カラオケで人気の「ボカロ曲」で使われているコード進行5選
ボカロという音楽ジャンルが確立されてから、今や音楽シーンに欠かせない存在となり、「初音ミク」等の色んな歌声ライブラリを使用した名曲が生まれてきました。そのキャッチーなメロディと心に残る歌詞を支えるのが、ボカロ曲特有のコード進行にあります。
人気のボカロPを目指すクリエイターであれば、歌い手の方に歌ってもらったり、カラオケでたくさんの方に歌ってもらえるような、キャッチーかつ歌いやすい楽曲を作ろうと考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、カラオケで人気のボカロ曲でよく使われているコード進行をいくつかご紹介し、カラオケで実際にたくさんの方に歌われている曲のコード進行やキーを分析することで、みんなに歌ってもらえるような楽曲を制作する為のヒントが得られるはずです。
1. Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm
このコード進行は、サブドミナント→ドミナント→トニック代理という、安定→不安定→解決へと向かうコード進行のセオリーに沿った進行です。
メジャーコードとマイナーコードが交互に現れので、明るい雰囲気と悲しげな雰囲気が混ざり合い、切なさや叙情的な感情を表現するのに最適です。
※このコード進行が使用されているボカロ曲(キー : Aメジャー)
2. Ⅵ→Ⅴm→Ⅰm→Ⅶ
マイナーキーではありますが、ⅥやⅤといった長調のダイアトニックコードも登場するので、調性がはっきりしい独特の浮遊感が特徴です。
最後のⅦで次のコードへの期待感を高めて、再びⅥに戻ることで一種の循環コード的なループ感を作り出すことができます。
※このコード進行が使用されているボカロ曲(キー : F#マイナー)
3. Ⅰ→Ⅱ→Ⅲm→Ⅴ
このコード進行では、Ⅱ→Ⅲmの流れが少し不安感を感じる響きを持っており、ⅢmからⅤへの動きで強い進行感を感じることができます。
Ⅴはトニック(Ⅰ)へ解決しようとする力が非常に強いので、全体で緊張と解放感を感じることができるドラマチックな展開が特徴です。
※このコード進行が使用されているボカロ曲(キー : D#メジャー)
4. Ⅰm→Ⅵ→Ⅶ→Ⅲ
テンポの速い疾走感のある楽曲でよく使用されるコード進行で、アップテンポな曲でもマイナーらしい悲しげな雰囲気を表現することができるコード進行です。
このコード進行は、そのまま繰り返しループさせて使ったり、他のコード進行につなげたりと、色んな楽曲展開が可能になっています。
※このコード進行が使用されているボカロ曲(キー : D#マイナー)
5. Ⅰm→Ⅵ→Ⅲ→Ⅶ→Ⅵ→Ⅲ→Ⅳm→Ⅴ
Ⅰm、Ⅲ、Ⅳm、Ⅵといったマイナーキー特有のコードを使うことで、エモーショナルな切ない雰囲気を表現することができます。
最後のⅥm→Ⅴ7の流れで緊張感を高めて、トニック(Ⅰm)に戻るという流れが心地良い進行となっています。
※このコード進行が使用されているボカロ曲(キー : D#マイナー)
まとめ
カラオケで人気のボカロ曲で使われているコード進行をご紹介しました。
ボカロ以外でもよく使われている定番のコード進行であることと、メロディーラインも自然なものが多く、めちゃくちゃハイトーンというわけでもないので、やはりみんなが歌いやすい音域になっているのかなと感じました。
以上、「カラオケで人気のボカロ曲で使われているコード進行5選」でした。
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