ギターの単音弾きフレーズを綺麗に鳴らすコツ
コード弾きがある程度弾けるようになったら、次はギターソロのような単音弾きによるメロディックなフレーズを弾いてみたい!という方も多いと思います。
慣れないうちは音と音の繋がりがプツプツと途切れてしまったり、他の弦も一緒になってしまったりと、狙った音だけを綺麗に鳴らすのは以外と難しいです。
今回はそんな単音弾きフレーズを綺麗に鳴らすコツについてご紹介します。
ギターの単音弾きとは?
コード弾きは複数の音を同時に鳴らす「和音」でしたが、単音弾きでは歌メロディーのように一つの音を連続して弾くことになります。
左手でコードフォームを押えて右手をジャカジャカと振るのとは違い、単音弾きでは左手と右手の連動が非常に重要となってきます。
一言で単音弾きといっても、ギターの場合は大きく分けると3つのスタイルがあります。
- 単音弾き
- アルペジオ
- カッティング
スタイルによってサウンドの与える印象が大きく変わるので、同じようなフレーズでもまったく違ったように聴こえます。
単音弾き
シンプルな単音弾き。リードギターやギターソロのようなメロディックなフレーズを弾くことができます。
音を重ねずに1音だけ押さえて狙った弦だけが鳴るようにピッキングして、チョーキング、ビブラート、ハンマリングオン、プリングオフ等、様々なテクニックで表現力高い演奏ができるのが魅力です。
ギターに注目を集めることができる華やかなイメージがあるので、単音弾きのギターソロを弾けるようになりたい!という方は多いのではないでしょうか。
アルペジオ
コード弾きは和音をジャラーンとまとめて弾いていましたが、アルペジオでは一つ一つ分散させて演奏します。
音を重ねてもいいですが、一つ一つ音を区切る「スウィープピッキング」のようなスタイルもアルペジオの一種です。
カッティング
音と音の間にブラッシングを挟むことで、パーカッシブなリズムカルな演奏ができるようになります。
ブラッシングを挟むポイントを変えることで、様々なリズムパターンを表現できます。
もちろんこれら3つをすべて組み合わせてフレーズを構築することで幅広いサウンドが手に入るので、是非マスターしてみましょう。
単音弾きを綺麗に弾く為のコツ
どんなフレーズでも狙った音だけを綺麗に鳴らすというのはギタリストにとっては永遠のテーマで、プロギタリストであっても常に鍛錬を重ねている要素の一つです。
「ロックだから細かいことは気にせず派手に鳴らす!」というのも表現方法としてはもちろんありですが、それだけでは上達が見込めないので、基礎練習としていくつかのポイントをまとめてみます。
左手と右手のタイミング
多くの初心者の方は「左手で押さえて、右手で弾く」という意識で演奏しているかと思いますが、それだと音と音の繋がりがぶつ切りになってしまい、綺麗なメロディーに聞こえません。
慣れるまでは難しいですが、左手と右手は同時に押えることを意識してみてください。左手で押さえた瞬間に右手ではじくを繰り返してみましょう。
フレットギリギリを押える
左ではなるべくフレットのとなりギリギリのところを押さえるようにします。
これにより音の「ビビり」が無くなり、より少ない力で弦を押さえることができるので、複雑なフレーズでもなめらかなフィンガリングが可能になります。
オルタネイトピッキング
オルタネイトピッキングとはダウンピッキングとアップピッキングを交互に繰り返すピッキングのことです。 弦を移動した場合や休符を挟んだ場合にも同じ動きをキープできるようになるので、リズムが狂わずに安定した演奏ができるようになります。
伸ばす音はビブラート
必ずかける必要はありませんが、歌声と同じように音を伸ばすときにはビブラートをかけることで、より表現力が向上します。
ビブラートのかけるタイミング、幅、テンポによってもかなり印象が変わるので、色んなビブラートを試してみてください。
音作り
単音弾きに限った話ではありませんが、上手く聴かせる為には「音作り」は非常に重要な要素です。
速弾き、カッティング、アルペジオどれをとっても、演奏スタイルに合った音作りというものがあります。どんなに上手い人でもギャンギャンに歪ませたメタルソロ用のサウンドで、歯切れの良いカッティングギターを奏でることは難しいです。
単音弾きであればディレイ、リバーブのような空間系を加えるだけでも「それっぽい」サウンドになるので、まずは自分が気持ち良いと思える音で練習をすることも大切です。
→リードギターの音作りに役立つ5つのヒント
まとめ
ギターの単音弾きフレーズを綺麗に鳴らすコツについてお話しました。
憧れのカッコいいギターソロが弾きたくてギターを始めた!という方も多いと思います。コード弾きがある程度弾けるようになったら、単音弾きにも是非チャレンジしてみましょう。
練習する時はメトロノームを使い、確実に綺麗な音を鳴らせるテンポからゆっくり始めることをおすすめします。
以上、「ギターの単音弾きフレーズを綺麗に鳴らすコツ」でした。