トップギタリスト「ガスリー・ゴーヴァン」が効果的に練習する方法と即興演奏について語る
世界が認めるトップギタリストの一人であり。インストゥルメンタルバンド「The Aristocrats」でも活躍するガスリー・ゴーヴァンがTotal Guitar Magazine内で、効果的練習する方法と即興演奏について語った議論が特集されています。
ギター練習の取り組み方について
ガスリー・ゴーヴァンによると、ギター練習は"弾けないフレーズを弾くこと"なので、練習中は自分の演奏がひどいものであるはずだと語っています。つまり、自分の演奏が素晴らしく聞こえているということは、正しい練習ができていないということです。
「練習中に本当に良い音が出るということは、すでにできることを練習しているということであり、それは実際には上達をもたらしていないということです。」
「練習していることの中には、くだらないものに聞こえるものもあるはずです。そうすれば、取り組むべきことに取り組んでいることがわかるからです。そこにはバランスがあります。」
Guthrie Govan
ギターを手に取ったら、つい自分が上手に弾けるフレーズだけを鳴らしているという方も多いのではないでしょうか?心地よく聞こえるフレーズを鳴らしたいのは当然のことです。
しかし、ギターの上達を考えている場合には、弾けないフレーズ=ひどい演奏を弾く必要性があるので、くだらないものに聞こえることがあるとゴーヴァンは語っています。
「リックが上手になりすぎると、それが気休めになってしまうという罠があります」
Guthrie Govan
「気分を良くしたいときはいつでも、潜在意識の一部が、これまでに何百万回も演奏した曲を演奏するように促します。なぜなら、それがうまく演奏されるとわかっているからです。 」
即興演奏について
ガスリー・ゴーヴァンは、Total Guitarのインタビューの中で、即興演奏が苦手な人のために、問題を克服するためのヒントを教えてくれています。
「一部の人にとって、"上手くいかないかもしれないものをプレイすることへの恐怖"は即興演奏を妨げる心理的な障壁となっています」
Guthrie Govan
「即興演奏をしているときに気分が良くなる為には、普段の練習プロセスに満足し、自分を信頼することが重要です。」
練習不足からくる不安が、即興演奏に大きく影響するという風に言っています。
プロフェッショナルであっても100%即興で演奏しているということは少なく、自分の中のフレーズの引き出しや、練習で得たものを利用して演奏していることが多いです。
また、ガスリー・ゴーヴァンは即興演奏を鍛える方法として、着メロから映画のテーマ、ラジオで流れているものに至るまで、周囲で聞こえるものすべてをコピーしてみる。と語っています。
まとめ
ガスリー・ゴーヴァンによるギタリストとしての練習方法と即興演奏についてのアドバイスについてご紹介しました。
練習においては「弾けないフレーズを弾くこと」の重要性を強調しており、自己満足の演奏ではなく、挑戦的な要素を取り入れる必要があると語っています。
また、即興演奏に関しては、自己信頼と練習プロセスへの満足が重要であり、不安が演奏に影響を与えることを示唆しています。
ギターの上達に悩んでいる方は、今回の内容を参考にし、普段のギター練習の参考にしてみてはいかがでしょうか。