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モノラル音源をステレオに広げる為のプラグインソフトおすすめ5選

モノラル音源をステレオに広げる為のプラグインソフトおすすめ5選

作曲や音楽制作において、単一のモノラル音源をステレオに変換することは、ミックスに奥行きや広がりを出すために重要なテクニックです。ステレオとモノラルの違い | ミキシングするときはどっちを使う?

しかし、パンニングやダブリング、ディレイなど、市場には色んなタイプのステレオエンハンサー系のプラグインソフトがあり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、モノラル音源をステレオに広げる為のおすすめのプラグインソフトをいくつかご紹介します。

モノラルをステレオにするには?

モノラル音源をステレオにする方法はいくつかありますが、単一の音源を複製して左右に配置したり、パンニングの要素で疑似的にステレオ感をシミュレートするものまで様々です。

※ステレオイメージャーやステレオエンハンサーと呼ばれるプラグインの中には、モノラルをステレオ化するものではなく、ステレオ音源の空間配置を調整する用途である場合も多いので、注意が必要です。

モノラル音源をステレオにする方法は以下の通りです。

1. ダブリング

ダブリングとは、同じフレーズを複数回録音して、それぞれを左右に配置することでステレオ化するテクニックです。主にボーカルやギター、キーボードなどに用いられます。

2. ピッチシフト

ダブリングでは、左右のタイミングをずらすことで広がりを生み出しますが、音程をわずかにずらすことでも同じような効果が得られます。タイミングと音程の両方をずらすこともあります。

3. ディレイ(ハース効果)

ディレイによるハース効果は、同じ音源をわずかに遅延させて左右に配置することで、左右に広がって聞こえるようにする聴覚の錯覚を利用した手法です。

4. 高速パンニング

パンニングオートメーションを使って、パンを高速で左右に振ることで、ワイドに広がっているように感じることができます。こちらもハース効果のような人の錯覚を利用した方法です。

これらの方法でモノラル音源をステレオ化することができますが、設定が大変だったり、やりすぎによる音質劣化や、位相がずれることでモノラルの再生機器で聴いたときに音のうねり(モジュレーション)が発生してしまうことがあります。

こういったトラブルは専用のプラグインソフトウェアを使うことで回避することができ、ほとんどのプラグインではワンタップでステレオ化できる為、時間を大幅に短縮できるメリットがあります。

それでは、ここからモノラル音源をステレオ化する為のおすすめプラグインをいくつかご紹介します。

MicroShift

MicroShiftは、ボタン一つで3種類のステレオワイド効果を提供するシンプルな操作感が特徴のプラグインです。ピッチシフトと時間経過とともに変化するディレイを組み合わせることで、豊かなステレオ幅を実現します。

Soundtoysの創設者が設計したEventide H3000やAMS DMX 15-80のような、往年のハードウェアピッチシフターの雰囲気を再現しており、リード楽器に幅やスパイスを加えたり、バックグラウンドボーカルをミックスに自然に溶け込ませたりするのにも最適です。

MicroShift

StereoSavage 2

StereoSavageは、ミックスの幅をコントロールする革新的なステレオツールボックスです。ステレオ化の為のスタジオテクニックと、最新ツールとクラシックツールのエミュレーションを組み合わせることで、理想的なサウンドを実現します。

単一のモノラル音源をステレオ化するのにも役立ち"Detune"、"Delay"、"Reflect"、"Split"コントロールを使って、モノラル音源に奥行きと広がりを与えます。

StereoSavage 2

Doubler 2 Stereo

モノラル音源を複製して左右にパンニングする、優れた"ダブルトラッキング"エフェクトを探している方はこの「Doubler」が最適です。タイミングを僅かにずらして出力するディレイおよびピッチモジュレーションエフェクトです。

他にもディレイ/ピッチモジュレーションを使ったステレオ化の為のプロセッサーは多くありますが、Doublerは、特にポリフォニック楽器やフルミックス上で素晴らしいダブルトラックサウンドが得られるように設計されています。

Doubler 2 Stereo

PS22 Stereo

PS22は、単一のサンプル音源やリードギターといったモノラル楽器を、ステレオ音源にエミュレーションする為の便利なツールです。トラックを強調したり、ステレオミックスの空間イメージングの再調整にも使用可能です。

モノラル素材から質感や位相のトラブルが発生しないままステレオ効果を生み出すことが可能で、既存のステレオ素材から、より豊かなステレオ効果を合成するためのトゥルーステレオイン/ステレオアウト処理ツールとしても活用できます。

PS22 Stereo

Magic Stereo

SingomakersとREZONEの初となるVST/AUプラグイン「Magic Stereo」は、トラック内のモノラル要素のエネルギーを失うことなく、広がりのあるステレオイメージに拡張することができるプラグインです。

キャッチーなビジュアルと、誰でも簡単に使える直感的なインターフェースが特徴で、ベース、リード、ドラム用に設計されたプリセット搭載。手頃な価格帯でシンプルにモノラル信号をステレオに拡張したい方におすすめです。

Magic Stereo

まとめ

モノラル音源をステレオに広げる為のおすすめプラグインソフトは以下の通りです。

  • MicroShift
  • StereoSavage 2
  • Doubler 2 Stereo
  • PS22 Stereo
  • Magic Stereo

作曲や音楽制作において、単一のモノラル音源をステレオに変換することは、ミックスに奥行きや広がりを出すために非常に重要です。

様々なステレオ化テクニックがあり、やり方によってメリットとデメリットがあるのでそれぞれの特徴を理解し、楽曲に合った方法を選択することが重要です。

以上、「モノラル音源をステレオに広げる為のプラグインソフトおすすめ5選」でした。


ベースにステレオ感を与えてワイドに広げる3つの方法

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