【プロ仕様のサウンド品質!】人気の高い最新ソフトシンセサイザー13選
最新の音楽制作シーンにおいて、シンセサイザーの重要度はどんどん上がってきています。特にDTMのようなデジタル環境で制作を行うプロデューサーにとって、高品質なシンセサイザーを1台持っていることで大きな戦力となります。
シンセサイザーソフトウェアは、色んな楽器の中でも幅広い音色を鳴らすことができるのが特徴で、低音から高音まですべての帯域をカバーできる非常に高い能力を発揮する楽器として、色々なジャンルで使用されています。
今回は、そんなシンセサイザーソフトウェアの人気製品をいくつかご紹介します。
シンセサイザーの選び方
一言にシンセサイザーといっても色んな種類のソフトがあるので、自分の作りたい音楽に合わせて最適な製品を選択することも重要です。
ソフトシンセサイザーの選び方は、個々の求めているスタイルや音楽ジャンルによって変わってきますが、シンセサイザーを選ぶ時にチェックしておきたいポイントは以下の通りです。
1. 音の種類と特性
シンセサイザーを選ぶうえで、出力される音の種類や特性は一番重要視したい部分です。製品によって現代的なソリッドなサウンドを鳴らす機種や、アナログ機をモデリングした少しビンテージっぽい雰囲気になる機種といった具合に、機種ごとに若干特性が異なります。
さらに、DubStepやTrap系の攻撃的なサウンドが得意なものや、柔らかいアンビエント系のサウンドが得意なものまで様々なので、どのようなサウンド特性をもった機種なのか事前にチェックしておきましょう。
2. プリセットの数
シンセサイザーのプリセット一覧にはあらかじめメーカー側が作り上げた音が用意されているので、ワンクリックでそれらを呼び出すことが可能です。
プリセットには、リードトーンやパッド、ベース、ピアノ、ストリングスといった様々な完成された音色が登録されています。特にシンセサイザーの扱いに慣れていない初心者の方にとっては、プリセットから選ぶことも多いかと思うので、豊富なプリセットがあれば即戦力となります。
3. インターフェイスと操作性
特に初めてシンセサイザーを使う方にとって操作性は非常に重要です。パラメーターが複雑であったり、つまみの数が多いと音作りが大変なうえに、使いこなすまでにかなりの労力が必要になってきます。
ウェーブテーブルタイプのシンセサイザーであれば、パラメーターによる音の変化が目で見て直感的に分かりやすく、初心者の方がシンセサイザーの仕組みを理解する為にも役立ちます。
4. CPUにかかる負荷
意外と重要なのがソフトウェア自体がどれぐらいCPUに負荷をかけるのかということです。何個プラグインを立ち上げようが問題なしのスーパーコンピューターを使っているのならいいのですが、そうでない場合はトラック数が増えてくるとDAW自体がだんだんとカクついてきて、非常にストレスが溜まります。
ソフトウェアごとに動作の重さに差があるので、そのあたりも事前にチェックしておきましょう。
5. 価格とセール
ソフトシンセは、無料の製品から高価な製品まで、非常に幅広い価格帯になっています。シンセサイザー以外の全体的なシステム導入のことも考えて、自分に合った価格帯のシンセサイザーを選ぶようにしましょう。
また、シンセサイザーを始めとするVSTプラグイン市場は、頻繁にセールが行われています。定期的にセールが実施されていることがほとんどなので、タイミング良くセール時に購入できれば、通常よりも安く入手することができます。
人気のソフトシンセサイザー13選
おまたせしました。それではここから人気の高い定番ソフトシンセサイザーをいくつかご紹介します。リストの中には、最近発売された最新機種から、長年愛され続けている定番機種までの幅広いラインナップとなっています。
SERUM
2014年に発売され、あっという間に世界中の数々のアーティスト達が使用するシンセサイザーとなりました。
筆者自身も長年使用しているシンセサイザーです。
サウンドの特徴としては力強く、透明感がありとても現代的なサウンドです。そしてGUI(グラフィックユーザーインターフェイス)も非常に分かりやすく、波形やLFOエンベロープ等も一目で理解できます。
SERUMのおかげで「なるほど、こういう仕組みで音が作られているんだ」と、シンセの仕組みを学ばせて頂きました。
SERUM
Pigments 5
