
【2025年最新版】世界が注目する実力派ギタリスト10選!
今注目を集めているギタリスト達は、テクニックやサウンドメイクの巧みさはもちろんですが、SNSやYouTubeを駆使したセルフプロデュース能力や、ジャンルの垣根を越えた独創的な作曲力にも定評のあるギタリストが多くラインナップされている印象です。
多くのギタリスト達に新しいインスピレーションを与える、現代の実力派ギタリストたちをご紹介していきます。
Tim Henson (Polyphia)
モダンプログレッシブ・メタルの概念を塗り替え続けるバンド「Polyphia」のギタリスト、Tim Henson。そのカリスマ性と先進的な音楽センスで、新時代のギターヒーローとしてシーンの頂点に君臨しています。
EDM、トラップ、ヒップホップ、ファンクなどの要素を破壊的なギターテクニックと融合させ、もはやギターミュージックという枠に収まらないサウンドを創造。彼らが流行らせた「ダウンチューニングされたパリっとしたクランチサウンド」は、今や一つのジャンルとして確立されています。
【ギタリスト向け補足】
Tim Hensonのサウンドの核は、シグネチャーモデルであるIbanez「TOD10N」(ナイロン弦)や「TOD10」と、Neural DSPのシグネチャープラグイン「Archetype : Tim Henson」です。ハイブリッドピッキング、タッピング、ハーモニクスを織り交ぜた複雑なフレーズは、YouTube上で多数公開されているので、コピーに挑戦する方は要チェックです。
Ichika Nito
日本が世界に誇る、SNS時代のギターヒーロー。YouTubeやInstagramへのショート動画投稿から人気に火が付き、その独創的で美しい旋律と超絶技巧で世界中のフォロワーを魅了し続けています。
タッピングやフィンガーピッキングを主体としたクリーンサウンドが特徴で、複雑でありながらも心地よいメロディラインは「Ichika節」とも呼ばれる唯一無二のスタイルを持っています。国内外の有名アーティストとのコラボレーションも多く、その影響力は計り知れません。
【ギタリスト向け補足】
Ichika Nitoのプレイの神髄は、オープンチューニングや変則チューニングを多用した、両手タッピングによるポリフォニック(多声的)なアプローチにあります。使用ギターはシグネチャーモデルのIbanez「ICHI10」。公式YouTubeチャンネルでも、数多くのフレーズが公開されており、現代的なギター奏法を学ぶ上で最高の学びとなるでしょう。
Guthrie Govan
「プロギタリストが選ぶ上手いギタリスト」で常にトップに君臨する、まさに"ギタリストの中のギタリスト"。ロック、ジャズ、フュージョン、ブルース、カントリーまで、あらゆるジャンルを完璧に弾きこなす驚異的な知識と技術を持っています。
スーパーバンド「The Aristocrats」や巨匠ハンス・ジマーのバンドでの活動でも知られ、その超人的な即興演奏能力と、どんな音楽的状況にも対応できる適応力は、多くのギタリストにとっての憧れとなっています。
【ギタリスト向け補足】
Guthrie Govanのプレイはレガート、スウィープ、タッピング、ハイブリッドピッキングなど全てのテクニックが最高レベルにあり、それらを音楽的に組み合わせるセンスがずば抜けています。シグネチャーモデルはCharvel「Guthrie Govan Signature」。教則DVDやオンラインでのマスタークラスは、音楽理論とテクニックを体系的に学びたいギタリストにとって最高の投資となるはずです。
Lari Basilio
ブラジル・サンパウロ出身の女性ギタリストで、テクニックとメロディセンスを高い次元で両立させた実力派。その歌心あふれるフレーズと正確無比なピッキングは、世界中のギターファンから絶大な支持を得ています。
Guthrie GovanやJoe Satrianiといったレジェンドとも共演を果たしており、その実力は折り紙付き。インストゥルメンタル・ミュージックの世界に新たな風を吹き込む存在として、今後の活動から目が離せません。
【ギタリスト向け補足】
Lari Basilioのサウンドの特徴は、Ibanezのシグネチャーモデル「LB1」から生み出される、明瞭でアタック感の強いクリーントーン~クランチサウンドです。ハイブリッドピッキングを多用し、カントリーやブラジル音楽の要素を取り入れた独特のフレージングが魅力。彼女の楽曲はコード進行も洗練されており、作曲の観点からも学ぶべき点が多いでしょう。
Cory Wong
現代ファンク・シーンを牽引するリズムギターの名手。ミニマル・ファンク・バンド「Vulfpeck」での活動や、自身のソロプロジェクトで絶大な人気を誇ります。「カッティングの神様」とも称されるそのプレイは、まさにグルーヴの塊。
単なるバッキングにとどまらず、リズム、ハーモニー、メロディを同時に奏でるかのような彼のギターは、バンド全体を力強くドライブさせます。その陽気なキャラクターとエンターテイナー性も魅力の一つです。
【ギタリスト向け補足】
Cory Wongのキレのあるサウンドは、Fenderのシグネチャーモデルである「Cory Wong Stratocaster」と、クリーンなトランジスタアンプ(DV MarkやRoland JC-120など)の組み合わせが基本。右手首のスナップを効かせた16ビートのカッティングは、YouTubeチャンネルでも解説されています。カッティング奏法を鍛えたいギタリストは必見です。
Mateus Asato
Instagramへの投稿から人気に火が付いた、SNS時代のギターヒーローの先駆け的存在。ネオソウルやゴスペルに影響を受けた、エモーショナルで歌心あふれるプレイが多くのファンを魅了しています。
