B'z(松本孝弘氏)のギターの音作り
先日のYouTubeにアップした動画「B'zのカッコいいギターリフ3選」の中で、音作りの解説をしてほしい!というリクエストを頂いたのでご紹介します。
普段Line 6 Helixを使っているので、デジタルシミュレーターでのサウンドメイクになりますが、ほとんど実機モデルを使っているので再現性はあるかと思います。
耳で聴いて近い音になるように設定しているので、松本氏の実際のセッティングとはかけ離れていると思いますが、参考程度でお願いします。
使用機材
今回使用した使用機材は以下の通りです。
- Ibanez RG421(ギター本体)
- Line 6 Helix(シミュレーター)
- Bogner Ubershall(アンプヘッド)
- Bogner Uberkab T75(キャビネット)
- Ibanez TS808(ブースター)
- Dunlop Cry baby(ワウ)
- コンプレッサー
- イコライザー
- SM57(マイク)
- AKG D112(マイク)
アンプの設定
ヘッドアンプ
- Drive : 3.8
- Bass : 3.0
- Mid : 3.5
- Treble : 7.0
- Presence : 5.6
アンプのつまみ設定は低音をカットして、かなり高音寄りの設定にしています。
ピッキングによるエッジ感と高音の煌びやかなサウンドが特徴的で、低音はスカスカにならない程度にカットして、ベースと被らないように住み分けしています。
キャビネット
キャビネットにはBogner Uberkab T75を使用して、ダイナミックマイクのSM57とAKG D112を2本立てています。
AKG D112のほうは少しキャビネットから離してオフマイクとして使っています。
エフェクター
エフェクトチェーンをギター本体側から順番にご紹介します。
コンプレッサー
コンプレッサーはLine 6のオリジナルモデルを使っていますが、ピークを軽く抑える目的で使用しているので、一般的なエフェクトペダルでも代用可能です。
- Ratio : 4:1
- Attack : 20ms
- Release : 200ms
の設定値で、スレッショルドはギターの入力信号によって変化しますが、大体ゲインリダクションが-3dB前後になるように設定しています。
イコライザー
- 500Hz : -1.5dB
- 1kHz : +2.0dB
- 2kHz : +1.0dB
- 4kHz : +2.0dB
イコライザーを使って、アンプのつまみだけでは調節できない周波数帯域を補正します。
1kHz~4kHzはディストーションギターとっておいしい帯域です。さらにキラキラした抜け感が欲しかったので少しブーストしています。
Ibanez TS808
TS808をゲイン0でブースターとして使用することで、真空管アンプのおいしいミドル帯域がぐっと持ち上がるのでおすすめです。
Dunlop Cry baby
隠し味として、ワウペダルを踏み込み75%のMix30%にして常にかけています。
この「半止めワウ」と呼ばれるテクニックは松本氏も使用しており、中音~高音域が強調されることで、TAK MATSUMOTOサウンドに近づくので是非ためしてみてください。
以上、「B'z(松本孝弘氏)のギターの音作り」でした。