2024年1月末にリリースした最新シンセサイザーです。強力な万能ソフトシンセで、4つの形式のサウンド合成、1500以上のサウンド、ワンクリックでのモジュレーションとシーケンス、そして表現力豊かなマクロとFXが用意されており、これらすべてを組み合わせることでお気に入りのサウンドを作成することができます。
クリエイティブなサウンドメイキングに役立つグラフィックユーザーインターフェイスを搭載しており、サウンドを視覚化することで、直感的なワークフローを実現します。
プレイビューで波形を調整したり、色分けされたモジュレーションを調整したり、初心者でも音の効果が分かりやすい設計になっています。
Pigments 5
Iris 2
サンプルベースのシンセサイザーである「Iris2」は、サンプラーのパワー、モジュラーシンセの柔軟性、スペクトルフィルタリングの楽しさを組み合わせることで簡単にサウンドメイクができます。
完成された何百のベース、キー、リード、パッド、リズミックパッチから選択して、音を作ったり、11GBにも及ぶ魅力的なオーディオサンプルライブラリ、最新のモジュレーションシステム、クラシックフィルター、エフェクトなどを使用して、独自のパッチをカスタマイズすることができます。
他のシンセだと難しい壮大なアンビエントサウンドも、比較的簡単に作成することが可能です。
Iris 2
Sylenth1
こちらも定番のシンセサイザーです。少し古いタイプのシンセサイザーにはなりますが、Sylenth1サウンドのファンは今も多く存在しています。
サウンドの特徴としては、クセが無く中音から高音にかけて非常に綺麗で抜ける音です。ウォーミーでパンチのあるアナログサウンドとデジタルなクリアさを組み合わせた独自のサウンドは、どんなジャンルにも適用できる柔軟性を持っています。
筆者も所持していますが、CPU負荷が他のどのシンセサイザーと比べても圧倒的に軽く、何個立ち上げでもカクつくことがないのが良いです。
Sylenth1
Massive X
Massive Xは、Native Instrumentsが開発したシンセサイザー"Massive"の進化版として次の10年を見据えて設計及び開発された最新ソフトシンセサイザーです。
高度なサウンドデザインに対応するクリアなサウンドと極めて自由度の高い操作性が特徴で、多彩なオシレーター、フィルター、エフェクト等を組み合わせることで、幅広い音楽ジャンルに対応することができます。
オリジナルのMassiveと比べて、Massive Xでは新しいオシレーター構造が導入されており、より複雑で表現豊かなサウンドを作り出すことが可能です。
Massive X
Phase Plant
Kilohearts Phase Plantは、モジュラーシンセシスのコンセプトをベースにしたソフトウェアシンセサイザーです。Phase Plantは、オシレーター、フィルター、エフェクト、モジュレーションなどのモジュールを組み合わせて、カスタムのシンセサイザーを構築することができます。
Phase Plantは、高品質なサウンドを生み出すための豊富なモジュールが搭載されており、オシレーターにはアナログ、デジタル、サンプリングベースの3つのタイプがあります。
モジュレーションには、LFO、エンベロープ、ランダマイザー、シーケンサー、マクロなどがあり、これらのモジュールを組み合わせることで、多彩なサウンドを作り出すことができます。
Phase Plant
SynthMaster 2
SynthMaster 2は2つのレイヤーを備えたオールラウンドなセミモジュラーソフトウェアシンセサイザーです。
世界クラスのサウンドデザイナーチームが作成した2000を超えるファクトリープリセットとシンプルなユーザーインターフェイスで、簡単な操作でプロフェッショナルなサウンドへアクセスできます。
プリセットは楽器、ジャンル、雰囲気といった項目ごとにフィルタリングすることも可能で、豊富なサウンドの中から、目的のサウンドに辿りつきやすいのも特徴の一つ。
SynthMaster 2
Omnisphere 2
Omnisphereは、オールジャンル対応の万能ソフトシンセサイザーとして人気があります。約14000種類もの音色が収録されており、一生かかっても使い切れないと言われているほどの大ボリューム。
グラナライザー、ウェーブテーブル合成、サンプリング、FM合成など、複数の合成手法を組み合わせたハイブリッドエンジンにより、幅広い音響表現が可能。
