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ヒップホップ、トラップで使われるハイハットの作り方【HipHop,Trap,Hihat】

ハイハットの画像


ヒップホップ、トラップで使われるハイハットの作り方【HipHop,Trap,Hihat】


ヒップホップやトラップで使われるハットは、他のジャンルと比べて非常に認識しやすく、特徴的なビートを刻みます。

キックと808ベースと同様にリズムを生み出す土台であり、3連符やロール等のテクニックを使って攻撃的なビートを生み出します。


ヒップホップとトラップではその複雑さに多少違いがありますが、現在多くのリズムバリエーションが存在しており、その中からグルーヴを生み出す為に使われているいくつかのテクニックをご紹介します。


1. ベロシティ

ベロシティの画像


ベロシティとはサウンドの強弱を表現する値のことで、ピアノで例えると数値を上げた場合、鍵盤を強く弾いたようなサウンドになり、数値を下げるとソフトタッチなニュアンスになります

ベロシティを使ってハットリズムの強拍と弱伯を表現することで、ベタ打ちよりもさらにグルーブ感が強くなります。

音の強弱の基本は「1・2・3・4」の4拍子の場合「強・弱・やや強・弱」となります。


これをハットのベロシティで表現すると

強拍弱拍の画像


このようにすべてのノートを打ち込んでいくことで、ノリが生まれて「リズム」になります。

強弱の無い連続した音は厳密には「パルス」と言い、音楽的ではないとされているので、始めは少し手間かもしれませんが、必ずベロシティの設定は行うようにしましょう。



2. トリプレット

トリプレットの画像


トリプレットは「三連符」のことです。

1拍にハット2発を3発に切り替えることで、ビートに変化を加えます。


このようにキックやスネアの重厚感のあるリズムグルーブの枠から一時的に外れることで、ビートに浮遊感を与え、終わりを小節の頭に合わせることで強拍をさらに強調することができます。


3. ロール

ローリングハットの画像


ヒップホップ、トラップビートの最も特徴的なハットアレンジとして、ローリングハットというものがあります。

最近だとほぼ間違いなくロールアレンジが取り入れられているので、聴き覚えあるフレーズかと思われます。


ビートを強調する目的で16分音符や32分音符の細かい刻みを使い、トリプレットと同じく小節終わりに挿入することで、小節頭の1拍目を強調する効果があります。

ロールのベロシティはなるべくクレッシェンド(徐々に強く)気味にするほうが、より効果的です。

クレッシェンドの画像


ロールアレンジは様々なパターンが存在するので、いろんな楽曲を聴いて勉強しましょう。


4. ピッチ

ハットピッチの画像


トリプレットやロールで十分にリズムのノリが感じることができますが、さらにハットのピッチ(音程)を調節してリスナーの注意を惹きます。


リズムアレンジというよりかは音質変更による装飾的な意味合いが強いです。(厳密には音質変化によるベロシティの強弱が発生します)

ビートの多くはループさせることが多く、なるべくリスナーを退屈させないためにピッチを変更したハットで面白さを付加します。

ピッチアップやピッチダウンは自由ですが、なるべく楽曲のスケールに沿って連続的に上昇or下降させるのがベターです。



5. オープンハット


オープンハイハットでアクセントを付けたり、スネア手前のバックビートに差し込んでスネアを強調したりと、様々な使い方があります。


オープンハットを4分音符で刻みつつ、パンオートメーションで左右に振ったり、ハース効果を利用してワイドに広げたりもできます。


今回はオープンハイハットでやりましたが、シェイカーやタンバリンなど、パーカッシブなサウンドをビート内に散りばめることで、よりグルーブ感を出すアイデアが生まれます。


まとめ


ヒップホップ、トラップで使われるハイハットの作り方について解説しました。

  1. ベロシティ
  2. トリプレット
  3. ロール
  4. ピッチ
  5. オープンハット


これ以外にもアーティスト独自のアレンジやテクニックは多く見られますが、もっともよく耳にする定番のテクニックをご紹介しました。

他のジャンルではあまりリスナーの注目を集めることはなく、少し脇役的なポジションのハイハットですが、ヒップホップやトラップでは重要なポジションを担っています。

キックやスネアと同等にじっくり時間をかけて、ビートの基盤を作り上げましょう。


以上、ヒップホップ、トラップで使われるハイハットの作り方【HipHop,Trap,Hihat】でした。


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