エレキギターのメンテナンス:長寿命を実現する為にやるべき5つのこと
エレキギターの主な基本構造は木材と電気パーツです。ギターのサウンド品質を保つためには、定期的に適切なメンテナンスを行うことは欠かせません。
今回は、エレキギターの長寿命を実現するために、ギタリストが行うべきいくつかのメンテナンスをご紹介します。
エレキギターのメンテナンスの重要性について
エレキギターのメンテナンスを定期的に行うことで、楽器の長寿命を確保し、常に最高のサウンドとプレイアビリティを維持するために非常に重要です。
定期的にメンテナンスを行うメリットについては以下の通りです。
- サウンドの品質を維持
定期的なメンテナンスにより、エレキギターのサウンド品質を最高水準で維持できます。弦の交換やピックアップの清掃などは、ギターのサウンドに直接影響を与えます。 - プレイアビリティを向上
メンテナンスによって、弾きやすさを向上させます。ネックの反りや、摩耗したフレットを使用することはプレイアビリティの低下につながることがあるため、定期的にメンテナンスを行います。 - 長寿命を実現
エレキギターを適切にメンテナンスすることで、エレキギター本体の寿命を延ばすことができます。木材の保護やエレクトロニクスの点検など、ギターの各部分を適切にケアすることで、数十年にわたって使えるようになります。 - リペアコストの削減
定期的なメンテナンスは、大規模なリペアや部品交換が必要になるリスクを減少させます。小さな問題を早期に発見して修正することで、コストを節約できます。
ここから、長寿命を実現する為にやるべきことをご紹介します。
1. 弦の交換
エレキギターの中で最も劣化しやすいパーツである弦は、演奏する度に摩耗し、酸化による経年劣化によって、徐々に音質が劣化します。
定期的に弦を交換することは、優れたサウンド品質を維持するためにも最も重要な要素ともいえます。
弦の寿命を見極めることは、弦交換のタイミングを決めるために重要です。以下は弦の交換が必要かどうかを判断するためのサインです。
- 音質の劣化: 高音が落ちてきて、サウンドに明瞭さが無くなってきたら弦交換の合図です。
- 弦が錆びている: 弦が錆びている場合、サウンドに悪影響を与えるので交換が必要です。
- 弦が切れた: 弦が切れた場合は、すべての弦を交換しましょう。
2. 清掃と保護
ボディの汚れは、汗や皮脂、ホコリ、指紋などによって発生します。これらの汚れが付着したまま放置すると、ボディの木材や塗装を劣化させ、錆やひび割れを引き起こす可能性があります。
また、指紋や手の油分が残ったまま演奏すると、滑りやすいため、プレイに支障をきたす可能性もあります。
ギターボディを保護するためにも、乾いた布またはマイクロファイバークロスを使用して、ギターボディの表面の汚れを拭き取ってから、ギターの木材部分(ボディ、ネック、指板など)を保護するために、定期的に専用の木材オイルやポリッシュを使用します。
3. トラスロッドの調整
トラスロッドは、ギターネックの強度と反りを調整するための重要なパーツです。トラスロッドを調節することで、ネックが曲がることを防ぎ、演奏時の快適さと音程の安定性を向上させます。
ギターネックも木材で出来ている為、気温や湿度の変化、異なるゲージの弦の使用などにより、ネックが湾曲することがあるため定期的なメンテナンスが必要です。
ネックの反りが進行すると、弾きにくさや音程の不安定さ、フレットのデッドポイント(鳴らない箇所)が生じる可能性があるので注意が必要です。
4. ピックアップとエレクトロニクスの点検
ギターのピックアップやエレクトロ部分のパーツ(ポット、ジャック、スイッチ、ピックアップなど)を定期的に点検し、必要に応じてクリーニングや交換を行います。これによって、サウンドのクリアさと不要なノイズを発生させないためにも重要です。
ポットやジャック部分には接点復活材が効果的で、接点部分にスプレーを吹きかけたあとに、全体を綿棒など使って磨いてあげると良いでしょう。これでもトラブルが解消しない場合は、交換が必要になります。
電気パーツの交換は、はんだ付けスキルが必要になるので、自分で修理するのが難しいと思ったら、リペアショップ等の専門家に依頼しましょう。
5. フレットのメンテナンス
フレットは指板上にある金属ストリップで、ギターの弦が押さえられる場所です。演奏の繰り返しやチョーキング時など弦の摩擦によって、フレットは時間とともに摩耗します。
フレットが摩耗している場合は、音程のブレや弦がびびる原因にもなるので、フレット研磨や打ち直しを行う必要があります。これによって、弦の音程の正確性を維持し、ギタープレイの快適さを向上させます。
研磨には専用のフレットクラウンファイルや研磨クロスを使用しますが、熟練された技術が必要になるので、専門家に依頼するのが一般的です。
まとめ
エレキギターのメンテナンスは、楽器の長寿命を確保し、快適なギターの演奏体験を維持するために欠かせない要素です。
弦の定期的な交換はサウンド品質を向上させ、ギターの音色を最高水準に保ちます。ボディの清掃と保護は外観だけでなく、木材の保護にも繋がり、プレイアビリティを向上させます。トラスロッドやフレットのメンテナンスはネックの安定性を確保し、音程の安定性を保ちます。エレクトロニクスの点検とクリーニングはノイズや不具合を防ぎ、サウンドのクリアさを保ちます。
これらのメンテナンスステップを実行することで、エレキギターは常に最高のパフォーマンスを長く発揮し続けることができるので、これらのメンテナンスルーティーンを取り入れて、常にエレキギターを最高の状態で保ちましょう。
以上、「エレキギターのメンテナンス:長寿命を実現する為にやるべき5つのこと」でした。
ギターの音質を向上させる簡単なメンテナンスとカスタマイズ
【超便利!】ギターを始めるなら揃えておきたいギター便利グッズ7選