
メタル入門者がまず覚えるべき10のギターテクニック
ギターを始めるあたって、まずは基本的なコードやパターンをマスターすることは重要です。とはいえ、メタル系のギターを始めようと思っている場合は、そのジャンルでよく使われるテクニックを重点的に練習することで、より特化した演奏力を身につけることができます。
今回は、他のジャンルでも使うことができる汎用性の高いものから、スウィープピッキングやタッピングといったメタルでよく使われるものまでを、レベル別でご紹介していきます。
Level 1 ブリッジミュート
右手の手刀の部分をブリッジ部に当てながら弾くことで、「ズンズン」としたパーカッシブなサウンドになります。特にメタル系のジャンルではかなりの頻度で登場するので、リズムよくブリッジミュートを鳴らせることは大切です。
Level 2 チョーキング
弦を引っ張り上げて音程を変える「チョーキング」もよく登場するテクニックの一つです。リフやソロで使うことが多く、ハーフチョーキングや1音チョーキングなど、狙った音程にばっちり当てれるようにしておくと気持ちいいです。
Level 3 オルタネイトピッキング
アップとダウンを交互に使って弦を鳴らすことを「オルタネイトピッキング」と言います。主に単音を弾く場合によく使われるテクニックで、メタルだけではなく色んなジャンルで使われます。ダウン時とアップ時がなるべく同じ音色になるようにピックの角度や強さを意識しながら弾いてみましょう。
Level 4 ハンマリングオン/プリングオフ
弦を弾いたあとに指を叩きつけるようにして音を鳴らすのを「ハンマリングオン」、指を引っ掻くようにして鳴らすことを「プリングオフ」といいます。ピッキングせずに音を鳴らすことができるので、音と音の繋がりが滑らかになるのが特徴です。
Level 5 ピッキングハーモニクス
ピッキングする瞬間に親指の付け根を弦に軽く触れることで、実音を消して倍音だけを鳴らすテクニックが「ピッキングハーモニクス」です。メタルといえばコレ!というようなカッコいいサウンドですが、狙って出すにはある程度の慣れが必要。
Level 6 スキッピング
違う弦を2音以上またいで弾く奏法のことを「スキッピング」といい、メタルリフでよく登場するアレンジです。ルート音をブリッジミュートで刻みながら、高音弦を絡めるといった演奏がよく取り入れられるので、高速ダウンピッキングの練習にもなります。
Level 7 トレモロピッキング
オルタネイトピッキングと似ていますが、より小刻みに震えるようなニュアンスのものを「トレモロ」ピッキングといいます。速弾きの時にもよく使われるピッキングなので、トレモロピッキングを極めておくと速弾きに移行するのが簡単になるのでおすすめです。
Level 8 スウィープピッキング
ここから一気に難易度が上がります。ほうきで"掃く"ようにダウンとアップピッキングをまとめて連続で鳴らす奏法のことを「スウィープピッキング」と言います。かなり難しいテクニックの一つではありますが、より演奏のバリエーションを増やしたい場合は取り入れてみましょう。
Level 9 ライトハンドタッピング
ハンマリングオンとプリングオフの要領で、右手を使って弦をタッピングするのが「ライトハンドタッピング」です。丸みのある滑らかなトーンが特徴で、普通に弾いていると演奏できないような高低差のあるフレーズを弾けるようになるので、フレーズの幅が大きく広がります。
Level 10 速弾き
メタルと言えばこの「速弾き」がもっともメタルギターにおける象徴的な演奏の一つと言えます。右手と左手のタイミングを合わせるのが難しいですが、一般的には「3 note per strings」と呼ばれる横に並んだ3つの音を順番に弾いていくやり方で弾くとスピードを出しやすいのでおすすめです。
まとめ
メタル入門者がまず覚えるべき10のギターテクニックをご紹介しました。
- Level 1 ブリッジミュート
- Level 2 チョーキング
- Level 3 オルタネイトピッキング
- Level 4 ハンマリングオン/プリングオフ
- Level 5 ピッキングハーモニクス
- Level 6 スキッピング
- Level 7 トレモロピッキング
- Level 8 スウィープピッキング
- Level 9 ライトハンドタッピング
- Level 10 速弾き
この記事では、メタルギターに欠かせない10個のテクニックをレベル別に紹介しました。基礎的なブリッジミュートから始まり、チョーキング、オルタネイトピッキング、ハンマリングオン/プリングオフといった汎用性の高いテクニックを習得することで、どんなジャンルにも対応できる演奏力を身につけることができます。
スウィープ、タッピング、速弾きといったテクニックは、根気強い練習が必要ですが、マスターすれば注目を集めること間違いなしの大技です。焦らずに一つ一つのテクニックを確実に身につけていくことが重要です。どのテクニックも諦めずに練習を続けることで必ず習得できるので、コツコツ日々の練習を積み重ねていきましょう。
以上、「メタル入門者がまず覚えるべき10のギターテクニック」でした。