ミュージシャンの為のSNSマーケティングに役立つ5つのヒント
現代のSNSはコミュニケーション以外にも、自身の音楽をより多くのリスナーに届けたり、ライブショーに聴衆を招く為のツールとして役立ちます。
「良い音楽と良いライブをしていればファンは獲得できる」
ソーシャルネットワーク上で多くの人達が生活している現代において、これは少し古い表現と言わざるを得ません。
コンテンツ飽和している今、品質の良いサービスは当たり前で、個人のミュージシャンでさえも、いかに多くの人達の前に露出できるかということも同時に考えなければいけなくなりました。
そこで今回は、ソーシャルネットワークを改善し、より多くのリスナーがあなたの音楽に到達する為の5つのマーケティングヒントについてお話します。
SNS運用で見かける代表的な間違い
- アーティストの人間性と顔が見えてこない
- サウンドと映像が低品質
- アーティストブランディング
- フォロワーとのコミュニケーションが無い
- 発信の内容がズレている
音楽ファンがネットであなたの音楽を見つけてあなたのTwitterを検索しますが、そこではたくさんの音楽機材や、あなたが移り込んでいないスタジオやライブ映像が多くあります。
この場合、コンテンツの多い現代では一時的な興味で終わり、すぐに新たなコンテンツを見つけられ、ファンになりえた人々はあなたから離れてしまうでしょう。
つまり、どんな音楽かよりも誰が作った音楽なのか?ということが重要であり、ネットのような顔や実績も分からないような世界では同時にそれらを証明することも必要になってきます。
もしMVのような映像コンテンツも用意できていない、または低品質である場合にはすぐに新たに制作することをオススメします。
SNS発信する前にまず、リスナー心を掴む為に欲求とニーズを考え、その為の解決策を見つけて常に発信し続けることが重要です。
それでは具体的にフォロワーのエンゲージメントを高め、より多くの視聴者にリーチするために、今日から始めれる5つのヒントを紹介します。
1. 自分を見せる
自分の顔を映した映像や、カメラに向けて話しかける映像コンテンツを作ります。
ミュージックビデオの制作過程や、音源制作に苦悩している姿でも構いませんが、完成した作品よりもあなたの人間性に世間は共感してくれます。
恐れずに自分の映像を見せることを発信し続けることは、顔や性格が見えづらいソーシャルネットワークにおいて、多くの人との信頼関係を得る為の最良の方法の一つです。
2. 優れたカメラやマイクに投資する
音楽、映像コンテンツの場合、多くのSNSの中でもInstagramやYouTubeが最も適したプラットフォームです。
ここで重要なのが、そういったプラットフォームを利用する場合は音楽自体の品質よりも映像品質やサムネイルといったいわゆる「見栄え」であなたのコンテンツ内容は判断されているということです。
悔しいですが、たっぷりと時間をかけた音源のクオリティや歌詞のストーリー性はもっと後に判断されることになるので、まずはコンテンツの導入部分に注力しましょう。
逆に言えば綺麗な映像、音声や話し声が心地良ければ視聴者はあなたに興味を持ってくれるので、この部分に投資することは大きなリターンを得るチャンスでもあります。
3. タイトル、ハッシュタグを最適化する
タイトルとハッシュタグの最適化はより幅広く新しいオーディエンスにリーチするための最良の方法です。
Googleを使用する場合には発信コンテンツのタイトルキーワードをリーチしたいオーディエンスに向けて最適化することで新しい流入が見込めます。
例えば自分の音楽性とマッチしているプロアーティストのカバーなどを継続してアップしていれば、そちらのファンの方に気付いてもらえる確率は格段にアップします。
また、ブログを立ち上げて自分のジャンルに当てはまるアーティストを紹介したり、音楽の良さを発信し続けていればあなたの音楽にたどり着く人の数も増えます。
SNSの場合にはハッシュタグが同じような役割を果たしてくれます。
ただ、注意するのは多くのハッシュタグを付けたり「音楽」「バンド」「ギター」「ロック」のような大きいキーワードを設定するのは避けた方がいいです。
数が多く、すでに多くのフォロワーを獲得している人達との競争になってしまうのと、あなたのターゲットオーディエンスはそれらのハッシュタグで新しいアーティストを探すつもりは無いということです。
あなたの音楽ファンが何を探しているのか、そして彼らがどのハッシュタグをフォローしているのかを知る必要があります。
4. ブランディング
アーティストのブランディングは、なるべくすべてのSNSでの発信内容に統一性があるようにする必要があります。
ここで使用される映像イメージやアーティストロゴ、宣伝の為のバナーはデザイナーにお金を支払って作成するほどの大きな価値があります。
ロゴ、色のテーマ、声のトーン、ソーシャルハンドルも一貫したイメージが持たれます。
ダークでソリッドなサイトイメージやロゴを使用しているのに、SNSの発言や映像内容がコミカルだったりすることはなるべく避けるべきです。
発信する内容にも気を付ける必要がありますが、現在は企業の社長でも個人的な発信をするほど「人間味」の感じられる発信内容が良いとされています。
なるべく堅苦しい内容や告知のような宣伝のみになることは避けて、たまにはプライベートや練習風景のような共感を得られやすい発信も合わせて行いましょう。
サイトドメインやSNSのIDにも気を配ります。
Instagram IDが「ongakudaisuki2020」でTwitter IDが「2019daisukiongaku20」等は見栄えが悪いので、できるだけ統一すると良いです。
5. コミュニケーションをとる
今まではアーティストといえば「遠い存在の人」「近寄りがたいオーラ」「高嶺の花」みたいなイメージを持たれおり、今でもファンとコメントを交わしたりして、馴れ馴れしくするのは良くないと考えているアーティストの方達も多いかと思います。
アーティストイメージとして一貫性を保つために必要な場合もありますが、基本的には積極的にコミュニケーションをとり、ファンとより深い関係になるように努力することは素晴らしいことです。
短い動画やメッセージを送信し、フォローしてくれたことや楽曲のリスニングに感謝し、必ずそのときの嬉しい気持ちを素直に表現し、スパムや定型文っぽい文章に見えてしまわないようにしましょう。
感謝の気持ちを文章にしているのに、ビジネスワードのような堅苦しい文章やテンプレートのような型にはまった言葉では上手く伝わりません。
さらに、なるべくSNSやYouTubeに書き込まれたコメントにはすべて反応しましょう。
すでに持っているオーディエンスとコミュニケーションを取り、信頼を築くことが非常に重要です。
家族や恋人でさえ、言葉にしなければ感謝は伝わらないものです。
あなたの作品に共感してくれているので、素直にたくさんの「ありがとう」を伝えましょう。
まとめ
ミュージシャンの為のSNSマーケティングに役立つ5つのヒントを紹介しました。
- 自分を見せる
- 優れたカメラやマイクに投資する
- タイトル、ハッシュタグを最適化する
- ブランディング
- コミュニケーションをとる
ミュージシャンもSNSを始めとするITを利用したマーケティングを考える必要が出てきました。
上手くネットを利用しているアーティストとそうでないアーティストでは大きく差が開いているように思います。
ライブハウスで地道にアンケートをとったり、ファンがいないうちから遠征ライブをすることも無駄とまではいいませんが、SNSを最適化することで集客や音源リーチの手間も省略され、より制作に時間を注ぐことが可能になることは間違いないので、一度SNSの運用も視野にいれてみてはいかがでしょうか?
以上、「ミュージシャンの為のSNSマーケティングに役立つ5つのヒント」でした。