
4つ打ちリズムとは?【DTMを使った作り方も解説】
音楽やバンドをやっていると「4つ打ち」というワードを聞くことがあると思います。
「じゃサビは4つ打ちにしようか?」
「踊れる曲にしたいから4つ打ち主体の曲を作ろう!」
これらの会話が飛び交っている中で、なんとなくは分かっているつもりだけど、具体的に「4つ打ちリズムってなに?」と聞かれると少し戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は具体的な「4つ打ちリズム」についての内容と、その作り方を解説していきます。
4つ打ちリズムとは?

みなさんが想像している「ジャンル」のようなものとは少し違っていて、具体的にはロック、ハウス、テクノ等でよく使われているリズムパターンの呼び名です。
まさにその呼び名の通り、1小節内でインパクトのある音を4回鳴らすのが基本で、多くの場合はキックドラムです。
賑やかな夜の街やハウスやテクノのイベントにいくと、永遠に流れ続ける「ドンドンドンドン」というあのリズム、みなさんも一度は聴いたことがあるでしょう。
キックが均等のタイミングで流れ続けていて、とてもシンプルなリズムなので、お酒を片手に朝まで踊り続けていられるような心地よさが特徴です。
ロックのようなバンド形態でも、オーディエンスに踊ってもらいたいような、ダンサブルな楽曲ではこの「4つ打ち」のリズムが取り入れられています。
4つ打ちリズムの作り方
では、実際に4つ打ちのリズムをDTMを使って打ち込んでいってみましょう。
4つ打ちを作るにあたってはBPM(テンポ)が非常に重要な要素になります。
テンポが違うとジャンル感が変わってくるので、必ず120~140ぐらいの間で作るように意識しましょう。
一番王道なBPMが128です。
多くのハウスやテクノ楽曲に採用されており、リスナーもこのリズムに慣れているので、とくにこだわりがないようなら128で作ってしまうのが無難といえます。
DTMを使った打ち込み方法
まず、キックを1小節あたりに4つ打ち込んでいきます。
リズムの要となる部分なので、ベロシティは4つとも最大に設定してください。

次にスネア、またはクラップを2拍目と4拍目のキックに重ねます。
これもベロシティは最大。

つぎに裏拍にあたる部分にハイハットを配置していきます。

どうですか?裏拍にハットを入れるとノリが生まれて、一気にそれっぽくなりましたよね。
これで基本的な4つ打ちパターンは完成です。
16ビートの4つ打ちパターン
ハイハットをオープンとクローズの2種類の音質を使って、ハウスビートを作ります。
先程のリズムのハット部分をクローズとオープンの交互になるように配置。

2拍目の16分の裏にスネアでアクセントを入れると、全体が少し前ノリになった感じがして軽くなります。

最後にハイハットを16の刻みにして、ここで重要なのがベロシティ設定です。
全部同じボリューム感でべた打ちしてしまうと、せっかくの生まれたノリが台無しになってしまうので、はじめは少しめんどうかもしれませんがしっかりと1音1音ベロシティ設定をしましょう。
→【DTM】ドラムの打ち込みテクニック(初心者向けガイド)

これで16ビートの4つ打ちリズムの完成です。
まだまだ多くの4つ打ちパターンが存在します。
まずは、ハウスやテック系のプロの楽曲を聴いて、リズムの引き出しを増やしてみてください。
以上、「4つ打ちリズムとは?作り方も解説」でした。
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