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【2024年最新】DTMで使えるボーカルコンプレッサーVSTプラグインソフトおすすめ5選

【2024年最新】DTMで使えるボーカルコンプレッサーVSTプラグインソフトおすすめ5選

DTMのようなデジタル環境における音楽制作において、音を圧縮する「コンプレッサー」エフェクトは、非常に重要な役割を持っています。最近ではテクノロジーの進歩に伴い、AI技術を搭載した製品や、高度なパラメーターを備えた製品が続々とリリースされています。

コンプレッサーにも様々な種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。代表的な種類としては、VCAコンプレッサー、FETコンプレッサー、オプティカルコンプレッサーなどがあり、それぞれアタックタイム、リリースタイム、スレッショルド、レシオ等のパラメーターを調整することで、音のダイナミクスをコントロールすることができます。

コンプレッサーを選ぶ際には、好みの音質や機能性はもちろんのこと、CPU負荷も考慮する必要があります。高機能なコンプレッサーは、多くの演算処理を必要とするため、パソコンスペックによっては動作が重くなる可能性があります。

コンプレッサーエフェクトの種類

コンプレッサーはダイナミクスを調節するという役割だけではなく、圧縮を加えることで機種ごとに違ったテイストが加わります。代表的な4つのタイプは以下の通りです。

FETタイプ

FETタイプコンプレッサーの特徴はアタックの反応速度にあります。音の立ち上がりが早いドラムやパーカッションのような楽器と相性がよく、深めにかけてもしっかり反応してくれるます。

設定次第でどんな音源にもマッチするので、比較的サウンドメイクのしやすいコンプレッサーになります。実機でいうとUNIVERSAL AUDIO 1176が有名で、これにインスパイアされたソフトウェアタイプのプラグインも多く販売されています。

VCAタイプ

VCAタイプのコンプレッサーは、SSLAPIのようなコンソール型のチャンネルから圧縮回路を抜き出したような製品で、自然なダイナミクスコントロールが特徴です。

コンソールと同じようにVCAタイプはマスタートラックや楽器をまとめたバストラックに対してかけるのが最も最適で、トラックに一体感を加える目的で使用します。最近のDAW標準のデジタルコンプなどにクラシックモードやVCAモードとして搭載されています。

真空管(チューブ)タイプ

真空管タイプは文字通り圧縮回路に真空管を用いたコンプレッサーで、サチュレーションのような歪み系エフェクトと似たような倍音が付加されます。

通すだけでもハイミッド辺りがブーストされ、非常に抜けの良いサウンドに仕上がるので、エンハンサー的な使い方をするエンジニアも多いです。

OPT(オプティカル)タイプ

OPTタイプのコンプレッサーは、オーディオ信号を光に変換して、光が強いほど抵抗値を上げてオーディオ信号を小さくするという、比較的原始的な動作タイプのコンプレッサーです。

アタックタイムが遅く、ほかのコンプタイプにはないような非常に緩やかなかかり具合が特徴で、現在でも頻繁に使用されています。

コンプレッサープラグインの選び方

コンプレッサープラグインは色んな種類があるので、自分の好みにあったコンプレッサープラグインを選ぶために、以下のポイントに注目して選ぶようにしましょう。

  1. 種類と機能:コンプレッサーには様々な種類があり、それぞれ機能や音質も異なります。自分がどのような音楽制作をするかに合わせて、必要な機能を持ったプラグインを選びましょう。
  2. 使いやすさ:コンプレッサーはデリケートな音の調整を行うため、プラグインによっては思い通りの調整ができない場合もあります。特に初心者の方は、動作がわかりやすい視認性の高いソフトをおすすめします。
  3. 音声品質:高品質なプラグインを使えば、よりクリアかつ理想的なサウンドが得られます。市場には無料のプラグインも多くありますが、音声品質に注目して選択するようにしましょう。
  4. ソフトウェアの互換性:使用するDAWソフトウェアとの互換性があるかどうかも重要です。DAWのバージョンやOSによっては使用できない製品もあるので、使用するDAWとプラグインの互換性について確認しましょう。
  5. 価格:高品質なプラグインは、一般的に高価です。予算内で、必要な機能を持ったプラグインを選ぶようにしましょう。

