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イヤホンやヘッドホンのエージング効果とやり方について

2021年3月12日

イヤホン エージング

イヤホンやヘッドホンのエージング効果とやり方について

みなさんはイヤホンやヘッドホンのエージングについてご存じでしょうか?

イヤホンやヘッドホンのリスニング機器を購入時の新品の状態から、音を鳴らして「慣らす」ことによって音質がだんだん良くなると言われている効果のことです。

エージング効果ってほんとなの?

ネット情報を調べていると、世の中にはエージング肯定派と否定派に大きく真っ二つに分かれているといった印象です。

実際に何時間もエージングをして「変わった!」という方や「耳の慣れや心理的なもの」という意見や、イヤホンのメーカーによっては、「推奨エージング時間」というのを設定しているところもあるので、購入者の不満や返品を回避するための戦略とまで言われていたりもします。

このようにエージングに関して様々な意見がありますが、個人的には長く使用していることで、音が変わることは確かだと思います。

どうして音が変わるの?

イヤホン エージング 音が変わる

一日に何十時間もヘッドホンを付けて作業するようなプロのエンジニアの方は、必ず定期的に耳を休めたり、最終的な音質バランスの確認をするときには、睡眠をとって次の日に確認をとるという人もいるぐらい、人の耳というのはすぐに環境に適応するようにできています。

ライブハウスやクラブのような大きな音が鳴っている環境に行く人は経験したことがあると思いますが、その空間に入った瞬間は耳を塞ぎたくなるぐらい大音量なのにもかかわらず、5~10分もすれば耳が慣れてしまい、大きな音だと感じなくなります。


このように人の耳というのは自動的にリミッターがかかる機能が付いているので、音を長時間聴いていることで、その音に慣れてしまい、どんな音でもフラットに聴こえてくるようになります。

なので、正しい音質特性を知りたい場合には必ず耳を休ませるか、一日空けるといったことが必要になるのです。

音質劣化を「良い音」と勘違いしている場合も

音質劣化


エージングは直訳すると「老化」や「高齢化」といった意味合いがあります。

イヤホンやヘッドホンのようなリスニング機器が一生同じ音を鳴らし続けるということは物理的にもありえないので、長く使っていれば音質劣化が起こるというのは間違いないです。

長年使用したリスニング機器は低音の迫力が無くなったり、ハイ落ちしてくることで、徐々にまろやかで丸みのあるサウンドに変化していきます。(1000時間はかかると言われていますが。)

このような「音質劣化」にあたるサウンドの変化を音が良くなったと勘違いしている方も少なからずいるとは思います。

ミュージシャンにも多いのですが、新しい機材を導入したことによる「音質変化」を「音質が良くなった」とプラスに変換しまうというのは結構あるあるなので、エージング効果を信じていることによるプラシーボ効果ということもありえるとは思います。

エージングのやり方

ここからは、一般的に言われているイヤホンをエージングさせる方法をご紹介します。

自分の好きな曲を大音量で流す

自分好みの音質特性を持ったイヤホンにするには自分が好きな音楽を流そうといった考え方による方法です。

普段のリスニングスタイルで自然とエージングされていくので、一番簡単な方法です。

エージング効果をはやく手に入れたい為に、好きな音楽を音量MAXにして放置しておく、というやり方をしている方もいるようですが、個人的にはあまりオススメはしません。


ホワイト、ピンクノイズを流す

ホワイトノイズとは広い周波数帯域特性を持った、「シャー」というノイズのことです。

ホワイトノイズ

ホワイトノイズ (White noise)とは、ノイズの分類で、パワースペクトルで見ると対象となるそれなりに広い範囲で同程度の強度となっているノイズを指す。「ホワイト」とは、可視領域の広い範囲をまんべんなく含んだ光が白色であることから来ている形容である。派生語のようなものにピンクノイズがあり、周波数成分が右肩下がりの光がピンク色であることによる。よく聞くノイズの例で擬音語で表現するなら、「ザー」という音に聞こえる雑音がピンクノイズで、「シャー」と聞こえる音がホワイトノイズである。

ホワイトノイズ - Wikipedia


ピンクノイズはホワイトよりもフラットな音質特性で、低音部分にも多くノイズが含まれているのが特徴。

ピンクノイズ

ピンクノイズ(英: pink noise)とは、パワーが周波数に反比例する雑音のこと。同じ周波数成分を持つ光がピンク色に見えることからピンクノイズと呼ばれる。いわゆる1/fゆらぎを持った信号源をマクロに見た場合も似た感じになる。ピンクノイズの波形は、フラクタル状になっていることが知られている。オクターブバンドと呼ばれる帯域ごとのエネルギーが一様になるため、様々な音響測定に使用される。α=1のピンクノイズ。周波数が10倍ごとに10dB減衰している。

ピンクノイズ - Wikipedia


エージング用のピンクノイズがYouTubeにアップされてたりもするので、エージングしたい方は利用してみてはいかがでしょうか。


まとめ

全体的にエージング否定派みたいな文章にはなっていますが、結論エージングによる「音質変化」させた音のほうが好きという方は全然ありだとは思います。

ギターでも「新品の弦より使い込んだ弦のサウンドのほうが好き」という方もいるので、その音が好きなら良いですが、基本的にはエージング=老化という認識は持っておいたほうが良いと思います。

使ってれば自然とエージングされた音になるので、個人的には寿命を早めてまで目的の音にする必要はないかなといった感じです。

以上、「イヤホンやヘッドホンのエージング効果とやり方について」でした。


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