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マイクの種類とその効果について

2020年2月18日

マイクの画像


マイクの種類とその効果について


レコーディングや楽器演奏をしていると、様々なマイクを扱うことになると思います。

代表的なマイクの種類とその効果について知ることは、状況に応じた最適なマイクをチョイスすることに役立ちます。

宅録のようなあまり予算をかけられない状況では、録音環境に適したオールラウンダーなマイクを1本用意したり、声の録音のみに特化したマイクを選ぶことが可能になります。


それでは代表的なマイクの種類についていくつかご紹介します。


ダイナミックマイク

ダイナミックマイクの画像


ダイナミックマイクはマイク界の中では万能タイプに属しています。

他のタイプのマイクよりも比較的安い値段で購入でき、耐久性にも優れているので長く使用できます。

ボーカルや楽器の録音等、ほぼすべての工程で平均的な能力を発揮してくれるのでホームスタジオに最適です。


ダイナミックマイクはマイク内の可動コイルを振動させ、音エネルギーを電気に変換して増大させたり、記録可能な状態にします。

ダイナミックマイクのベストセラー製品であるShure SM57は大きな音圧にも耐えることができるので、比較的音の大きいエレキギター、ベース、生ドラムの収音に適しています。


コンデンサーマイク

コンデンサーマイク


コンデンサーマイクはダイヤフラムと呼ばれる振動版を使い、静電容量を変化させて電気エネルギーに変換します。
その為、電気を蓄積する必要があるので、ファンタム電源が必要となります。

音質はダイナミックマイクよりもはるかに繊細かつ高音質で、細かい音まで拾ってくれるので音楽スタジオやプロユースとして使われることが多く、値段も少々お高くなっております。


主にボーカルや、アコースティックギター、ピアノ等の繊細なニュアンスを拾いたい場合によく使用されます。


リボンマイク

リボンマイクの画像


リボンマイクはダイナミックマイクと仕組みは似ていますが、コイルの代わりに磁場に吊るされた金属製のリボンを使用して電気信号を生成します。

高価で壊れやすく、割と古いタイプのマイクなので以前ほど人気はありませんが、現在のLo-Fiブームで再び注目されはじめています。

耳障りな高音を拾わずに、柔らかいヴィンテージ感溢れるサウンドが特徴で、 初期のアナログ感溢れるウォームな音が好きな方にはオススメです。


最近ではリボンマイクも進化しており、より頑丈で安価なモデルも発売されているので、 高解像度化の進むデジタルレコーディングにおいて、古き良き時代のアナログ録音の手法やサウンドキャラクターを使うのもありです。


マイクの指向特性について

マイクの指向性の画像


マイクのもうひとつの重要な要素として、指向特性があります。

ポーラーパターンとも呼ばれ、振動版の周囲360度の音の収音特性のことで、どの方向からの音をよく拾うかを表しています

代表的な3つのパターンについて解説していきます。


全方向

全方向の画像


名前の通り、全方向に対して均等な収音特性を持ったマイクです。

無指向性なので部屋のどこに設置しても、同じような音をキャプチャしてくれるので、オフマイクとして全体の音を拾うことに適しています。


コンデンサーのハイエンドモデルに切り替えとして「全方向」が付いている場合が多いです。


カーディオイド

カーディオイドの画像


心臓の形に似ていることからその名前が付けられました。

もっとも一般的な指向性パターンで「単一指向性」です。
前方からの音に対してもっとも敏感で、後方からの音はあまり拾わないので、ステージ上でのサウンドシステムに使われたり、ボーカルマイクとしてよく使用されます。

カーディオイドタイプのマイクを使用する場合に注意する点として「近接効果」というものがあり、マイクが音源に近づくにつれて低音を増強させる特性をもっています。


双方向

双方向の画像


リボンマイクに多い指向性パターンで、前方後方に敏感で、サイドからの音はあまり拾いません。

ラジオのように向かい合って話す場合に使われたり、双方からの音を同時に当てて相殺するノイズキャンセリングに使われたりもしています。


レコーディングという意味合いでは、カーディオイドや全方向に比べてあまり使用されることはないですが、ヘッドホン内を左右に行きかうリアルなステレオ音像を表現したりと、特殊な使い方がされる場合が多いです。


以上、マイクの種類とその効果についてでした。


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