GUITAR BAND

ストリートライブにおすすめの持ち運びに便利な小型アンプ6選

ストリートライブにおすすめの持ち運びに便利な小型アンプ6選

路上でライブパフォーマンスを披露しようと考えているギタリストにとって、アンプの持ち運びや電源の確保は常に悩みの種です。

一般的なギターアンプの場合だと、持ち運びが大変だったり、外部電源が必要だったりと、ストリートでの使用には不向きな場合があります。

そこで今回は、小型のストリート用アンプを購入する際に注意すべきポイントと、実際にストリート用アンプのおすすめ製品をいくつかご紹介します。

ストリートアンプの選び方

1. 電源方式:バッテリーか、乾電池か

ストリートでは電源を確保できないことがほとんどなため、バッテリーや乾電池で駆動するアンプは必須条件です。主に「充電式バッテリー内蔵タイプ」と「乾電池タイプ」の2種類があります。

  • 充電式バッテリー内蔵タイプ:繰り返し充電して使えるため、ライブの旅にコストがかかることがありません。駆動時間も長いモデルが多いですが、出先で充電が切れると使えなくなるリスクがあります。
  • 乾電池タイプ:万が一電池が切れても、コンビニなどで予備をすぐに購入できる手軽さが魅力です。ただし、アルカリ電池を毎回購入するとコストがかさむため、充電式の乾電池(エネループなど)と併用するのがおすすめです。
2. サイズと重量:持ち運びやすさが最重要

ギターや機材を持って徒歩や電車で移動することを考えると、アンプは小型・軽量であるに越したことはありません。重量の目安としては、5kg前後までなら比較的楽に持ち運べます。10kgを超えてくるとカートが必要になってきます。製品によってはキャスター付きのモデルもあるので要チェックです。

3. 出力(W数)と音量:演奏場所に合わせる

アンプの出力はW(ワット)数で表され、数値が大きいほどパワフルになります。静かな場所での弾き語りなら5W〜10W程度でも十分ですが、ある程度人通りのある場所や、ドラムなどの打楽器と一緒に演奏する場合は、30W〜60W程度の出力があると安心です。音を遠くまでクリアに届けたい場合は、出力の大きいモデルを選びましょう。

4. 入力チャンネル:弾き語りなら2チャンネル以上

演奏スタイルに合わせて入力端子(チャンネル)を確認しましょう。ギターの弾き語りをするなら、ギターを接続する「楽器用フォン端子」と、マイクを接続する「マイク用XLR端子」の両方を備えた、2チャンネル以上の入力があるモデルが必須です。キーボードを繋いだり、2人で演奏したりする可能性があるなら、3チャンネル以上あるとさらに便利です。

5. 内蔵機能:エフェクトとBluetoothはマスト

機材をなるべく減らすためにも、アンプに内蔵されている機能は重要です。特に、音に響きと広がりを与える「リバーブ」はほぼ必須のエフェクトと言えます。エレキギターを繋ぐなら、歪みサウンドなどを作れるアンプモデリング機能があると、エフェクターを減らせて便利です。

また、Bluetooth接続に対応していれば、スマートフォンからBGMやバッキングトラック(伴奏オケ)をワイヤレスで再生でき、パフォーマンスの幅が大きく広がります。

以上のポイントを踏まえ、現在市場で高く評価されている、ストリートライブに最適なギターアンプを5つご紹介します。

Roland CUBE Street II

Roland CUBE Street II

路上ライブ用アンプの「ド定番」として長年愛されてきたCUBE Streetシリーズ。その最新モデルが「CUBE Street II」です。従来モデル(CUBE Street EX)のコンセプトを継承しつつ、さらに現代のニーズに合わせて進化しました。

出力は10W(5W+5W)と、前モデルの50Wから数値上は下がっていますが、高効率な設計により、小〜中規模のストリートパフォーマンスには十分な音量を確保しています。何より、重量が4.4kgと大幅に軽量化されたのが最大の魅力です。

ギター/インスト、マイク/ギターの2チャンネル入力を備え、弾き語りに完全対応。アンプタイプは9種類、エフェクトも内蔵し、手軽に多彩なサウンドメイクが可能です。別売りの「BT-DUAL」アダプターを装着すれば、Bluetoothによるワイヤレス接続も可能になり、スマートフォンから音源を再生しながらの演奏も思いのままです。

 

Yamaha THR-IIシリーズ

Yamaha THR10Ⅱ

「第3のアンプ」というコンセプトでデスクトップアンプの市場を切り拓いたYAMAHA THRシリーズ。その第二世代である「THR-II」は、自宅練習だけでなくストリートでもその性能を発揮してくれます。

特筆すべきは、ヤマハ独自の「VCMテクノロジー」によるリアルなアンプサウンド。15種類のギターアンプモデル、3種類のアコースティック、3種類のベース、3種類のフラットボイシングを搭載し、専用アプリ「THR Remote」を使えば、さらに詳細な音作りが可能です。

充電式バッテリーを内蔵し、Bluetooth接続も標準で対応しているため、これ一台でどこでも演奏を楽しめます。アコースティックギターでの弾き語りがメインなら、XLR入力端子を備えた「THR30IIA Wireless」が最適です。

 

BOSE S1 Pro+ Wireless PA System

BOSE S1 Pro+ System

もはやストリートの枠を超え、小規模なPAシステムとしても絶大な信頼を得ているBOSE S1 Pro。その後継機「S1 Pro+」は、プロの現場でも通用するクオリティと究極のポータビリティを両立しています。

