
【レビュー】GGDのドラム音源「Modern & Massive 2」を導入!実際の使用感とサウンド品質を検証
Modern & Massive 1をメインで使っていたので、2がリリースされていることを知り即購入しました、Kontaktライブラリから解放されてスタンドアローン化した今回の「Modern & Massive 2」。
前作はポップパンクからハードロックまでいける万能さで、評判も高かっただけに、期待に胸を膨らませながらポチりました。今回は、この「Modern & Massive 2」を購入し、実際に触ってみたファーストインプレッションと、そのサウンドの魅力や気になった点をレビューしていきたいと思います。
「Modern & Massive 2」 まずは概要をチェック

「Modern & Massive 2」は、その名の通り、モダンで重厚なサウンドに特化したスタンドアローンタイプのドラム音源です。主にロック~メタルコアまで、その他にもヒップホップ、ポップスなど、現代的な音楽制作の幅広いシーンで即戦力となるサウンドが多く収録されています。
前作はKontaktライブラリとして起動する必要がありましたが、2に進化して単体で起動できるようになりました。より使いやすいインターフェースと、より豊富なキット&プリセットが搭載されています。
「Modern & Massive 2」の新機能
2にアップデートされ、大きな進化点は以下の通りです。
- スタンドアローン化
追加のソフトウェアは不要なスタンドアロンプラグイン。 - Fluid+™テクノロジー
同社のサンプラーエンジンの独自機能。ライブドラム演奏中にドラム、シンバル、録音スペースがどのように反応するかをリアルにモデル化し、比類のないリアリズムを実現。 - フル機能のミキサーとスタジオ品質のエフェクト搭載
プラグイン内でドラムキットの音量バランスを整えたり、EQやコンプなどのドラムに必要な各種エフェクトが搭載されています。 - ヒューマナイゼーション機能
ベロシティやタイミングをランダム化する「ヒューマナイズ」機能搭載。 - 豊富なミックスプリセット
ロック&メタル界の大物アーティストが作成した100種類以上のミックスプリセット搭載。
ミキサー機能がめちゃくちゃ便利
色んな進化ポイントがありますが、中でも気に入っているのが「ミキサー」機能の追加です。

前作は、キック、スネア、タム、シンバル、ルームマイクとすべてをDAWのミキサーにルーティーンして送る必要があったのですが、今回はプラグイン内で完結するのでめちゃくちゃ楽です。
各種エフェクトもドラム向けに特化したものが揃っていて、外部のエフェクトプラグインを別途で用意しなくても音が作り込めるので、価格以上のお得感があります。

基本的にすべてのエフェクトはシンプル設計になっているので、直感的な操作で扱えます。
サウンド面も大幅強化
実際に使用してみると、楽器の種類とサウンドメイクの自由度が大幅に向上しています。楽器は、スネア9種類にキックドラム7種類、シンバル21種類、さらにタムの配置も4つに増えているのでフィルインの表現力が格段にアップします。

楽器を選択したら、画面の右上にあるメニューから、レベル、ピッチ、ベロシティ、エンベロープなど、細かく設定することができます。

例えば、「このスネア、もうちょっとだけピッチを高くしたいな…」 「キックのアタックは好きだけど、もう少し余韻をタイトにしたい…」といったことにも対応することができるので、1よりも作り込みの幅が大きく広がった印象です。
複数のキットを重ねる「レイヤー機能」
現代のドラムミックスでは、複数のワンショット素材を"重ねて"使用するのが当たり前になりました。Modern & Massive 2では、4つのサンプルまで同時にロードしてブレンドできるので、例えば、明るく抜けの良いサンプルとボトム感の強い重みあるサンプルをレイヤーして、独自のスネアショットを作成することも簡単に行うことができます。

4つそれぞれのゲインコントロールや音程感、どらくらい混ぜるか?といったことも直感的な操作で出来るので、これまで以上にサウンドメイクの幅が劇的に広がります。
色んな組み合わせを試して実験できるので、このレイヤー機能だけでもかなり楽しむことができます。
プリセットで即戦力サウンド
正直、生の音をそのまま鳴らすだけだと物足りなさがあるので、EQ、コンプ、サチュレーション等で使える音にまで昇華する必要あるのですが、初心者には少々ハードルが高い部分でもあります。
Modern & Massive 2には、豊富なファクトリープリセットやアーティストプリセットが用意されているので、これを選択するだけで「完成」された音がすぐ手に入ることに感動しました。

ワンクリックで色んなサウンドが試せるので、ギターやベースのトーンに合わせてドラムサウンドを変更するという使い方もできるので、個人的にはすごく重宝している機能の一つです。
ここがスゴイ!と感じた点(メリット)
実際に触ってみて、特に「これは使える!」と感じた点をまとめます。
- サウンドの幅が広い
現代のロックシーンで求められるサウンドが、高いクオリティで収録されています。 - 即戦力プリセットの豊富さ
膨大な数のプリセットが用意されており、目的の音色に素早くたどり着けるので、制作の効率が格段にアップします。 - カスタマイズ性の高さ
ピッチやヒューマナイズ、レイヤーといったカスタマイズ機能が豊富なので、オリジナリティあふれるサウンドを作り込むことが可能です。 - ミキサー機能
プラグイン内で音量バランスを調節したり、各種エフェクトを適用できるので、CPUの節約にもなります。
ちょっと気になった点(デメリット・注意点)
素晴らしい音源であることは間違いありませんが、いくつか気になった点や、購入前に知っておいた方が良いと感じた点も挙げておきます。
- 容量の大きさ
高品位なサンプルを多数収録しているため、インストールに必要なディスク容量はそれなりに大きいです。ストレージの空き容量には注意が必要です。 - サウンドの方向性
「Modern & Massive」という名の通り、どちらかというとパワフルで存在感のあるサウンドが中心となっています。繊細でオーガニックなサウンドを求める場合は、少し方向性が異なるかもしれません。
まとめ
「Modern & Massive 2」は、その名の通り、現代的で力強いサウンドを求める全ての音楽クリエイターにとって、強力な武器となるドラム音源であることは間違いないです。
まだ触り始めたばかりですが、これからもっと深掘りして、この音源のポテンシャルを最大限に引き出していきたいと思います。
もし購入を迷っている方がいれば、公式サイトでデモサウンドを聴いてみたり、他のレビュー動画などをチェックしてみることをお勧めします。
以上、「【レビュー】GGDのドラム音源「Modern & Massive 2」を導入!実際の使用感とサウンド品質を検証」でした。
GGD「Modern & Massive 2」の公式サイトはこちら。
https://ggd.co/products/modern-and-massive-2
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