ポップアーティストのTori KellyやBruno Marsのバンドメンバーとしても活躍するなど、その実力はトップシーンで証明済み。速弾きなどのテクニカルなプレイと、心に響くメロウなフレーズを自在に使い分ける表現力は圧巻です。
【ギタリスト向け補足】
Suhrのシグネチャーモデル「Asatobucker」ピックアップや、同社のClassic Sスタイルのギターがトレードマーク。コードの知識に裏打ちされた美しいボイシングや、ダブルストップ(重音)を効果的に使ったフレージングは、彼のInstagramのショート動画から多くのインスピレーションを得られるでしょう。彼のプレイは、ギターで「歌う」ことの重要性を教えてくれます。
Yvette Young (Covet)
マスロック・バンド「Covet」のフロントマンであり、タッピング奏法を新たな次元へと昇華させた革新者。ピアノやヴァイオリンの経験を活かした、両手を使った対位法的なアプローチは、まるで一人でオーケストラを奏でているかのようです。
変則チューニングを多用し、ギターの指板をキャンバスのように使って描かれるサウンドスケープは、複雑でありながらも非常にメロディックで感情豊か。Yvette Youngの登場は、多くのギタリストにタッピングの可能性を再認識させました。
【ギタリスト向け補足】
Ibanezのシグネチャーモデル「YY10」や「YY20」を使用。楽曲はFACGCEのような独特のオープンチューニングが基本です。最初はコピーするのが難しいかもしれませんが、まずは1曲マスターすることで、指板に対する見方が大きく変わるはずです。YouTubeで本人が奏法を解説している動画も多く、とてもに参考になります。
Plini
オーストラリア出身のプログレッシブ・ロック/フュージョン・ギタリスト。インストゥルメンタル音楽の作曲家として、現代のシーンで高い評価を受けている一人です。
彼の音楽は、複雑なリズム、美しいメロディ、そして巧みな楽曲展開が特徴で、聴く者を壮大な音の旅へと誘います。テクニカルでありながら決して音楽性を失わないバランス感覚は絶妙で、多くのフォロワーを生み出しています。
【ギタリスト向け補足】
長年Strandbergのギターを愛用しており、シグネチャーモデルもリリースされています。サウンドメイクはAxe-Fxなどのデジタルモデラーが中心。Pliniの楽曲を分析すると、ポリリズムや奇数拍子の使い方、モード(旋法)を活かしたフレージングなど、作曲やアレンジに役立つアイデアの宝庫であることが分かります。テクニックだけでなく、音楽理論の側面からアプローチしてみるのも面白いはずです。
Marcin
ポーランド出身のアコースティック・ギタリスト、Marcin Patrzałek。パーカッシブなフィンガースタイル奏法の限界を押し広げ、アコースティックギターの概念を覆した天才として世界に衝撃を与えました。
クラシックの名曲からEDM、ロックまで、あらゆるジャンルの楽曲を、一台のギターでメロディ、ベース、パーカッションを同時に奏でる超絶アレンジで再構築します。その情熱的でダイナミックなパフォーマンスは必見です。
【ギタリスト向け補足】
IbanezのAEGシリーズなどのエレアコを使用。Marcinの奏法は、ボディを叩く「ギターパーカッション」と、タッピング、ハーモニクス、高速のフィンガーピッキングを組み合わせたものです。アコースティックギターで表現の幅を広げたいと考えている人にとって、Marcinの動画はインスピレーションの源泉となること間違いなしです。まずは代名詞であるベートーヴェンの「月光ソナタ第3楽章」のアレンジをチェックしてみてください。
John Mayer
現代の三大ギタリストの一人として、不動の地位を築いているシンガーソングライター兼ギタリスト。その卓越したソングライティング能力と、ブルースに根差した表現力豊かなギタープレイで、世界中の音楽ファンを魅了し続けています。
ポップなヒット曲から、ディープなブルースセッション、Grateful Deadのメンバーとのバンド「Dead & Company」での活動まで、その音楽性は非常に幅広く、常に進化を続けています。
【ギタリスト向け補足】
長年のコラボレーションを経てPRSからシグネチャーモデル「Silver Sky」をリリースしたことは大きな話題となりました。親指を使ったコードワークや、繊細なピッキングニュアンスによる表現力は、全てのギタリストが学ぶべきポイントです。特にライブ盤「Where the Light Is: John Mayer Live in Los Angeles」は、最高のギター教則作品と言えるでしょう。
まとめ
2025年現在、世界が注目する実力派ギタリストを10名ご紹介しました。
- Tim Henson
- Ichika Nito
- Guthrie Govan
- Lari Basilio
- Cory Wong
- Mateus Asato
- Yvette Young
- Plini
- Marcin
- John Mayer
今回紹介したギタリスト達は、もはやジャンルや奏法といったカテゴリーでは語れない、独自の音楽を確立しているミュージシャンばかりです。
リスニングとして楽しむのはもちろん、奏法やサウンドメイク、作曲アプローチを研究することで、自身のギタープレイや音楽制作に新たな視点とインスピレーションがもたらされることは間違いありません。
以上「【2025年最新版】世界が注目する実力派ギタリスト10選!」でした。
【2021年最新版】世界の実力派ギタリスト10選
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