FL Studioの新機能「ステム分離」と「AIマスタリング」が便利すぎた
FL Studio 21.2のメジャーアップデートの新機能として「ステム分離」と「AIマスタリング」が導入されています。その他にもFL Cloudや、Fruity Editionのオーディオクリップ、アナログモデリングシンセ「Kepler」等の新しい機能とツールが追加されています。
FL Studioはユーザーに対して生涯無料アップデートを提供している数少ないソフトウェアなので、FL Studioユーザーであれば、これらの機能を無償でアップデートして使用することができます。
ステム分離機能
ステム分離機能は、Playlist上に貼り付けたオーディオデータからドラム、ベース、インストゥルメント(上モノ)、ボーカルといった項目に分割して、個別に抽出できる機能です。抽出したデータは、オーディオクリップとしてPlaylist上で扱うことができ、この機能を活用して、リミックスやマッシュアップ、サンプル作成などが簡単に行えるようになります。
このようなトラック抽出サービスはいくつかありますが、主要なDAWに搭載されるのは初めてとのことです。個人的にもコンテンツ制作時にステム分離をすることがよくあるので、普段使っているソフトウェア上で直接行えるのはすごく便利で助かっています。
AIマスタリング
FL Studioの新機能「AIマスタリング」は、これまでのマスタリングのプロセスをよりスムーズにする強力なツールとして機能します。AIが自動的に音楽ジャンルを判別し、Spotifyなどのデジタルストリーミングプラットフォームに最適な音量に調整してくれます。
Loudness(音圧)を配信するサービスに合わせて選択できるようになっているので、各プラットフォームに合わせて最適な音圧値で書き出すことができるので、音圧調整の際のダイナミクスの消費を最小限に抑えることができます。もちろん、手動で好みの値に調整することも可能です。
FL Cloudのサブスクリプションに登録していれば、さらに好みに合わせた音質を指定したり、デジタル音楽配信サービスも提供されます。DistroKidの搭載により、ユーザーはDAWから離れることなく、SpotifyやApple Musicなどの主要なデジタルストリーミングプラットフォームにトラックをアップロードできるようになりました。
※FL Studioの新機能の詳細は公式サイトをご覧ください。