最新ヒット曲にも使われている有名な4つのリズムパターン
音楽三大要素の一つである「リズム」はすべての音楽の要となる大切な要素です。特に、一定のリズムの型(パターン)が繰り返されることで、特定の音楽ジャンルを象徴したり、グルーヴ感を生み出す土台になります。
このようなリズムパターンは、基本的な8ビートや4つ打ち以外にも、世界中の伝統的な音楽、特定の音楽ジャンルによって色々なパターンが存在し、ポップスや現代音楽に取り入れられていることもあります。
そこで今回は、世界で使われている有名なリズムパターンをいくつかご紹介します。
1. トレシージョ
トレシージョは、アフリカ音楽、ラテンアメリカ音楽の最も基本的なリズムパターンです。3つの音符から構成され、通常は8分音符のリズムで演奏されます。
このリズムパターンは、ポップミュージックやラテンミュージックのスタイルでよく取り入れられていて、打楽器やパーカッション、ベース、ギターなどの楽器で演奏されます。
現代のダンスミュージックのリズムとしてもよく採用されており、トレンドであるラテン調の要素を取り入れたいときにおすすめのリズムパターンです。
2. ヘミオラ
ポリリズムの応用パターンであるヘミオラは、3対2のリズム感覚を表現し、(3/4と2/4のリズムが同時に進行している感覚)ヘミオラはリズム楽器だけでなくメロディー等にも広く使用されています。
主にバロック音楽やクラシック音楽において、3拍子の曲で、2小節をまとめてそれを3つの拍に分け、大きな3拍子のようにすることを指します。もとの4分の3拍子の拍節感が消えて、テンポが半分になったような感じを表現できます。
3. 12/8のベルパターン
ベルはアフリカ音楽ではリズムキープを担う重要な楽器で、曲の最初から最後までほぼ同じパターンを繰り返し演奏されるのが特徴です。
アフリカの音楽で知られる12/8のベルパターンは、4拍子でも3拍子のような感覚を与えたり、反対に3拍子で4拍子のような感覚を与えることができます。
これは一種の聴覚的錯覚で、リズムパターンを楽譜化すること難しいとされているアフリカ音楽ならではの、表現しきれないニュアンス的な部分も含まれています。
4. クラーベ
クラーベは、アフリカ音楽だけでなく、キューバ音楽やラテン音楽といったジャンルでも定番となっているリズムパターンの1つです。
これはトレシージョの構造に基づいた 4ビートのパターンで、わずかな変化を加えることで、ルンバクラーベ、2-3クラーベといったバリエーションを作ることができます。
このリズムは、EDMやヒップホップなど、現代ミュージックの幅広いジャンルで使用されています。
まとめ
音楽のリズムは、世界中の音楽ジャンルにおいて共通の要素であり、異なる文化やスタイルでさまざまなリズムパターンが存在します。今回はトレシージョ、ヘミオラ、12/8のベルパターン、クラーベといった世界で広く使われる4つのリズムパターンを紹介しました。
これらのリズムパターンは、音楽において感情やグルーヴを生み出し、現代の流行楽曲にも取り入れられている人気のリズムパターンです。
シンプルな4ビートばっかりになってしまって、新しいアイディアを探している方は、これらのリズムパターンを参考にし、制作に取り入れてみてはいかがでしょうか。
以上、「最新ヒット曲にも使われている有名な4つのリズムパターン」でした。