【サウンドを強化】モジュレーションVSTプラグインソフトおすすめ6選(コーラス、フェイザー、フランジャー)
ミキシングプロセスにおいて、モジュレーションエフェクトは重要なツールの一つです。モジュレーションプラグインは、トラックに変化を加えて揺らぎやうねりを加えるのに役立ちます。
一言でモジュレーションといっても、その効果はさまざまですが、一般的にはコーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロなどがあります。それぞれ異なる音響効果を提供しますが、すべてに共通しているのは、LFOと呼ばれる低周波発振器を使用して波形を変調することで変化を加えていることです。
今回は、一般的なモジュレーションエフェクトの種類を紹介して、それぞれのおすすめモジュレーションプラグインをご紹介します。
モジュレーション効果によるサウンドの違い
コーラスとフェイザーとフランジャーは、それぞれのエフェクト効果を再現するために異なる方法を使用しますが、基本原理が同じなので、設定によっては同じように聞こえたり、大きく異なったサウンドになります。
それぞれの効果は、基本的には信号をわずかに遅らせたり、音程をずらしたりして、元となるドライ信号とミックスすることによって起こる、様々な音の揺らぎから生成されます。
設定にもよりますが、コーラス→フェイザー→フランジャーの順に揺らぎが激しくなる印象があります。
コーラス
コーラスは最も人気のあるモジュレーションエフェクトの一つで、原音に約0.01秒~単位の遅れた音を混ぜることで音に揺らぎを与えるエフェクトです。独特の透明感が得られるため、クリーントーンのような透明感や音の広がりが欲しい場面でよく使用されます。
その他にもリードトーンに音に厚みを出したい時や、モノラルベースを左右に広げたい時など、隠し味的な用途でも使えるので、様々なトラックに適用されるエフェクトの一つです。
Eventide - TriceraChorus
Eventideの「TriceraChorus」は、70~80年代のストンプボックススタイルのコーラスからインスピレーションを得た製品で、古典的なBBDスタイルのディレイを鳴らすことができます。
ユニークなトライコーラス特性と3フェーズLFOとマイクロピッチデチューニングをブレンドし、柔軟性の高いパンニングが備わっており、広く深いコーラスサウンドが入手できます。
コーラスのサウンドを微調整するための11のメインコントロールと、Swirl、Ribbon、Hotswitchの3つのモードから好みに合わせて選択することができます。
Eventide - TriceraChorus
BLEASS Chorus
クラシックなコーラスエフェクトから飛び道具的な使い方まで、あらゆるトラックに幅広いステレオモジュレーションを適用することで、幅広い自由なサウンドデザインが可能です。
BLEASS Chorusは、2段階のコーラスエフェクトで、ステレオ イメージを完全に制御できるだけでなく、微妙なステレオワイドナーから、専用オシロスコープで視覚化できるクレイジーなテクスチャジェネレーターまで、幅広いモジュレートエフェクトを提供します。
1つの画面に収まった応答性の高いユーザーインターフェイスで、モジュレーションによるステレオイメージとすべてのエフェクトパラメータを緒感的にコントロールすることができます。
BLEASS Chorus
フェイザー
フェイザーは元となる信号を複製し、リアルタイムの音と位相を変えた音の2つの波の干渉を利用して音色の連続的な変化を人工的に作り出すエフェクターです。
「フェイズ」という言葉の通り、複製を遅延させる代わりに、位相のずれによる「音の干渉」を生み出します。オーディオ信号をオールパスフィルターに通すことで、信号の周波数成分を変更することなく、設定された周波数の周りに位相シフトを生み出します。
Soundtoys - PhaseMistress
Soundtoysの「PhaseMistress」は、Electo-HarmonixのElectric Mistressコーラス/フランジャーストンプボックスをエミュレートした製品です。実機のストンプボックスよりも、多くの機能が備わっています。
Mu-Tron Bi-Phase、Boss Super Phaser、MXL Phase 90、Moogerfooger 12-Stage、Electro-Harmonix Small Stone Phaserなど、クラシックな幅広いトーンから選択することができます。
