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80年代のシティポップサウンドを再現する6つの方法

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80年代のシティポップサウンドを再現する6つの方法

今、世界中のリスナーが熱い視線を送る日本の80年代シティポップは、AORやテクノポップ色を強めつつも、都会や海を彷彿させる儚いイメージが極上のポップスを生み出しています。

サウンド面で80年代のシティポップサウンドを再現するのに最も優れた方法は、当時のサウンドを象徴する機材とミキシングテクニックを使用することです。

そこで今回は、シティポップ時代を定義したマシンとミックススタイルを再現するためのいくつかの方法をご紹介します。

1. LinnDrum

LinnDrum

1980年代といえばエレクトロニクス技術の進歩にともない、シンセサイザー業界もアナログからデジタルへ、ニッチな市場からよりマスなマーケットへと急速な変貌を遂げていった時代です。

1980年、その流れに乗るような形でLinn Electronics社は世界初のデジタルドラムマシン「LM-1」を発表し、サウンドのサンプルを備えた最初のデジタルドラムマシンとして注目を集めます。

LinnDrumのサウンドを聴くだけで、誰もが80年代にトリップできるほどの象徴的なリズムトラックを作ることができます。

LMFree等、ネット上を探せばフリープラグインも見つかるので、活用してみてください。
人気ドラムマシンおすすめ5選【DTM】

2. ゲートリバーブスネア

ゲートリバーブは、リバーブの残響音を人工的にいきなりカットをする手法のことをいい、80年代にはこのゲートリバーブを使ったスネアがよく使われていました。

最初このテクニック
を使ったのが、エンジニアのヒュー・パジャムと言われていますが、80年代の「XTC」「フィル・コリンズ」をはじめ、たくさんのアーティストの中で一気に流行しました。

ゲートリバーブスネアのやり方は、長いホールタイプのリバーブテールを追加し、次にノイズゲートを挿してそのテールをカットします。


3. SH-101ベース

SH-101

1982年に発売されたSH-101は、80年代を象徴するエレクトロベースサウンドとして使用されていました。

当時市販されていた多くの複雑なシンセサイザーと比較して、SH-101は素早くプログラミングでき、明るくエッジの効いたトーンと刺激的なサウンドエフェクト、モノフォニック構造が特徴的でした。

同じ音をオクターブで弾くことで、よりレンジの広いベースサウンドを入手できます。


4. オーケストラサンプリング

80年代を象徴するサウンドとして、オーケストラによるスタブサウンドがとく使用されています。

スタブは「デン!」という効果音に近いサウンドで、特に海外のシンセポップス等でよく使用されているサウンドは「Fairlight CMI」と呼ばれる、コンピューターベースの世界初のサンプラーで作られています。

発売時の価格は1,200万円とアマチュアが触るようなものではありませんでしたが、現在は「CMI V」等、プラグインソフトウェアとして安価でリリースされています。

5. ダブルトラックボーカル

ボーカルダブルトラック

80年代であってもボーカルテイクをカットして、つなぎ合わせるといった手法は取り入れられていましたが、現在のような便利なピッチ補正やオートチューンエフェクトがなかったため、音程感においては少し不安定な部分もありました。

そこで、ピッチが不安定なボーカルトラックには、多くのハードウェアリバーブ、複数を重ねたダブルトラック、バッキングハーモニーなどを重ねて修正することが一般的でした。

複数のボーカルトラックを重ねるほど、声は太くなり、音程感もより安定して聴こえることから、多くのエンジニアが採用し、これが今では80年代を象徴するボーカルサウンドとなっています。

32分音符のショートディレイ+ホールリバーブ


6. Yamaha DX7

80年代半ばにYAMAHAが発売した「DX7」はシンセサイザー界隈に革命を起こしました。

よりデジタルっぽさのある冷たいトーンは、それまでの主流であったエレクトロピアノのシェアを奪い、硬質なベースサウンドによって一世を風靡し、後の1990年代のハウスミュージックではDXシリーズの“ピックベース”のパッチトーンが定番音色として使用されました。

80年代を象徴するサウンドを鳴らしたい場合は、Yamaha DX7のソフトウェアエミュレーションを使うことが非常に効果的です。

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まとめ

80年代のシティポップサウンドを再現する為のマシンとミックス方法についていくつかご紹介しました。

  1. LinnDrum
  2. ゲートリバーブスネア
  3. SH-101ベース
  4. オーケストラサンプリング
  5. ダブルトラックボーカル
  6. Yamaha DX7

1980年代はエレクトロ技術の発展によって、シティポップ、シンセポップといったジャンルが流行しました。誰もが新しい技術を使って模索的に作曲を進める中で、当時のサウンドを象徴するミックス手法や機材の使い方が確立されていきました。

今、再び80年代のシティポップが注目を集めており、当時のサウンドを再現したいプロデューサーの方も多いとは思いますので、一部ではありますが是非参考にしてみてください。

以上、「80年代のシティポップサウンドを再現する6つの方法」でした。


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