以上のポイントに注目して、自分に合ったコンプレッサープラグインを選ぶことが大切です。

それでは、ここから高品質なコンプレッサープラグインのおすすめ製品をご紹介します。

ボーカル用コンプレッサープラグイン

FabFilter Pro-C2

FabfilterのPro-C2は、プロフェッショナルの最も厳しい要求を満たす為に開発された、エンジニア向けの優れたコンプレッサープラグインです。ボーカル以外の様々なトラックにも使うことができ、サイドチェイン機能やオートゲイン機能など、優れたオプションも備わっています。

再設計された優れたユーザーインターフェイスは、どれくらい圧縮がかかっているのかをリアルタイムで表示するので、初心者の方でも素早く直感的な操作で調整することができます。

FabFilter Pro-C2

SSL Native Vocalstrip 2

Solid State LogicによるVocalstrip 2は、ボーカルコンプレッサー(コンパンダー)以外にも、EQやディエッサーといったプロフェッショナルエンジニアリングの経験に基づいた、4つのボーカル処理エフェクトが組み合わさったプラグインです。

EQによる帯域処理とコンプによるダイナミクス処理を組み合わせることで、ボーカルトラックに明るさ、パワー、独特のキャラクターを付与することができ、すべて単一のインターフェイスから操作することができます。強力なコンパンダーで歌声を処理することで、ボーカルをミックスの前面に引き出すことが可能です。

SSL Native Vocalstrip 2

SSL Fusion HF Compressor

SSL Fusion HF Compressorは、「高音域に魔法をかける」コンプレッサープラグインとして人気があり、高周波に独特の丸みを帯びたサウンドを生成します。さらに、高周波ロールオフとスムーズなコンプレッションにより、ボーカルトラックで発生しやすい高域の耳障りな帯域を軽減することができます。

オリジナルのハードウェアが持つ機能に加えて、このプラグインバージョンではMIXとAUTO GAINコントロールを備えています。これによって、HFスムージングの量を設定でき、圧縮された周波数に自動メイクアップゲインを適用することが可能です。

SSL Fusion HF Compressor

Waves Audio CLA-76

CLA-76 Blacky/Blueyは、60 年代半ばに発売された2つのクラスAラインレベルリミッターアンプからインスパイアされ開発されました。"Blacky"と"Bluey"のそれぞれは、オリジナル機と同様に、スタジオの伝説的な超高速アタック速度(最速50ms)を実現します。

オリジナル実機で定番となったいわゆる「ボタン全部押し」モードを再現する為の、独自の「ALL」コントロールと、プリアンプの歪みをモデリングすることで、驚くほどジューシーなボーカルトラックが手に入ります。

Waves Audio CLA-76

Arturia Comp Tube STA

伝説的なヴィンテージチューブコンプレッサーをプラグインとして再現した製品であり、より速いアタックタイムとリリースタイムを適用することが可能で、現代のボーカル処理に適した「トリプルモード」が追加されています。

ボトムエンドをファットでハーモニー豊かな深みのある低音に変え、EQやフィルターを適用することで、ボーカルの特定の周波数を強調することもできます。これにより他の楽器に埋もれることなく、歌声のおいしい帯域をブーストすることができます。

Arturia Comp Tube STA

まとめ

ボーカル処理を得意とするコンプレッサープラグインをご紹介しました。

  • FabFilter Pro-C2
  • SSL Native Vocalstrip 2
  • SSL Fusion HF Compressor
  • Waves Audio CLA-76
  • Arturia Comp Tube STA

今回紹介したプラグインは、それぞれ異なる特徴や音質を持っているので、楽曲や制作目的に合わせて最適なものを選ぶとよりプロジェクトに沿ったサウンドを手に入れることができます。

基本的なコンプレッション機能以外にも、サイドチェイン機能やマルチバンド機能など、ミキシングに役立つ便利機能を備えた製品も多いので、詳細は各製品の公式サイトからご覧ください。

以上、「【2024年最新】DTMで使えるボーカルコンプレッサーVSTプラグインソフトおすすめ5選」でした。


【2024年最新】ボーカル用プラグインソフトおすすめ10選

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