アナログ感のあるトーンで、テンポロックツールやリズミカルなモジュレーションなど、サウンドデザインの為の幅広いパラメーターが備わっています。
Soundtoys - PhaseMistress
Eventide - Instant Phaser Mk II
1971年にリリースされたEventide Instant Phaserは、過去50年間の伝説的なアルバムに使用されたテープフランジングをシミュレートしたプラグインソフトです。
位相シフトを変更する3つの音響特性のShallow、Deep、wideから選択することができます。「Wide」を選択すると、右チャンネルと左チャンネルの両方で異なる量の位相シフトを発生させることで、モノラル音源を左右に広がりのあるステレオサウンドに変更することができます。
Instant Phaser MKⅡは、アナログ特有のトーンが特徴的で、豊富なコントロールオプションを装備。さらに「Age」ノブを使うことで、クラシックからモダンまでの年代ごとの効果を得ることもできます。
Eventide - Instant Phaser Mk II
フランジャー
「フランジング」という言葉は、テープマシンの60年代にまでさかのぼります。もともとは同じオーディオを再生する2台のテープマシンを使用して作成された手法でした。テープの再生中に、エンジニアがテープマシンのリールの外縁(フランジ)をわずかに押し下げることで、わずかな遅れが生じます。
コーラスの時間遅延、フェイザーの位相による効果を組み合わせたものがフランジャーにあたり、フェイザーと同じくドライ信号のコピーをシフトすることでエフェクト効果を生み出します。
「ジェットエンジン」のようなシュワーンというサウンドが特徴的です。
BLEASS Flanger
BLEASS Flangerは、2つのLFOS、3段階のモジュレーション、ビート同期機能により、幅広いサウンドメイクが可能なフランジャーエフェクトです。
複雑なアルゴリズムの組み合わせにより、斬新でユニークな方法でサウンドに色付けすることができ、クラシックなサインフランジャーサウンドから、6つの異なるLFO形状によるリズミカルなモジュレーションまで、多様性のあるサウンドを提供します。
視覚的にも分かりやすい効率的なUIを採用していることで、サウンドデザインの楽しさとエフェクトの効果が直感的に把握しやすくなっています。
BLEASS Flanger
Eventide - Instant Flanger MkII
Eventide Instant Flanger MK II は、1975年に発売されたクラシックな「Eventide Instant Flanger」ラックマウントの本格的なエミュレーションです。
オリジナル機器のラックマウントは、ダブルトラッキング、ステレオ幅の拡大、微妙なモジュレーション、アグレッシヴなフランジング効果を実現する、ユニークなサウンドデザインを形成するハードウェアです。
「Wide」モードと「Low Cut」コントロールを組み合わせると、リード楽器の背後に複数のハーモニーを配置することができます。また、「Depth」と「Feedback」コントロールを使用して、フランジングエフェクトのレゾナンスを微調整することができます。
Eventide - Instant Flanger MkII
まとめ
モジュレーションVSTプラグインソフトをエフェクト効果ごとにそれぞれ2つずつご紹介しました。
- Eventide - TriceraChorus
- BLEASS Chorus
- Soundtoys- PhaseMistress
- Eventide - Instant Phaser Mk II
- BLEASS Flanger
- Eventide - Instant Flanger MkII
ミキシングプロセスにおいて、モジュレーションエフェクトはサウンドデザインの重要な要素です。コーラス、フェイザー、フランジャーなど、さまざまな種類のモジュレーションプラグインで音楽制作に魅力と奥行きを加えることができます。
モジュレーションを活用することで、よりクリエイティブなサウンドメイクが可能になるので、自分のプロジェクトに合ったモジュレーションプラグインを探し、導入してみましょう。
以上、「【サウンドを強化】モジュレーションVSTプラグインソフトおすすめ6選(コーラス、フェイザー、フランジャー)」でした。
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