より印象的なメロディーを書くための7つのヒント
自分で作った音楽を、よりたくさんの人に聴いてもらえるような印象的なものにしたいと考えているのなら、メロディーラインはとても重要です。曲が終わった後もずっとリスナーの心に残るような、印象的な音の並びを作成する必要があります。
初心者であれ、経験者であれ、優れたメロディーを作ることは、リスナーの心に響く音楽を作るための鍵になります。シャワーを浴びているときや、車で通勤しているときについ鼻歌で歌ってしまうような、馴染みあるメロディーを作成できれば最高です。
今回は、より効果的で印象的なメロディーを書くためのいくつかのヒントをご紹介します。
メロディーの定義は?
メロディーは、音楽のフレーズを形成する音色の直線的な連なりのことであり、楽曲の顔となる「主旋律」または主要な音楽的アイデアのことです。
主旋律は楽器で演奏したりシンガーによって歌われることが一般的で、使用される特定の音、間隔、リズムによって、ユニークで記憶に残る音楽的アイデアを生み出します。
メロディーは曲の中で最も印象的でわかりやすい部分であり、聴く人に強い感情的な反応を呼び起こすことができ、歌詞や歌い手の感情的な要素を伝えるために使われることもあります。
記憶に残るメロディー
記憶に残るメロディーは譜面にすると、上昇、下降、またはアーチ状の輪郭線を描いていることが多いです。
とはいえ「こうすれば良いメロディーになる。」といった公式は存在しません。必ず上昇して下降する輪郭を描く必要はありませんし、音程の落下や跳躍を必ず行う必要もありません。これは作り手のセンスや好みによる部分が大きいです。
しかし、何曲もメロディーを書き続けていると、メロディーを描くラインが異なると、リスナーにどういった感情的な反応が起こっているのかに気付いてくるはずです。
それでは、実際に印象的なメロディーを作るために使えるアイディアを見ていきましょう。
1. 印象的なアイディアから作り始める
メロディーを書き始める前に、音楽で何を表現したいのか明確にしておくことが大切です。
大衆を盛り上げる為のダンスミュージックなのか、失恋をテーマにしたバラードなのかでメロディーの方向性は大きく異なります。伝えたい雰囲気や感情を考えて、それらをメロディーを作るときの指針にしましょう。
また、伝いたいテーマ以外にも、思い浮かんだメロディーを元に作り上げていくのか、リズムやコード進行を先に作るのかも、非常に重要な要素となります。
2. シンプルイズベスト
シンプルなメロディーが最も頭に残りやすいことが多いです。
音数が多すぎたり、リズムが複雑だったりすると、メロディーを追うのが難しくなったり、印象に残りにくくなるので注意しましょう。
3. ループさせる
メロディーをループさせて繰り返すことは、記憶に残るメロディーを作るための強力な方法です。
音楽のフレーズやモチーフとなるメロディーを繰り返すことで、音楽に統一感や一貫性を持たせることができるので、より強く頭に残りやすい作品になります。
4. 変化をつける
繰り返しは非常に強力なテクニックですが、やりすぎると飽きられてしまう可能性があるので、上手く変化をつけることが重要です。
2~4小節ごとに、新しいリズム、異なる音列、ダイナミクスの変化など、メロディーの中にコントラストを作り出しましょう。
5. 音程差をつける
2つの音の間隔(インターバル)は、メロディーの雰囲気や感情に大きな影響を与えます。
後ろで鳴っているコードに対してどういう音を鳴らしているのかで、緊張感や解放感、感情的なインパクトを与えることができるので、さまざまな音程を試してみてください。
6. 伴奏をアレンジする
伴奏は主旋律を引き立てるものであるべきですが、その逆もまた然りです。
同じメロディーでも、それを支えるコードやハーモニーのアレンジを変更すると、まったく違った印象を与えることができるので試してみましょう。
→メロディーに合ったコード進行を作成する方法【DTM】
7. サウンドの選択
同じメロディーでも音色の違いによってメロディーが与える印象は大きく変化します。
どの楽器を使うのか?どのシンセプリセットを使うのか?は、メロディーラインを作成するのと同じくらいとても重要な要素です。
まとめ
より印象的なメロディーを書くための7つのヒントをご紹介しました
- 印象的なアイデアから作り始める
- シンプルイズベスト
- ループさせる
- 変化をつける
- 音程差をつける
- 伴奏をアレンジする
- サウンドの選択
実際にメロディーを書く際には、これらの内容を参考にしながら、より印象的な楽曲を作ってみましょう。
メロディーが出来上がったら、必要に応じて修正を繰り返します。メロディーを別の楽器や伴奏で演奏し、どのように聞こえるかを確認することも大切です。
安定したメロディーを作るには、音楽理論を学んだり、人気楽曲のメロディーを分析することもおすすめです。
以上、「より印象的なメロディーを書くための7つのヒント」でした。