音楽トピック

なぜ日本だけまだCDが売れるのか?

2019年11月5日

なぜ日本だけまだCDが売れるのか?


現在音楽市場において、デジタル配信やストリーミングが主流になっていることは言うまでもありません。


世界的には2014年にはデジタルストリーミングの売り上げがCDを上回っていますが。

国際レコード産業連盟(IFPI)




しかし、日本においては徐々に追いついては来ていますがまだまだCDが売れます。

一般社団法人日本レコード協会



世界的にみても、まだこれだけCDが売れているというのは日本だけであり、市場は収縮しているとはいえ、現在でも実は世界一CDが売れている国なのです。


今回はこの要因を深堀りして探っていきたいと思います。

1.音楽チャート集計の違い


日本と世界では音楽ランキングの
世界的に権威のあるチャートといえば「Billboard」です。

このBillboardがどういう風にランキングの集計をとっているかというと

・CDセールス
・デジタルダウンロード数、ストリーミング再生回数
・SNSの評価
・YouTube再生回数


となっています。

対して、日本の有名チャートといえば「ORICON」ランキングです。

こちらの集計法が

・CDセールス
・ デジタルダウンロード数、ストリーミング再生回数


となっています。

※ちなみにCD1枚が1ポイントに対してデジタルダウンロードは2.5曲ダウンロードされて1ポイントです。
ストリーミングは300再生につき1ポイント


つまり、日本ではチャート集計においてCD販売実績の割合がまだまだ大きい為、音楽レーベル側からすると所属アーティストをチャートの上位にランクインさせ、露出を増やすにはCDを販売せざるを得ない状況だと言えます。

2.CDレンタルの文化


音楽において、日本独自の文化は「アイドル」だけではありません。


ツ〇ヤ、ゲ〇等のCDを借りるというのも日本特有の文化です。


閉店が相次ぎ、事業が縮小していっていることは間違いないのですが。
まだ全国に2000店舗ぐらいはあります。


売り手からすれば、この「レンタルショップ」はまとまったCDを購入してくれる大顧客なわけです。

※レンタル専用のCDというのがあり、一般販売されている通常のCDよりも高値で販売されているようです。


この「レンタルショップ」という存在が、日本のCDの売り上げに大きく貢献しているのです。


3.アイドル


やはりアイドルの存在も大きいです。

当時CDを買うと、メンバーと握手ができるというCDの「おまけ」が、いつしか「握手する為にCDを購入する」というのが当たり前のことになってきています。

この「好きなものにもっと課金したい!」というファン心理をあえてCDに集中させることによって、ビッグセールスを叩き出しています。

また、某アイドルグループの総選挙にもCDが使われていました。資本多数決という方法をとっていて、通常一般的な投票権というのは1人1票に対し、アイドルの投票権はCDの購入枚数で決まる。
さらに投票数によってアイドルの序列が決まり、メディアで大々的に発表されます。

つまり自分の推しメンバーを上位にあげる為には、大量のCD購入が必要となるわけです。


まとめ

こういった日本の独自の文化によって、現在もCDの売り上げは成り立っているわけです。

たまに「日本だとCDはまだ売れる」という記事やアーティストの発言を見かけますが、CDが売れるというのは今回の内容のような特殊な条件下のみでのことなので、誤解のないように。

ちなみに個人のアーティストやバンドのような場合だと、海外のDistrokidのようなディストリビューションサイトを利用すれば年間¥2,000ほどで、曲数無制限でSpotifyやApple Musicから世界配信できます。


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