ギターを弾き始める前に、まずは正しいギターの持ち方を学ぶ必要があります。
すべてのスポーツと同じように始めに基礎的なフォームを身につけておくことで、この先の長いギター練習期間において有利になります。
さらに、ギターを正しく構えることで、演奏のやりやすさ以外にも、腱鞘炎や腰を痛めるといったギター演奏におけるリスクを軽減できるというメリットもあります。
エレキギターでもアコースティックギターでも、座っていても立っていても、まずはギターの正しい持ち方を身につけておきましょう。
1. 適切な高さの椅子に座る
初めてギター練習を始める場合は、座った状態で太ももが地面に対して水平になるように適切な高さに調整された椅子に座った状態で練習することをおすすめします。
地べたに座ったり、ライブ演奏のことを考えて立って練習するギタリストもいますが、長時間練習することを考えると、アームレストを取り外したデスクチェアのようなハードタイプのイスがベストです。
ソファや柔らかいリクライニングチェアで練習すると、姿勢が悪くなりやすく、変な弾き癖がついてしまう原因にもなってしまいます。
各楽器メーカーからギター演奏用のバー付きのスツールも販売されているので、練習に最適です。
2. ギターを正しい向きで構える
右利きの場合は右の太ももにギター本体のくぼみの部分を乗せるようにして、ギターの先端が左向きになるようにして構えます。
ギター本体を体に密着させて、なるべく水平かやや上向きになるようにギターを持ちます。
正しい構えになっているときは、ギターの一番太い弦が上向きに、一番細い弦は下向きになっています。
利き手でギターの弦を弾く為、ギターの本体は利き手側(右利きの場合は右側)になるように構えます。
3. 前腕と左手で固定する
ギターを乗せたら、利き手の前腕でギターの上部を軽く押さえて、左手でギターネックを握り固定します。
これで不安定な場合はギター本体の後ろが体に触れていない可能性があります。地面に対してギターが垂直になるように構えて、前や後ろに傾けないようにします。
前腕と左手はあくまで補助的な役割です。実際には右手を振ったり左手を離したりすることもあるので、ギターから両手を離しても、ある程度安定している必要があります。
4. 親指の関節をギターネックにひっかける
左手の握り方はギターのネック部分に親指の関節部分を支点に、ひっかけるようにして握ります。
※親指をひっかけないクラシックタイプのような形もありますが、まずはスタンダードなスタンスで覚えましょう。
「ネックを握る」と表現されることが多いですが、演奏中は左右に移動することも多いので、力を入れて握り込む必要は無く、自由に左右にスライドできる状態がベストです。
5. 前腕を支点にして弾く
右手でコード弾きをするときは、前腕部分を支点にして右手を振ります。
1弦から6弦まで均等に力が加わるように、支点を中心にして上下に振り抜きます。
ギタリストによって肘から大きく振りかぶったり、手首のスナップだけで弾いたりと様々なスタイルがありますが、練習しているうちに自分に合った方法が見つかるかと思います。
まずは基礎的なフォームを身につけることを心がけましょう。