ギターの表現力を向上させる7つの奏法テクニック
多くのギタリストはサウンドに表情やバリエーションを付ける為に様々な奏法テクニックを駆使しています。
通常、ギターは左手で弦を押さえながら右手のピックで弦を弾くことで音を鳴らす楽器ですが、それだけでは音符通りの音しか鳴らすことができず、プロギタリストのような歌うように感情的なギタートーンを鳴らすことは難しいです。
そこで今回はギタリストとして表現力を向上させるために、必ず習得しておきたい基本的なギターの奏法テクニックを7つご紹介します。
人を感動させる演奏
実際にライブステージに立ち、曲やメロディーを楽譜通りに演奏できているのにパラパラとした拍手しかもらえず、あまり手ごたえを感じない…という方も多いのではないでしょうか?
友人や知人からは拍手がもらえるかもしれませんが、本当に自分のスキルで大衆を感動させたいのであれば、ギターテクニック学んで、さらに表現力を付ける必要があります。
ギター一本で誰かを感動させるのはなかなか難しいことではありますが、多くのプロギタリストは譜面では表せないような、音程やリズム、音質変化を加えて、感情に訴えかける演奏をしています。
譜面通りに演奏することができるようになったら、次は色々なギター奏法を使って、自分なりに表現力を上げる練習も行ってみましょう。
1. ビブラート
弦を揺らすことで音程を細かく上下させて、震えるように音を響かせる奏法。
ビブラートの揺れ幅や速度を変えることで様々な表現が演出できるので、実はすごく奥が深いテクニックの一つです。
ビブラートはギターのみならず、ボーカルや色んな楽器でも表現力を上げる為に取り入れられているので、必ず習得しておきたいテクニックの一つです。
2. ハンマリングオン
ピッキングした弦のフレットを叩き付けるようにして音を出すテクニック。
例えば人指し指で1弦5フレットを押さえてピッキングしたあとに、薬指で1弦7フレットを叩きつけるようにハンマリングすることで、ピッキングよりも滑らかに音と音を繋げることができます。
3. プリングオフ
プリングオフはハンマリングとは逆に、弦を引っ掻くようにして演奏するテクニック。
例えば人指し指で1弦5フレットを押さえて、薬指で1弦7フレットを押さえたしたまま、薬指を引っ掻くようにはじくことで音を出す奏法のことです。
4. スライド
グリッサンドとも呼ばれるスライド奏法は、弦の上を指をすべらせて音程を変えるギター奏法。
フレットを押さえたまま狙った音程まで指をすべらせるようにすることで、ピッキング時のエッジ感が発生せず、非常に滑らかなサウンドになるのが特徴です。
5. チョーキング
チョーキングは弦を弾いた後に弦を押さえている指を上、または下方向に弦を引っ張ることで、音程を無段階に変えることができるテクニック。
弦を引っ張り上げるというのが弦楽器特有の奏法なので「ギターらしさ」を演出でき、半音か全音の区切りなく、自由に音程変化させることが可能になるので、表現力が大幅に向上します。
6. ブリッジミュート
ブリッジミュートはブリッジより少しネック側付近の弦の上に右手側面で軽く触れながら弾くことで、通常の演奏時よりも出音を抑えるテクニック。
特にロック系の激しめのジャンルで多用され、倍音を押さえることで「ズンズン」とした迫力のあるサウンドになります。
7. ハーモニクス
特定のフレット上に指を軽く置き、ピッキングした直後に指を離すことで「ポーン」という高音のみを鳴らすテクニック。
ブリッジミュートとは逆に倍音のみを鳴らす演奏方法で、普通に弦を弾いたときよりもやわらかい高音が出力されます。
まとめ
ギターの表現力を向上させる7つの奏法テクニックをご紹介しました。
今回は基本的なテクニックになりますが、これだけでも十分プロギタリストのような表現力豊かな演奏が可能になります。
チョーキング時の音程の正確さや、スライドさせるスピード、ブリッジミュートの右手の位置など、それぞれのテクニックを磨くこともギター上達の近道となるので、是非練習に取り入れてみてください。
以上、「ギターの表現力を向上させる7つの奏法テクニック」でした。