Ableton Live 12.1にAuto Shift、Drum Sampler等が追加!現在パブリックベータ版として公開中
Ableton Live 12.1が、現在パブリックベータ版として公開されました。アップデートされたLive 12.1では、たくさんの新機能とピッチ補正ソフトやワンショットサンプラーなど、ボリュームたっぷりのアップデートとなっています。
今回はLive 12.1の新機能の一部をご紹介します。
Auto Shift リアルタイムピッチトラッキング / 補正デバイス
Live 12.1では、ボーカルトラックを扱うすべてのクリエイターにとって、リアルタイムピッチ補正機能がより身近なものになりました。
Auto Shiftでは、スケールを選択するか、独自のスケールを設定することで、すべてのノートをトラックのキーに合わせることができます。さらに、Auto ShiftのMIDIサイドチェーン機能を使えば、任意のモノフォニック信号からハーモニーを再生・作成できます。
トラック音声にビブラートを加えたり、MPEまたはデバイスのLFOを使ってサウンドにモジュレーションをかけることも可能です。
Drum Sampler エフェクト内蔵のコンパクトなワンショットサンプラー
Drum Samplerは、Drum Rackでワンショットサンプルを再生するための新しいインストゥルメントです。サンプルの再生開始位置や長さ、音量調整、ピッチ変更など、必要な機能が揃っています。さらに、サンプルのタイムストレッチやループ、フィルター、モジュレーションなど、音作りに役立つ機能も搭載。4種類のフィルターはドラムの音作りに最適化されており、Velocityを使って音量だけでなく、様々なパラメーターをコントロールできます。
Drum SamplerはDrum Rackの新しいデフォルトとしても設定可能。設定後は、ブラウザーでサンプルをダブルクリックするだけで、簡単にDrum Rackに読み込めます。
サンプルに自動でタグ付け
Live 12.1では、MIDIノートエディターで特定の音符を見つけやすくなりました。「ノートの検索と選択」機能を使えば、音の高さ、長さ、強さなど、様々な条件で音符を探し出せます。
この機能は、クリップコンテンツエディターの設定にある虫眼鏡ボタンから使えます。例えば、特定の音階の音だけを選んだり、n番目ごとの音だけを選んだり、活発な音だけを選んだりできます。また、均等な間隔で音符を選ぶこともできます。
Shiftキーを使えば、複数の音の高さの音符を一度に選んだり、ピアノロール上の異なるキーを押しながらクリックすることで、特定の音の高さの音符だけを選ぶこともできます。これらの機能を組み合わせれば、より高度な音符選択ができます。
改良されたLimiterとSaturator
Limiter
リミッターエフェクトが大幅に改良されました。音質面では、エンベロープの改善により、特にリリース時間を長く設定した際の音がより自然になりました。見た目も新しくなり、レベルとゲインリダクションのメーターが見やすくなりました。
機能面では、Mid/Sideモードが追加され、左右の音と中央の音を別々に調整できるようになりました。左右モードでもMid/Sideモードでも、2つのチャンネル間のゲインリダクションのバランスをスムーズに調整できます。
さらに、ソフトクリップモードとトゥルーピークモードが追加され、音の歪み方を細かく調整できます。新しい最大化機能を使えば、しきい値という一つのつまみでダイナミックレンジと音量をコントロールできます。
Saturator
Saturatorも新しく生まれ変わりました。メイン画面は重要なパラメータに絞られ、リアルタイムで音の波形を確認できます。低音好きにはたまらない新機能「Bass Enhancer」が登場し、808キックやシンセベースなどの低音をガツンと響かせます。ソフトからハードまで歪み具合を自在に操れます。
さらに、より激しく音を歪ませる「ハードクリッピング」モードも追加。詳細設定画面では、音の変化を視覚的に確認しながら、より細かく音作りができます。
MIDIツールの改善
MIDIエディターに新しく追加されたツールバーを使用すると、MIDIノートを時間、ピッチ、ベロシティ、発生確率、長さ、またはその他のさまざまな条件で絞り込んで選択できるようになりました。
Live 12.1では、GlissandoとLFOという2つのMPE専用のMIDI変換ツールも導入され、選択したノートのMPEパラメーター(ピッチベンド、プレッシャー、スライドなど)にカーブを作成できます。
Pushでより直感的な音楽制作を実現
Live 12.1では、Pushが大幅にアップデートされました。Push 2とPush 3では、マクロの割り当てによって、より細かく操作しやすいサウンドを作ったり、マクロのバリエーションを使って色々な音作りを試すことができます。Push 3では、エンコーダーをひねるだけで、セット内のすべてのMIDIクリップにグルーヴを簡単に追加できるようになりました。
また、Live 12の検索機能がPush 2とPush 3のブラウザーでも使えるようになり、スタンドアロン版Push 3ではサンプルに自動でタグ付けできるようになりました。さらに、Push 2とPush 3でデフォルトのセットとテンプレートを保存し、トラックやシーンを移動してセットを整理できるようになりました。
その他アップデートの詳細はAbleton Live公式サイトをご覧ください。
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