
【レビュー】Blackstar BEAM SOLO:ギタリストの自宅練習はこれ一台で完結するかもしれない
ギタリストの皆さん、自宅での練習環境に満足していますか?「大きな音は出せない」「アンプやエフェクターをセッティングするのが面倒」「もっと手軽に良い音で練習したい」そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そんなギタリスト達の悩みを解決してくれるかもしれないのが、今話題の製品「ヘッドホンアンプ」です。ヘッドホンアンプは、今各メーカーがこぞってリリースしている、いわば"超小型アンプシミュレーター"なる製品です。
シールドもアンプも不要で、ギターの端子にカチャっとセットするだけの手軽さも人気の理由で、そんなヘッドホンアンプの中から、今回はBlackstarのヘッドホンアンプ「BEAM SOLO」を入手したのでレビューしていきたいと思います。
BEAM SOLO 製品概要

※以下、公式文の引用です。
まるで世界的なレコーディングスタジオにいるかのような体験を、いつでも、どこでも。
BEAM: SOLOは、ヘッドフォンアンプの常識を覆す新しいサウンド体験を提供します。Blackstar のシグネチャートーンを、直感的でコンパクトな筐体に凝縮。エレキギター、アコースティックギター、ベースすべてに対応し、音質、操作性、アプリ連携のすべてで新たなベンチマークを打ち立てます。【臨場感あふれるサウンド体験をアプリで完全コントロール】
高機能なスマホアプリがあらゆるアンプヘッド、キャビネット、マイク、エフェクターの性能を忠実に再現。
さらに、パッチをダウンロード・シェア・公開できるオンラインコミュニティにも対応。SNSでの共有を通じて、仲間との音づくりを楽しめます。【練習を支える機能の数々】
チューナーを内蔵し、いつでも正確なチューニングをキープ。練習から本番まで、すべてのセッションで最高の成果を引き出します。【見える音作り、感じる操作性】
BEAM: SOLO の『ダイナミックライトビーム』はリアルタイムでサウンドの状態を視覚化。アプリがなくても、音の変化が一目瞭然です。
SpeedDial コントロールホイールで直感的にトーン調整ができ、XpressFX コントロールはエフェクト操作をよりスムーズに。【ギターもボーカルも、これひとつで】
BEAM: SOLO は、市場で唯一ボーカル録音に対応したヘッドフォンアンプ。ギターと一緒にボー
カルも同時にキャプチャできるから、ソングライターやマルチプレイヤーにも理想的です。主な仕様
・iOS、Android 対応アプリで直感的にトーン調整
・エレキ、アコースティック、ベース対応の高音質サウンド
・持ち運びやすいコンパクト設計
・SpeedDialで素早くトーン設定
・本体でパッチ・ゲイン・EQ・FX・音量を調整可能
・XpressFXでエフェクトのトーンを簡単にコントロール
・Bluetooth接続でアプリ操作&音楽再生
・ISF(Infinite Shape Feature)EQでアメリカン?ブリティッシュまでアンプトーンを調整
・USB-Cポート搭載(充電・オーディオインターフェース対応)
・可動式1/4インチジャックで全ギターに対応
・3.5mm TRRSヘッドフォンジャックでクリアなモニタリング
・約5時間の連続使用が可能なバッテリー
・ボーカル録音にも対応した唯一のヘッドフォンアンプ
手にした瞬間からワクワクする。洗練されたデザインと直感的な操作性

それでは、手元にあるこの「BEAM SOLO」開封していきたいと思います。(既に一度開封している)

箱を空けただけで説明書不要なくらい、直感的に操作感とか出来ることが把握しやすいのが良い感じです。ちなみに本体がセットされている部分をもう1枚開けると説明書とUSBケーブルが同封されています。
手に取ってみてまず驚くのが、そのコンパクトさと質感の高さ。軽量でありながら安っぽさはなく、ギターケースのポケットに忍ばせてどこへでも連れて行きたくなるような所有感を満たしてくれます。

本体側面には、音色(PATCH)、ゲイン(GAIN)、EQ、エフェクト(FX)、音量(VOL)を選択するボタンと、それらを調整するための大きなダイヤルが配置されています。
このダイヤルが秀逸で、選んだ機能のパラメーターを直感的にグリグリと回して調整することができます。例えばGAINボタンを押してからダイヤルをグリグリすれば歪み量のコントロール、VOLUMEを押してグリグリすれば音量コントロールといった具合です。
設定値は本体中央の「ダイナミックライトビーム」と呼ばれるLEDインジケーターの色と光り方で視覚的に表示されるため、専用アプリを立ち上げなくても、今どんな設定になっているかが一目瞭然。このサクサクとした操作感は、練習へのモチベーションを格段に上げてくれます。
高品質なBlackstarサウンド!ヘッドホンの中が「スタジオ」になる

