ギターのビブラートを綺麗に鳴らす為の3つのコツ
ギターにおけるビブラートとは、弦を押さえた指を上下に引っ張って揺らすことで、音程を周期的に変化させるテクニックです。
ビブラートを使用することで、演奏に感情を込めることができるので、人の歌のように繊細な音楽的表現ができるようになります。また、楽曲内にビブラートを上手く取り入れることで、より力強く、ダイナミックな演奏に仕上げることができます。
今回は、ギターのビブラートを綺麗に鳴らすためのコツをいくつか紹介します。
ビブラート奏法には2種類ある
ギターで行うビブラート奏法には大きく分けて2つの方法があります。
指を使ったビブラート
1つ目のビブラート奏法は、指で弦を振動させる方法です。この方法では、弦を振動させる速度や強さをコントロールすることで、音色を変化させることができます。
細かくいえば、指を上下に揺らす方法と、横に揺らす2種類があります。横揺れはクラシックギターで使われることが多いビブラートで、縦揺れと比べて音の変化が小さいのが特徴です。
ブリッジを使ったビブラート
2つ目のビブラート奏法は、ギターのブリッジを使った方法です。特にエレキギターでよく使用されるこの方法では、ブリッジを上下に振動させることで弦を振動させることができます。
トレモロアームやフロイドローズといった特殊なブリッジでは、こちらのビブラートスタイルもよく多用されています。
1. 音を揺らすスピード
綺麗なビブラート効果を得るためには、ビブラートをかける速度が重要になります。
楽曲のBPMに合わせて8分音符、4分音符といった一定の周期で音を揺らすことによって、リズム感の整った綺麗な印象を与えることができます。
まずは、弦をゆっくりと振動させるようにしましょう。小刻みに弦を振動させると、ビブラートが混乱してしまい「ちりめんビブラート」になってしまいます。
2. 音を揺らす幅
聴き手に上手い! と感じさせるビブラートは一定のスピードで音を揺らす以外にも、音の揺れ幅が一定である事が重要です。
揺れる幅がバラバラだと音程感が不安定になります。揺れ幅を一定にさせるためにはメトロノームを鳴らしながら、弦を上げきったときの音程を意識して練習してみましょう。
また、どれくらいの揺れ幅をつけるのかでも印象が変わります。揺れ幅を小さくすると自然なビブラートになり、揺れ幅を大きくするとダイナミックなビブラートになります。
3. 音を揺らすタイミング
よりビブラートを効果的に効かせるには、ビブラートをかけ始めるタイミングも大切です。
ピッキング直後に鳴らすビブラートもいいですが、しばらくサスティーンを感じてからビブラートをかけ始めることで、演奏の表現力が向上します。
ビブラートをかけ始めるタイミングに決まりはないので、色々なタイミングで実験してみるのも面白いかもしれません。
まとめ
ギターのビブラートを綺麗に鳴らすためのコツをご紹介しました。
揺れるスピード、揺れる幅、揺れるタイミングをコントロールすることで、色々な感情表現が可能になるので、単調な演奏になりがちな方は、この辺りを意識しながら弾いてみてください。
ビブラートを使って演奏に感情を込めるのは慣れるまでは難しい技術ですが、ギター特有の表現力の一つなので、少しずつ練習してマスターしましょう。
以上、「ギターのビブラートを綺麗に鳴らす為の3つのコツ」でした。