「チョーキング」が上手い人が無意識にやっている5つのこと
チョーキングって数あるギターの奏法テクニックの中でも、ダントツで奥が深いテクニックの一つです。ある意味自由度の高いテクニックなので、一番ギタリストとしての個性も出ると思っていて、なので今だにチョーキングする時は「よし…!」という感じで心の中で気合を入れています。
特にライブとかでテンションが上がってる時なんかは、力が入って音程が外れやすいので、本来はチョーキングすべきところでも、スライドにしたりして誤魔化すこともあるくらい気合が必要です。
そんなやや苦手意識強めなチョーキングですが、最近「チョーキングは上手い人は何が違うのか?」をじっくり分析してみたので、ここで共有したいと思います。
その1. 音程感
上手い人のチョーキングが心地良いのは、やっぱり狙った音程に「バシッ!」っと確実に当ててくることです。しかも迷いがない。
個人的にチョーキングの難しい所って、弦とフレットのポジションによって"押し上げる感覚"が変わることだと思っていて、例えば3弦5フレットのチョーキングと1弦15フレットの押し上げる感覚って全然違うと思うんですけど、それでもどのポジションでも確実に狙った音に当ててくるのが凄い。
チョーキングの音程感を鍛える方法として、出したい音を鳴らしたあとにチョーキングの到達点の音だけを鳴らす。というのをよくやります。
その2. スピード
チョーキングは弦を押し上げるスピードも大事な要素だと感じています。ピッキングした瞬間に押し上げてピッチ変化をほとんど感じさせないのと、気持ちゆっくりめで音程の変化を感じさせるものと、ざっくり分けて2種類あるイメージ。
ちょっと極端ですが、イメージが伝われば嬉しいです。
DTMをやっていて打ち込みでチョーキングを再現する時に、ピッチベンドの速度を決める必要があるのですが、このスピードでだいぶ印象が変わります。
もちろんBPMや曲の雰囲気にもよるので、速けりゃいいってわけではないですが、速く正確に当てる方が熟練間がある気がします。
その3. チョップ奏法
チョップ奏法は、上手い人がチョーキングの時によくやる「ザクッ!」としたブラッシングノイズを混ぜるやつです。これをやるだけで一気にチョーキングのうま味成分があふれ出します。
1回目はチョップ無し、2回目はダウンチョップ、3回目はアップ&ダウンチョップになってます。
やり方としては、左手で鳴らす弦以外にも軽く触れて、右手でブラッシングを混ぜながらチョーキングをします。慣れるまでは難しいですが、慣れると手癖のように自由自在になります。
あまりやりすぎると"くどい"感じになるので、ほどのどに。
その4. ビブラート
上手い人はチョーキングした先で軽く弦を揺らしてビブラートをかけることが多いです。実際にやるとわかるのですが、チョーキングで押し上げて力を込めた状態で揺らすので、結構難しいです。
油断すると音程が下がってしまいがちなので、コツとしては押し上げた状態でさらに押し上げて揺らすイメージでやると、音程を保ちながら綺麗に揺らすことができます。
ビブラートを入れることが出来るポイントは限られますが、ここぞという時に揺らすとかなり表現力が上がるのでおすすめです。
その5. 全部混ぜ
ここまでの要素を全部混ぜるとかなり熟練者っぽいチョーキングになるかと思います。単発なので弾けてますが、実際に曲中の流れでこのチョーキングを毎回成功させるのはかなり難しいです。
お好みでディレイやリバーブといった空間系を混ぜると完成。
まとめ
上手い人はこれらの要素を混ぜたうえで、ここぞというときはもちろん、ライブ中の激しいパフォーマンスを混ぜながらキレッキレのチョーキングを決めてきますよね。
しかし、忘れてはいけないのは、これらのテクニックはあくまで表現のための手段だということ。時には激しく力強く、時には優しく繊細に、テクニックに溺れることなく、自分の感情表現する為の最高のチョーキングを突き詰めましょう!
以上、「チョーキング」が上手い人が無意識にやっている5つのこと」でした。