難しいギターテクニックTOP10
ギターを始めたら、まずは基本的なコードやパターンをマスターすることは重要ですが、より高度なテクニックを習得して、演奏力を次のレベルへ上げることも大切です。
今回は、スウィープピッキングや、タッピング、レガート奏法など、難しいとされるギターテクニックをランキング形式で10個ご紹介し、各テクニックの使い方、そして上達のためのヒントと練習方法をご紹介します。
これらの難しいテクニックをマスターすることで、より多才で表現力豊かなギタープレイを身に着けることができるようになるので、是非挑戦してみましょう。
10. ビブラート
ビブラートとは、ギターの演奏テクニックのひとつで、音程をわずかに変化させ、サウンドに表情をつけるためのテクニックです。手で弦を上下に押し上げるたり下げたりすることで、音程の揺らぐ音を出せます。
ビブラートは、ギターソロやリードメロディ、コードやリズム演奏に表情や感情を加えるために使用します。ブルース、ロック、ジャズなど様々な音楽スタイルで一般的に使用されているテクニックです。
ギターでビブラートをかけるには、まずフレットに指を置き、指先で弦をわずかに押したり引いたりするように力をかけます。ビブラートの量や速度は、目的に応じて変化させることができます。
9. チョーキング
チョーキングは、弦を引っ張り上げて音程を上下に変化させるギターテクニックのことです。ブルースやロック、メタルやカントリーなど、様々なスタイルのギター演奏によく使われる奏法です。
チョーキングのやり方は、まず左手でフレットを押さえ、弦を弾いたあとに手の指で弦を押し上げることで、音の高さを変化させます。通常のチョーキング以外にも、半音程のハーフチョーキング、1/4音程のクォーターチョーキング等があります。
チョーキングはビブラートのような他のテクニックと併用することで、より複雑でニュアンス豊かな演奏が可能になります。
8. バレーコード
バレーコードとは、1本の指で複数の弦を同時に押さえることで、左手の指を「バー」に見立てて弦を押さえるギター奏法です。バレーコードで有名なFコードや、ネックの高い位置のコードを弾くときによく使われる奏法です。
バレーコードを演奏するには、まず人差し指を特定のフレットにある1~6弦のすべての弦に置きます。人差し指の側面で押さえながら、他の指でコードの残りの音を押さえます。
バレーコードは初心者が最初に苦労するテクニックとして有名ですが、習得するとキーやポジションを変えて柔軟な演奏が可能になるため、なるべく早く習得すべき基礎テクニックと言えます。
7. オルタネイトピッキング
オルタネイトピッキングとは、アップストロークとダウンストロークを交互に繰り返して弦を弾くギターテクニックのことです。ロック、メタル、ジャズなど、様々なスタイルのギター演奏によく使われる奏法です。
オルタネイトピッキングのコツは、なるべくアップとダウンを同じ強さで弾き、ピックの角度を一定に保つことで、音質のばらつきを抑えることです。
オルタネイトピッキングはリズムキープの為にも重要なテクニックであり、習得することで、より速く、正確に、そしてスムーズに演奏することが可能になります。
6. カッティング奏法
カッティング奏法とは、特定の音を鳴らすときに、弦をミュートしながら弾いたときの"ブラッシング音"を織り交ぜて演奏するテクニックのことです。
左手と右手を使ったミュート(消音)テクニックが重要な奏法で、習得することでパーカッシブなリズムワークが得られるので、特にバッキングギターに最適な奏法です。
ポップ、ロック、ファンクなどの幅広いジャンルで使用されており、歯切れの良い心地良いトーンを鳴らすことができます。
5. ピッキングハーモニクス
ピッキングハーモニクスは、ピッキングと同時に親指の側面で弦に軽く触れることによって、倍音を鳴らして高音を出すギターテクニックのことです。ロックやメタル系の音楽でよく使われる奏法で、ディストーションといった歪むエフェクトと相性がいいです。
ピッキングハーモニックのコツは、ピックの先端が少しだけでるように深めにピックを持ち、弾いた後のほんの一瞬だけ弦に触れるようにします。
フレットポジションや右手の位置でもやりやすさが変化するので、上手く鳴らすことのできるポジションを探ってみましょう。
4. ハイブリッドピッキング
ハイブリッドピッキングは、ピック弾きとフィンガースタイルの両方のテクニックを組み合わせたギター演奏方法で、より速く、よりなめらかに演奏することが可能になります。
やり方は、低音弦側をピックを使って弾き、高音弦側を小指、薬指、中指を使って弾くというものです。ルート音を鳴らしながらメロディーを鳴らすスタイルに最適です。
ハイブリッドピッキングは、カントリー、フォーク、ロックなど、様々な音楽スタイルで使用されており、特に高速で複雑なメロディーやソロを演奏する際や、より幅広い音色バリエーションを実現するのに有効です。
3. タッピング奏法
タッピング奏法は、指を使って指板上の音をはじき、丸みのある独特のサウンドを作り出すギター演奏テクニックです。ロックやメタルでは、高速で速いリフを演奏するためによく使用されます。
タッピングを使用するときには、主にライトハンドで指板を叩いて音を出すことが多く、さらに左手のハンマリングオン、プリングオフ、スライドなどを駆使することで、複雑かつ流動的なサウンドを鳴らすことができます。
ライトハンドタッピングを使えば、通常では不可能な音程差をスムーズに鳴らすことができる為、タッピングでしか表現できない独特のフレーズを構築できます。
2. レガート奏法
レガート奏法とは、音と音の間に空白を入れず、スムーズに流れるように演奏することを指します。
ギターで行う場合は、各音符をそれぞれピッキングするのではなく、主にハンマリングオン、プリングオフ、スライドを使用することで滑らかな演奏を実現します。
ピッキング無しでそれなりの音量を出すのは難しく、リズムもぶれやすいことから、習得するのは非常に難しいテクニックの一つとして認識されています。
1. スウィープピッキング
スウィープピッキングとは、1音1音をピッキングするのではなく、ピックで弦の上を「掃く」ように動かして、一連の音を一度に演奏するギターテクニックです。ロック、メタル、ジャズなどで、高速で滑らかなアルペジオやソロを演奏するために使用されます。
ギタリストの間でも非常に高度なテクニックと認識されており、正しいリズム、粒立ち、安定感を得るには、長い練習が必要となり、ピッキング、フィンガリング、ミュート技術といった総合的なギタースキルが必要です。
難しいテクニックではありますが、スウィープピッキングから繰り出される独特のフレーズは、スタイリッシュなものが多く、特にロック、メタル系ギタリストにとっては憧れを抱く奏法の一つです。
まとめ
難しいギターテクニックTOP10は以下の通りです。
- ビブラート
- チョーキング
- バレーコード
- オルタネイトピッキング
- カッティング奏法
- ピッキングハーモニクス
- ハイブリッドピッキング
- タッピング奏法
- レガート奏法
- スウィープピッキング
ギタリストごとに色々なスタイルがあり、すべてのギターテクニックが必要なわけではありませんが、より多くのテクニックを習得すればするほど、幅広い表現力が身に付きます。
特定のジャンルで多用されるものもあれば、ビブラート、チョーキングのようなすべてのジャンルで取り入れられている基礎的なテクニックもあります。
自分の演奏しているジャンルやスタイルを考慮して、習得すべきテクニックを重点的に練習してみてください。
以上、「難しいギターテクニックTOP10」でした。