ジミ・ヘンドリックスが実際に使用したエフェクトペダル
1970年にニューヨークのフィルモア・イーストで行われたコンサートライブで使用されたRoger MayerのOctavia(オクタビア)エフェクターがオークションに出品され、70,400ドル(約730万円)で落札されました。
1970年に制作されたジミ・ヘンドリックスの象徴的なアルバム「Band of Gypsys」で使用したオクタビアエフェクター。
エレクトロエンジニアの「Roger Mayer」氏が製作したグレーの塗装が施された金属製ボックスは、手書きのステッカーが貼られた2つの入力が特徴で、IN/VOLUME/ON/OFFとOUT/OCTAVEが読み込まれています。
金切り声のような、キーンとしたサウンドを作り出すために、ファズの上にオクターブ上のハーモニック・ユニゾンの音を混ぜて出力します。
- ロジャー・メイヤーが1968年に製作し、ジミ・ヘンドリックスが使用したことを確認した2000年付けの手紙
- このペダルが1970年のライブ・アルバム『Band of Gypsys』でヘンドリックスが使用したことを確認した2020年のインタビューのビデオ
- ヘンドリックスがステージの手前にペダルを置いて演奏している様子を映したアルバム『Band of Gypsys』のコピー
- 写真家ジョー・シアのサイン入りの同じ画像を映した「Band of Gypsys」のビデオ・コピー
エフェクターにはこれらが同封されており、実際にジミ・ヘンドリックスが使用したエフェクトである証明がされています。
二人の出会い
ビデオの中ではメイヤーがヘンドリックスと出会ったのは、1967年にロンドンで開催されたBag O' Nailsでのヘンドリックスのパフォーマンスを見た後ということ。
「誰もが圧倒されていたと言っても過言ではないでしょう」とメイヤーは語っており、「初めてジミを見た時、私は『ああ、これが本物だ』」と言いました。
2人は、ギターから刺激的な新しい音や音色を生み出すことに興味を持ち、すぐに意気投合した様子が語られています。
その直後、ヘンドリックスは楽屋で小型アンプを使ってオクタビアのプロトタイプを使用。ヘンドリックスはメイヤーに「ああ、それについてのアイデアがあるんだ」と言ったとメイヤーは振り返っている。
メイヤーは十分に感銘を受け、オリンピック・スタジオにメイヤーを招待し、Octaviaを初めてフィーチャーしたシングル「Purple Haze」のレコーディングに成功、ヘンドリックスはその後、数々のスタジオ録音やライブ録音でオクタビアを使用し、その中にはアルバム『Axis: Bold as Love』、そしてその後の『Band of Gypsys』などが含まれています。
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