内蔵の3チャンネルデジタルミキサーは各チャンネルにEQやリバーブを備え、チャンネルごとに設定が確認できるOLEDディスプレイを搭載し、操作性が飛躍的に向上しました。重量も約6.5kgと、旧モデルよりさらに軽量化されています。

床置き、上向き、横向きなど、置き方に応じて自動で音質を最適化する「Auto EQ」機能も健在。さらに、別売りのワイヤレストランスミッターを使えば、ギターやマイクを完全にワイヤレス化でき、セッティングの手間を大幅に削減できます。価格は高めですが、最高の音質と利便性を求めるている方におすすめです。

 

Fishman Loudbox Mini Charge

Fishman Loudbox Mini Charge

アコースティック楽器用ピックアップ/プリアンプのトップブランドであるFishmanが手掛ける、充電式アンプの決定版。60Wの出力を持ちながら、重量は約9.6kgと、このクラスでは非常に軽量です。

最大の特長は、Fishmanならではの透明感と暖かみのあるアコースティックサウンド。楽器本来の鳴りを忠実に再現するその音質は、多くのプロミュージシャンから支持されています。楽器チャンネルとマイクチャンネルの2系統入力を備え、それぞれにEQとリバーブ/コーラスエフェクトを搭載。弾き語りアーティストにとって理想的な仕様と言えるでしょう。

Bluetooth接続にも対応しており、スマホからバッキングトラックを流してのパフォーマンスも簡単。アコースティックなサウンドに徹底的にこだわりたいギタリストやシンガーソングライターに最適な一台です。

 

Positive Grid Spark Go

Positive Gridの「Spark」シリーズ。Sparkをさらにコンパクトサイズに凝縮したのが「Spark GO」です。いつでもどこへでも本格的なギターサウンドを持ち運ぶという、多くのギタリストの夢を現実のものにしました。

出力は5Wと非常にコンパクトですが、独自の音響技術とパッシブラジエーターにより、サイズからは想像もつかないパワフルでクリアなサウンドを実現。そして何より、重量がわずか約346gという驚異的な軽さが最大の魅力です。

Bluetooth接続は標準で搭載されており、高音質なワイヤレススピーカーとして音楽を楽しむことも可能。ギターストラップや腰から下げて使用することもできるので、ギターのみでストリートライブを気軽に行いたい場合に最適です。


Classic Pro PA-BOX

Classic Pro PA-BOX

圧倒的なコストパフォーマンスで選ぶなら、サウンドハウスのプライベートブランドClassic Proの「PA-BOX」が有力候補です。簡易PAシステムとして設計されており、ストリートライブに必要な機能が満載です。

キャリーケースのようにハンドルとキャスターが付いているため、多少の重さも苦にならず、運搬が非常に楽なのが最大の利点。頑丈な作りで、屋外でのラフな使用にも耐えられます。

入力はマイク/ギター対応のコンボジャック、フォン入力、RCAピンを装備。さらにBluetooth、SDカード、USBメモリーからの音楽再生にも対応しており、まさにオールインワン。ボーカルに使えるデジタルエコーも搭載しています。とにかく手頃な価格で、多機能なポータブルアンプを探している方におすすめのモデルです。

 

まとめ

ストリートライブに最適な、持ち運びに便利な小型ギターアンプをご紹介しました。

  • Roland CUBE Street II(軽量化された新定番!迷ったらコレ)
  • Yamaha THR-IIシリーズ(高品位なサウンドとBluetoothを両立)
  • BOSE S1 Pro+(最高の音質と利便性を求めるプロ志向モデル)
  • Fishman Loudbox Mini Charge(アコギの音質にこだわるならコレ)
  • Positive Grid Spark Go(超過型で持ち運びに便利)
  • Classic Pro PA-BOX(コスパと運搬のしやすさで選ぶなら)

どのモデルもバッテリー駆動に対応し、ストリートでの使用を想定した頑丈さとポータビリティを兼ね備えています。

特に、アンプモデリングやエフェクト、Bluetooth接続機能が充実しているモデルを選べば、ギターとアンプだけで身軽に、かつクオリティの高いパフォーマンスが可能です。

以上、「ストリートライブにおすすめの持ち運びに便利な小型アンプ6選」でした。


スタジオとライブに最適なコンパクトミキサーおすすめ5選

路上ライブをやる時に気を付けるべき7つのこと

※当サイトには、アフィリエイトリンクまたはプロモーション記事が含まれている場合があります。

人気記事

1

人気VSTプラグインソフトおすすめ12選【DTM】 これからDTMを使った作曲を始める方に向けて、人気のあるおすすめプラグインソフトをご紹介します。海外の最大手プラグイン販売サイト「Plugin Bo ...

2

EDMの作り方【DAWを使った打ち込み方法】 DAWを使ったEDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)の制作は、シンセサイザーのようなソフトウェアの操作、各種エフェクト関連、ミキシングテクニック等、覚 ...

3

ヒップホップビートの作り方【Beat Making】 世界の音楽シーンはHiphop一色となっており、最近では国内のHiphopシーンでも海外プロデューサーのType Beatを使用した楽曲が目立つよ ...

4

はじめてのギターエフェクター【最初に揃えるべきはコレ!】 エレキギターを購入した後に必要になるのが、ギターのサウンドを変化させる為の「エフェクター」と呼ばれる機材。ギターの音作りにおいて必須の機材では ...

5

オリジナル楽曲をサブスク配信する方法【Spotify、Apple Music】 何日もかけて完成した自分のオリジナル楽曲を、できるなら世界中の人に向けて発信してみたいと思いませんか?一昔前は個人が全国 ...

-GUITAR, BAND
-, ,

Copyright© TRIVISION STUDIO , 2025 All Rights Reserved.