ソフトウェアシンセの中では高価な部類に入りますが、所持していればかなりの戦力になることは間違いないです。
Omnisphere 2
Nexus 4
NexusはPCM音源という仕組みで、一からサウンドを作り出すのでは無く、既に出来上がっているサウンドを選んで出力するタイプのシンセサイザーです。
プリセットから選んで簡単に良い音が出せるのが大きな特徴で、フォルダー、カテゴリー、プリセットのカウンターで、一目でサウンドの概要を把握することができます。
素早いサウンドプレビュー、タイプしながらの検索、カテゴリーやタグによるフィルタリングなど、探しているサウンドをすぐに見つけることができます。
Nexus 4
AVENGER 2
非常に高品質なサウンドを鳴らすことができるシンセサイザーとして人気の「Avenger」がバージョン2.0としてリリースされました。名前負けしない万能シンセサイザーで、非常にハイクオリティなサウンドですが、CPUに高い負荷がかかります。
新機能には、スペクトラルグラニュラーモジュール、新しいドラムループモジュール、ARP用ラチェット、パラレルフィルタリング等が含まれ、バージョン2になりCPU使用率も向上しています。
後発の部類に入るシンセサイザーで、機能面でみてもほぼ全てを兼ね備えている高性能なソフトシンセで、出来ないことがないという印象。
AVENGER 2
Diva
u-he Divaは、アナログシンセサイザーのようなウォームでファットな音が特徴のソフトウェアシンセです。
Divaでは、ハードウェアシンセサイザーのサウンドを再現するために、現代的なデジタルシンセサイザーの技術と古典的なアナログシンセサイザーの回路技術を組み合わせています。そのため、高品質かつ現代的なサウンドを出力することができます。
インターフェイスには、サウンドを微調整する為の様々なつまみが搭載されており、LFO、エンベロープを微調節したりと、幅広いサウンドメイクが可能です。
Diva
Analog Lab Pro
ビンテージシンセサイザーの高品質なエミュレーション開発を得意とする「Arturia」が誇る、ビンテージソフトウェアシンセサイザーから、6500もの音色を選抜した超強力なサウンドコレクションです。
Arturiaが開発した多くのアナログ合成機器のサウンドが収録ており、Minimoog、ARP 2600、Prophet V、Jupiter-8 など、有名なビンテージシンセのサウンドが含まれています。
素早く目的の音を探し出すことができ、主要パラメーターをシンプルにエディットすることが可能です。さらに、Arturiaの各オリジナルソフトシンセを持っていれば、ANALOG LAB経由でそれらをフルエディットし、ライブラリに加えることができます。
Analog Lab Pro
JUPITER-8
Jupiter-8は、ローランド社が1981年から1985年にかけて販売していたアナログシンセサイザーの一種で、現在でも多くのミュージシャンや音楽プロデューサーに愛用されている名機の一つです。
Jupiter-8は、16のボイスポリフォニー(同時に最大16音の音色を鳴らすことができる)を持ち、2つのVCO(バーチャル・アナログ・オシレーター)、ノイズ・ジェネレーター、3つのLFO(ロウ・フリークエンシー・オシレーター)、2つのフィルター、2つのエンベロープ・ジェネレーターなど、豊富なサウンド合成機能を搭載しています。
実機に比べて、ソフトウェア版であれば、より手頃な価格でJupiter-8サウンドを手に入れることができます。
JUPITER-8
まとめ
人気の高い定番ソフトシンセサイザーをいくつかご紹介しました。
- SERUM
- Pigments 5
- Iris 2
- Sylenth1
- Massive X
- Phase Plant
- SynthMaster 2
- Omnisphere 2
- Nexus 4
- AVENGER 2
- Diva
- Analog Lab Pro
- JUPITER-8
どれも世界中のプロが多く使用している信頼性の高いシンセサイザーばかりです。作りたいジャンルや制作スタイルに合わせてどういったサウンドが欲しいのか、値段やPC能力を考えて選択しましょう。
以上、「【2024年最新】人気の高いソフトシンセサイザーおすすめ10選」でした。
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