DTM用作曲ソフト(DAW)の特徴をわかりやすく解説
これからDTMを使って作曲や制作を始めようと考えている方にとって、DAW(PC/Mac用の作曲ソフト)は必要不可欠なアイテムです。
現在色んな音楽メーカーから様々なタイプのDAWが発売されており、有料の製品ならば一通りの機能を上手く使いこなすことが出来れば、どれを使ってもプロ級の音源制作が可能なほど高機能になってきています。
しかし、製品によって得意なジャンルや作曲スタイルというものが多少変わってくるので、どの製品が一番自分にとって最適なDAWなのかを見極めるために、今回はDTM用作曲ソフト(DAW)の特徴をわかりやすく解説します。
無料の作曲ソフトをお探しの方はこちらの記事をご覧ください。
Steinberg Cubase
CubaseはYAMAHAの傘下であるSteinberg社から販売されている国内普及率No.1のDAWです。
YAMAHAというだけあり国内において信頼度は高く、購入後のサポート面も充実しているので一台目のDAWとして非常に人気が高いです。
得意なジャンル
ポップス:★★★★☆
ロック:★★★★☆
EDM:★★★★☆
HIPHOP:★★★☆☆
ボカロ:★★★★★
こういった方におすすめ
全ジャンルこなせるオールマイティなDAWといった印象。
DAW内で完結するエレクトロ系からギターやベースレコーディングにも適しています。
特に国内ではボカロ系プロデューサーに人気が高く、ボカロPを目指すのならほぼCubase一択といったところ。
Ableton Live 10
Cubaseが国内No.1なら、こちらは世界No.1シェアを誇る「Ableton Live 10」
エレクトロ系やEDM、Hiphopなど、海外トップチャートにある現代的な音楽を得意としており、ループ系やサンプルを使った制作でとくに力を発揮します。
LIVEという名のとおりリアルタイムでの使用にも強く、ライブでの同期演奏やDJプレイにも使用されています。
得意なジャンル
ポップス:★★★★☆
ロック:★★★☆☆
EDM:★★★★★
HIPHOP:★★★★★
ボカロ:★★★★☆
こういった方におすすめ
HiphopやEDM系の海外ミュージックの制作を考えている方におすすめのDAW。
素材を並べるブロック配置型と呼ばれる方法で制作を進めるので、初めは少しとまどうかもしれませんが、慣れてしまえばかなり効率的に作曲を行うことができます。
Image-Line FL Studio
こちらのFL StudioもAbletonと同じくエレクトロ系やEDMに特化したDAWです。
最近のアップデートでオーディオレコーディング関係の強化も施されたので、オールマイティなDAWになりつつあります。
価格の安さ、生涯アップデート無料などのコストパフォーマンスの高さと、付属プラグインソフトのクオリティの高さから海外のトッププロデューサーの使用者も非常に多いです。
得意なジャンル
ポップス:★★★★☆
ロック:★★★★☆
EDM:★★★★★
HIPHOP:★★★★★
ボカロ:★★★★☆
こういった方におすすめ
価格の安さと生涯アップデート無料はやはり学生や初めてDAWを使う方には嬉しいポイント。
追加エフェクトがいらないぐらいの高機能プラグインが付いているので、トータル的にみても出費はかなり抑えることができます。
筆者はCubaseから現在FL Studioに乗り換えてずっと使用していて、初めは操作性の違いにとまどいましたが、慣れてしまえば他のDAWよりもスピーディーで直感的に音楽制作が可能になります。
Apple Logic Pro Ⅹ
Apple社製のDAWで、GarageBandの上位互換にあたる製品です。
非常に高いコストパフォーマンスを誇り、Apple製品との相性も抜群なのでもしMacをお使いの方はこちらのソフトをおすすめします。
プリ仕様のプラグインソフトやミックスからマスタリングまでを一通りこなすことができる性能を備えていますが、Windowsユーザーが使えないのが唯一の欠点でしょうか。
得意なジャンル
ポップス:★★★★★
ロック:★★★☆☆
EDM:★★★★★
HIPHOP:★★★★★
ボカロ:★★★☆☆
こういった方におすすめ
コスパも良く、基本的にはどのジャンルでも平均値以上の能力を発揮してくれますが、他のDAWと比べるとオーディオ波形編集が少し苦手といった印象を受けます。
Macユーザーなら値段も考えるとほぼLogic一択ですが、やはりWindowsに対応していないのは大きなデメリットではあります。
Avid Pro Tools
業界標準のプロスタジオ御用達のDAWです。
オーディオの録音と編集に特化しており、かなりのパフォーマンスを発揮してくれますが、プロ仕様ということもあり他のDAWと比べると少し操作が難しいです。
MIDIやプラグイン関係が弱く、作曲支援ツールも搭載されていないので正直初心者の一台目のDAWとしてはあまりオススメはしませんが、業界を目指している方は是非一度は使っておきたいDAWではあります。
得意なジャンル
ポップス:★★★★★
ロック:★★★★★
EDM:★★★☆☆
HIPHOP:★★★☆☆
ボカロ:★★★☆☆
こういった方におすすめ
将来レコーディングエンジニアを志している人や楽器の録音を必要とするバンドマン向けといえます。
それ以外のいわゆる個人でのトラックメイクやボカロPを目指している方には不向きです。
まとめ
オールジャンル
・Cubase
・Logic Pro Ⅹ
電子系や近代ミュージック
・Ableton Live 10
・FL Studio
楽器レコーディング
・Pro Tools
といった感じでしょうか?
やりたい音楽ジャンルやスタイルを考慮して、自分に合ったDAWを選択することでより制作を効率的に進めることができるので是非参考にしてみてください。
以上、「DTM用作曲ソフト(DAW)の特徴をわかりやすく解説」でした。