綺麗にミキシングマスタリングされた高音質な音源5選【ジャンル別】
スピーカー、ヘッドホン、イヤホン等、高性能なリスニング機器を入手したら音質の良い音源を聴いてみたくなりませんか?
音楽制作においても綺麗にミキシングマスタリングされたリファレンストラックを使用することは、プロクオリティのサウンドの音楽を作成するのに役立つ方法の1つです。
今回は個人的に綺麗にミキシングマスタリングされていると感じた音源をトラック別に5つご紹介します。
高音質な音源に必要な要素について
「良い音」の定義と言われると人によって様々で難しいですが、レコーディング時や音源自体の音の良し悪し以外にも、ファッションと同じようにジャンルや時代に合わせたトレンドサウンドというのが音楽にも存在します。
もちろんトレンドは常に変化しますが、現在は
- すべての楽器が分離して綺麗に鳴っている
- 立体空間を広く使っている
- 超低音域の処理
- リズムトラックのトランジェントが残っている
- ダイナミクス幅の大きいサウンド
この辺りを基準にして選択しました。
特にヒップホップやトラップビートを基調にしたサウンドが、まだまだメインストリームとして強く残っているので、その辺りのミキシングテクニックは重要になります。
【ポップ】TAEYEON - What Do I Call You
最近は韓国音楽のクオリティがぐんぐん上がってきている印象です。
全体的にヒップホップビートを基調としたリズムトラックに、コーラスセクションのどっしりと支えられた重低音のベースが特徴的な楽曲なので、低音再生能力の高いリスニング機器で聴くと、うねるような迫力あるベースラインを聴くことができます。
【ヒップホップ】Arizona Zervas - ROXANNE
海外のヒップホップ界隈は競争が激しいので、優れた音源が非常に多いです。
ヒップホップビートは音数の少ないシンプルなアレンジの中でも、洗礼された808ベースとキックのローエンド処理が重要ですが、この楽曲は巨大なサブベースとキックでどっしりと支えられています。
40Hz周辺の一般的な再生機器では綺麗に鳴らせないような低い音域がメインで鳴っている為、クラブのような大型のシステムで聴くと段違いの迫力です。
【EDM】Zedd, Griff - Inside Out
EDM界隈もヒップホップビートを取り入れた音源が多くなってきました。
ドロップセクションのレンジの広いシンセサイザーとパンチのあるキックで思わず体が動き出すようなグルーブが特徴的です。
個人的には1:26~の4つ打ちからのトラップ調のハーフビートに移行する流れが好きです。
【ロック】The 1975 - Chocolate
ロック界隈も良い音源が多いので迷いましたが、モダンなロックサウンドが輝くThe 1975の「Chocolate」にしました。
イントロの左右に大きく振られたギターリフで都会的でノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
エフェクトのかかったバランスの取れたボーカルサウンドも素晴らしいです。
【メタル】Pop Evil - Breathe Again
モダンメタルの中でもかなりソリッドなサウンドを鳴らしている「Pop Evil」
イントロのオールインでキック、スネア、ベース、ギターが一つの音の塊として綺麗にまとまって聴こえてきます。
綺麗に低音処理されたギターで抜けの良い迫力あるサウンドが心地よいです。
まとめ
綺麗にミキシングマスタリングされた高音質な音源をご紹介しました。
ジャンルごとにサウンド特性や目立たせる音域に違いはあるものの、個人的に初めて聴いたときに衝撃を受けた作品をピックアップしました。
制作をされる方はオンラインマスタリングサービスで有名な「iZotope」社のおすすめリファレンストラックを集めた記事「4 Popular Mixing Reference Tracks, and Why They Work」も参考になるので、合わせてご覧ください。
以上「綺麗にミキシングマスタリングされた高音質な音源5選」でした。