音楽体験を得られるようになっています。

おすすめのスマートギターおすすめ5選

それでは、国内の市場で注目されている話題性の高いスマートギターの中から、特におすすめの5モデルをご紹介します。

Enya Nova Go Sonic

「Enya Nova Go Sonic」は、ギターの楽しさを再定義する、次世代のスマートギターです。一番の特徴は、アンプがなくても、本体とスマホだけで作り込んだ迫力あるエフェクトサウンドを楽しめることです。内蔵スピーカーから完成したサウンドが出力されるので、いつでもどこでも場所を選ばずに演奏に没頭できます。

ボディ素材には軽量かつ丈夫なカーボンファイバーを採用。湿度や温度の変化に強く、アウトドアや旅行先にも気軽に持ち出せるのが嬉しいポイントです。コンパクトで抱えやすいサイズ感は、初心者や手の小さな方にもぴったりです。

Enya Nova Go Sonic

Enya NEXG 2

「Enya NEXG 2」は、スマートギターの可能性をさらに押し広げた、まさにオールインワンと呼ぶにふさわしいモデルです。ギターでありながら、アンプ、エフェクター、Bluetoothスピーカー、オーディオインターフェース、さらにはルーパーやカラオケ機能まで、驚くほど多彩な機能をこの1本に凝縮しています。

前モデルからサウンドシステムが強化され、50Wの高出力スピーカーとAR音響技術により、生々しく迫力のあるサウンドを実現。本体のタッチスクリーンや専用アプリから、様々なアコースティックギターの音色を再現するモデリングや、豊富なエフェクトを直感的にコントロール可能です。練習に役立つドラムマシンや、重ね録りも可能なルーパー機能も搭載し、クリエイティブな演奏をサポートします。

Enya NEXG 2

LAVA ME 4 Carbon

「LAVA ME 4 Carbon」は、まるで未来から来たようなスマートギター。最大の特徴は、ボディに搭載されたマルチタッチスクリーンと、独自開発のオペレーティングシステム「HILAVA 2.0」です。これにより、スマートフォンのように直感的でスムーズな操作感で、多彩な機能を利用することができます。

スクリーンをタップすれば、高品質な内蔵エフェクト(リバーブ、ディレイ、コーラス、モジュレーションなど)を自由に呼び出し、細かくカスタマイズ可能。さらに、チューナー、メトロノーム、練習アプリなど、ギタリストのスキルアップを強力にサポートするアプリが満載です。最大4トラックまで重ね録りできるルーパーや、100種類以上のリズムパターンを持つドラムマシンも搭載し、作曲やパフォーマンスの幅を大きく広げてくれます。

LAVA ME 4 Carbon

Yamaha TAG3 C

トランスアコースティックギターの「TAG3 C」は、演奏の可能性を広げる多彩な機能を備えたアコースティックギターです。Bluetoothによるオーディオ再生機能搭載で、スマートフォンなどと接続すれば、お気に入りの曲をギター本体から臨場感あふれるサウンドで流すことができ、一緒に演奏を楽しむことが可能です。

サウンドの核となるのは、ギター内部に搭載された2つのアクチュエーター。弦の振動に共鳴し、アンプラグドでもリアルなリバーブ、コーラス、ディレイといったエフェクトサウンドをギター本体から豊かに響かせます。さらに、創造性を刺激するルーパー機能も搭載。自分の演奏を簡単に録音・再生でき、バッキングに合わせてメロディーを重ねることもできます。

Yamaha TAG3 C

LAG Guitars HyVibe THV10DCE

フランスのギターメーカーLAG Guitarsと、スマートテクノロジー企業HyVibe Audioがタッグを組んだ革新的な一本が「LAG Guitars HyVibe THV10DCE」です。ルーパー機能、Bluetoothスピーカー機能、チューナー、メトロノームまで搭載。まさにオールインワンギターとして機能します。

心臓部である「HyVibeシステム」により、アンプやエフェクターに接続することなく、ギター本体だけで驚くほど多様なサウンドメイクが可能。定番のリバーブ、コーラス、ディレイはもちろん、オクターバー、トレモロ、フェイザー、さらにはディストーションまで内蔵しています。

LAG Guitars HyVibe THV10DCE

まとめ

アンプもエフェクターも不要なスマートギターは、ギタリストが長年抱えてきた機材という縛りから解放してくれます。追加でチューナーやリズムマシーン、Bluetoothとの連携など、ギタリストにとって便利な機能が多く搭載されているのも魅力の一つです。

スマートギターの技術はまだ発展途上にあり、今後さらに洗練されたAI機能の搭載や、バッテリー性能の向上、そしてより多くのメーカーからの参入などが期待されます。ソフトウェアアップデートによって購入後も機能が追加・改善されていく点も、これらの楽器の魅力と言えるでしょう。

以上、「ギタリストの新常識!?今話題の「スマートギター」の魅力とおすすめ5選」  でした。


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