MY FIRST STORY(マイファス)-REVIVER ギターの音作り
こちらの動画のサウンドをもとに解説していきます。
まず使用機材はこちらです。
・ギター
Gibson Lespaul Standard
・ピックアップ
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) >SH-4 JB
・エフェクター
Line 6 > Helix LT (アンプシミュレーター)
こちらを使用しています。
Helix内で音作りしているので、詳しく紹介していきます。
アンプシミュレーターの設定
チューニングはレギュラーチューニング(EADGBE)です。
単音リード、ブリッジミュート、オクターブ奏法と様々な奏法を使う楽曲なので、それぞれの奏法に合わせてしっかりと音作りしましょう。
激しい楽曲に聴こえますが、ギターサウンドはしっかりとローカットされており、すっきりとしたサウンドが特徴。
低音はキックとベースに任せてしまって、ハイミッド寄りのキレのあるサウンドを作ります。
ボーカルレンジが広く、力強い楽曲なので、原曲のリードギターはかなり薄い音作りになっています。
まずアンプモデルなのですが
・アンプヘッド
Archetype Lead >Paul Reed Smith Archon
・キャビネット×2(マイク2本立て)
4×12 Greenback 25 > Marshall Basketweave G12 M25
マイクを2本使用する為、スプリットさせてキャビネット2台用意しています。
プリアンプ設定
・Drive > 3.5
・Bass > 4.0
・Mid > 5.0
・Treble > 5.5
・Presence > 5.0
Paul Reed Smithのモデルアンプを使用しています。
プリアンプの歪みは抑え気味にして、特にブリッジミュート部分で低音が膨らみ過ぎないようにしています。
今回はギターカバーなので低音はある程度出していますが、もしコピーバンドとかでやるならもっと絞ってもいいと思います。
キャビネット設定
・マイク 1
112 Dynamic > AKG D112
・マイク 2
57 Dunamic > Shure SM57
・マイクの距離
Distance > 1.0
キャビを二つ設置してマイクを2本立てています。
SM57のほうのDistanceを3にして少しエアー感を足してます。
両マイクともに100Hz以下にローカットをかけています。
各種エフェクター
今回使用したエフェクト類を順に紹介します。
・EQ(イコライザー)
・Compressor (コンプレッサー)
・Booster (ブースター)
・Reverb (リバーブ)
・イコライザー
Parametric > Line 6 Original
Low Freq > 120Hz
Low Q > 1.5
Low Gain > -3.0 dB
Mid Freq > 800Hz
Mid Q > 1.0
Mid Gain >-2.0 dB
High Freq > 4.0 kHz
High Q > 1.5
High Gain > -1.5 dB
Low Cut > 80 Hz
Aメロのブリッジミュート奏法で120Hzがかなりモコモコしていたのでがっつりめにカットしています。
バンドでやる場合はボーカルのいる700Hz~1.5kHzを広めのQ幅でカットしてドンシャリ気味にすると、ボーカルの為のスペースを作れます。
キャビのほうでハイパスかけているのでこちらのLow Cutのパラメーターは特に触っていません。
・コンプレッサー
Deluxe Comp > Line 6 Original
・Threshold > -40.0db
・Ratio > 4:1
・Attack > 20ms
・Release > 150ms
・Knee > +6
プリアンプの歪み量が少ないので、少しだけ圧縮してサスティンを稼いでいます。
ギターの入力信号によってスレッショルドの数値は変わるので、参考程度にしかなりませんが、本体モニター右下のゲージを見ながらゲインリダクションが-2~-3dBぐらいになるように設定しています。
※「オーバードライブ」や「ディストーション」などの歪みエフェクター自体がコンプレッサーの役割を果たしてくれているので、基本的に歪んだギターに対して、コンプはかけないほうが結果的に良くなる場合が多いので、自分の耳でしっかり判断することをオススメします。
・ブースター
Screame 808 > Ibanez TS 808 Tube Screamer
・Deive > 0
・Tone > 5.0
・Level > 10
毎度おなじみ、チューブアンプの定番ですね。
ゲイン0の808をかますことでミドルがグッと持ち上がるので、リード主体な楽曲には非常にオススメです。
・リバーブ
Room Reverb > Line 6 Original
・Decay > 3.5
・Predelay > 11ms
・Low Cut > 200Hz
・High Cut > 8.0kHz
・Mix > 35%
分からないぐらいうっすらかけています。
カバー動画の場合は自分のギターがミックスの一番手前にいてほしいので、空間系はあまりかけないようにしています。
実際にバンドでカバーする場合には、リードプレイ時はディレイとリバーブはかけたほうがいいです。
空間系を使うと低音が膨らみやすいので、しっかりローカットしましょう。
以上、「MY FIRST STORY -REVIVER」 のギターの音作りでした。