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【Lo-Fi】ローファイトーンを作る!エモくて懐かしさを感じさせる5つのサウンドメイク術

【Lo-Fi】ローファイトーンを作る!エモくて懐かしさを感じさせる5つのサウンドメイク術

ローファイ(Lo-Fi)は簡単にいうと品質をあえて劣化させた音楽のことで、ミックス中の普通であれば排除されるべき要素を効果的に使用することで、意図的に美しく聴こえるようにします。

ローファイミュージックの最も魅力的な要素の1つは、一昔前に使用されていた機材や技術を取り入れることで、レトロかつノスタルジックなサウンドデザインで懐かしさのある感情を呼び起こすことにあります。

今回は、Lo-Fiプロデューサーとビートメーカーに役立つトラックにノスタルジックな質感を加える方法をいくつかご紹介します。

ノスタルジックな感情を呼び起こす

ローファイ系のプロデューサーはさまざまな制作スタイルを使用して、ビンテージサンプリングから解像度の低いミキシングテクニックを駆使して、リスナーに懐かしさと切ない感情を与えます。

通常のヒップホップビートの作り方に加えて、可能な限りノスタルジックな要素を追加することで、そのトラックを一度も聴いたことがなくても、リスナーは過去の思い出がよみがえるような切ない感情に駆られます。

駄菓子屋のお菓子の味、フィルムで撮影した映像、初恋の人の香水の匂い、そういったノスタルジックな感覚を呼び起こすために、音楽では古いレコードのザラザラした質感や、高音が削り取られたサウンド、針の音飛びといった現象までを再現します。

https://youtu.be/lTRiuFIWV54
代表的なLo-Fiチャンネル「LoFi Girl」


1. Lo-Fiなリズムトラック

ローファイビートの最も重要な要素の1つは、リズムトラックです。通常のプロデューサーは高品質でジャストなタイミングで叩かれるドラムループを使用しますが、ローファイではあえて低品質なサンプルとタイミングのズレたリズムパターンを使用することがよくあります。

タイミングの「よれた」ループサンプルや、こもったような質感のドラムトラックを使用することで、クリーンなドラムよりもローファイビートによく馴染みます。


Lo-Fiドラムキットには、レトロな「ブームバップ」スタイルのサンプルを使用して、80年代と90年代のビンテージドラムマシンからサンプリングされたトーンを採用することがよくあります。

手持ちのサンプルをローファイ化する場合は、打ち込みの各ノートをわずかにずらしたり、ドラムトラック全体にハイパスフィルター、サチュレーション、などのエフェクトを追加することで、トラックに懐かしさを加えるのに役立ちます。


2. Lo-Fiでよく使用されるコード進行

Lo-Fiミュージックでよく使われるコード進行は、主にジャズの影響を受けたものが多く、シンプルながらも奥深い響きが特徴です。一曲を通して同じ進行をループさせて使用することが多いので、EQフィルターや他のトラックをミュートしたりと、緩急をつけるアレンジが効果的です。

Ⅱ→Ⅴ→Ⅰ進行

Dm7 - G7 - CM7のコード進行です。ジャズの基本進行で、Lo-Fiにもよく使われます。

Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ進行

F - G - Am - Amのコード進行。マイナーの暗い響きに向かっていくので、物哀しくてエモーショナルな雰囲気のするコード進行です。

Ⅳ→Ⅲ→Ⅱ→Ⅰ進行

F→E→D→Cと一番低いルート音(ベース音)が順次下降していくコード進行です。最終的にトニックであるCコードに解決するので、とても落ち着く感じがあります。

3. テープエミュレーション

現代のテクノロジーからみると、昔のテープマシンやその他のビンテージハードウェアといったレコーディング機器は、非常に解像度の低いサウンドを生成していました。その他にも、テープマシン特有のフラッターやワーブル、微妙な調性、さまざまなオーディオの欠陥によって、当時は避けるべき要素であっても、現在では貴重なビンテージ要素として追加されることがあります。

ピアノループでテープエミュレーションを使用すると、標準のモダンなピアノの音色を温かみのあるまろやかなトーンに変えることができます。さらに、ローファイプロデューサー御用達プラグイン「RC-20 Retro Color」を使ってノイズや揺らぎ、微妙な音程の変化を加えることで、古いテープマシンやハードウェアから生成されたサウンドを忠実に再現することができます。


4. 環境音を足す

音楽に懐かしさを感じさせるには、音楽の世界観に没頭してもらう為の工夫も重要となります。これを実現する効果的な方法の1つとして「環境音」を使用することです。このテクニックはLo-Fiヒップホップ、Lo-Fiハウスで一般的に使用されているテクニックです。

メインビートの後ろでBGM的に流れる、静かでアンビエントサウンドを鳴らします。例えば電車の通過音、降り注ぐ雨昭和のラジオノイズ等、さまざまな環境音が使用されています。環境音を使うことでトラックにノスタルジックな雰囲気を加えることができ、それがリスナーにとっては強い感情的な繋がりを生み出します。

※英国の放送局BBCが運営しているBBC Sound Effectsというサイトで、過去100年近くにわたってストックされた環境音など、大量の音源が無料でダウンロードできるのでおすすめです。


5. サンプリング

サンプリング

サンプリングによるカット、リバース、テンポ、ピッチ変更は、ローファイに限らずエレクトロ系やヒップホップといったジャンルにおいて、音楽制作の基礎的な要素です。ビートメイクの始まり自体がブレイクビーツのサンプリングとループから来ているため、サンプリングは長いヒップホップの歴史の中でも大きな役割を果たしてきました。

ローファイミュージックの制作においても、古い時代のサウンドをサンプリングして使用することは、当時の質感を表現するのに非常に効果的です。例えば、1950~60年代のジャズピアノやサックスメロディーをサンプリングしたり、当時のビンテージドラムマシンの音色を取り込むことで、一気にLo-Fi感が増します。

まとめ

音楽にノスタルジックな要素を追加することで、懐かしさを感じることができ、人の感情を動かすことができます。世代によって懐かしさを感じる要素に違いはあるかもしれませんが、それぞれの人達が青春時代を過ごした力強い感覚を思い起こすようなサウンドを取り入れることで、音楽を通してそういった感覚を呼び起こすことができます。

今回の内容以外にも、懐かしさを感じることができるオリジナルの要素をトラックに取り入れることができれば、Lo-Fiミュージックとしてさらにオリジナリティ溢れる洗練された作品になるので、サンプリングなど色々実験しながら作ってみるのも面白いのではないでしょうか。

以上、「【Lo-Fi】ローファイミュージックにノスタルジックな質感を加える方法」でした。


【Lo-Fi】ローファイミュージックにノスタルジックな質感を加える方法

Lo-Fi(ローファイ)ヒップホップの作り方【DTM】

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