さて、最も重要なサウンドについてです。正直なところ、最初は「小型のヘッドホンアンプでしょ?」と少し侮っていたんですが、ヘッドホンから音が鳴った瞬間、音圧の凄さに「おぉ…!」と感動しました。
文章では説明が難しいですが、すごく"生っぽい"質感がしました。僕自身、他社製のアンプシミュレーターをいくつか所有していますが、BEAM SOLOは「スタジオでスタックアンプを鳴らしている感覚」を追求して作られているのかな?という印象を受けました。
リアルすぎるアンプモデリングとCabRig™

BEAM SOLOには、エレキギター、ベース、アコースティックギター用の高品位なアンプモデルが多数搭載されています。専用のアプリをダウンロードすることで、より精密な音作りが可能になります。
透き通るようなクリーンから、エッジの効いたクランチ、そしてBlackstarの真骨頂であるモダンなハイゲインサウンドまで、どれも「あのBlackstarの音」がします。特に感動したのは、同社の上位機種にも搭載されているスピーカーシミュレーター「CabRig™ DSP」です。

キャビネットの種類、マイクの種類や位置までシミュレートすることで、まるでスタジオでマイク録りしたかのような、空気感のあるリアルなサウンドを実現してくれます。
即戦力の内蔵エフェクト群

搭載されているエフェクトは、リバーブ、ディレイ、モジュレーション系など35種類以上。どれも音痩せが少なく、非常にクオリティが高いです。ダイヤルを回せば、複数のパラメーターが連動して変化する「XpressFX」機能で、手軽に気持ちの良いエフェクトサウンドを作り込めます。
「ただのヘッドホンアンプ」ではない!驚異の多機能性
基本的なヘッドホンアンプの機能以外にも、バックグラウンドで音楽を流しながら練習したり、ギターとボーカルを同時に録音も可能だったりと、後発のヘッドホンアンプなこともあり、機能面が優れているのが嬉しいポイントです。

1. Bluetoothオーディオ機能で、いつでもジャムセッション
スマートフォンとBluetoothで接続すれば、お気に入りの曲やYouTubeのバッキングトラックを再生しながら、それに合わせてギターを弾くことができます。音源とギターの音量バランスも簡単に調整可能。面倒な配線は一切不要で、すぐにジャムセッションを始められます。
2. USBオーディオインターフェース機能で、すぐにレコーディング
USB-CケーブルでPCやスマホに接続すれば、なんとオーディオインターフェースとして機能します。しかも、一般的な2チャンネル(ステレオ)出力に加え、エフェクト処理前のドライ音とステレオのウェット音を個別に出力できる4チャンネル出力に対応。録音後にアンプの種類を変えたり、エフェクトをかけ直したりする「リアンプ」作業が、これ一台で完結してしまうのです。
さらに驚くべきは、ヘッドホン端子がTRRS(4極)に対応していること。これにより、マイク付きのヘッドセットを接続すれば、ギターとボーカルを同時に録音することまで可能になります。弾き語りのデモ制作も、これ一台あれば十分かもしれません。
3. 専用アプリ「BEAM App」で、音作りの沼へ
本体だけでも十分楽しめますが、無料の専用アプリ「BEAM App」を使えば、その可能性は無限大に広がります。アンプやキャビネット、マイクの種類の詳細な設定から、エフェクターの並び替え、パラメーターの微調整まで、まるで巨大なペダルボードを操作するように、手元でじっくりと音作りを追い込めます。
作成したサウンドはパッチとして保存でき、オンラインコミュニティで世界中のユーザーと共有することも可能です。
Blackstar BEAM SOLOは、こんな人におすすめ!
- 夜間など、大きな音が出せない環境で練習する全ての人
- 手軽に本格的なギターサウンドを楽しみたい初心者〜中級者
- アンプやエフェクターを置くスペースがない人
- これからDTMを始めてみたいと考えているギタリスト/ベーシスト
- 旅先や外出先にも気軽に練習環境を持ち出したい人
まとめ
まとめると、Blackstar BEAM SOLOは、単に「音が良いヘッドホンアンプ」というだけではなく、革新的なデバイスとして機能します。これ一台あれば、質の高い練習、好きな曲とのセッション、そして本格的なレコーディングまで、ギタリストが求める機能が充実しています。
ギター本体に挿すだけでスタジオ品質のサウンドを堪能できるので、もう「面倒くさい」を理由にギターから遠ざかることはなくなるでしょう。ギターライフをより豊かに、よりクリエイティブなものに変えてくれる最高の相棒になってくれるはずです。
以上、「【レビュー】Blackstar BEAM SOLO:ギタリストの自宅練習はこれ一台で完結するかもしれない」でした。
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