
エレキギターで使える3つの変則チューニング(ドロップD、オープンG、ダドガド)
通常ギターのチューニングは6弦から「EADGBE」で合わすのが一般的ですが、アーティストやジャンルによっては特殊なチューニングを使用することがあります。
レギュラーチューニングとは違ったサウンドを鳴らせたり、場合によっては特定の奏法が演奏しやすくなったりとメリットもありますが、弦の張力が弱まって音がビビってしまったり、チューニングが不安定になる可能性があるので注意も必要です。
それではエレキギターで使用されることが多い、変則チューニングを3つご紹介します。
1. ドロップDチューニング(D-A-D-G-B-E)
最初に紹介するのはドロップDチューニングです。名前のとおり6弦のみをEから1音下げたDに合わせることでできる非常に簡単な変則チューニングです。
ロックや激しめのラウドロック系でよく見られるチューニングで、一番のメリットはパワーコードが指一本で簡単に押さえることができるようになることです。
4~6弦の縦3つを押えることでルート+5度+オクターブの音を鳴らすことができるので、パワーコードを使ったリフも簡単に弾けるようになります。

弦のテンションもほとんど変わらないので、パワーコードを多用するジャンルとの相性抜群です。
2. オープンGチューニング(D-G-D-G-B-D)
エレキギターで使用されることの多い変則チューニングの2つ目はオープンGチューニングです。
これはブルーやロックンロールのギタープレーヤーに人気のチューニングで、「キースリチャーズ」が使用することでも有名なチューニングです。
オープンチューニングの特徴は、曲によっては人差し指だけで簡単に弾けたり、レギュラーチューニングとは違った独特な響きが得られることです。

レギュラーチューニングだと再現不可能な非常に美しいサウンドのコードが得られたり、指にバーをはめて弾くボトルネック奏法にも最適です。
3. ダドガドチューニング(D-A-D-G-A-D)
ダドガド(DADGAD)チューニングは、アコースティックギタリストの間で有名なチューニングであり、エレキギターにおいても効果的です。その名の通り、6弦から「D-A-D-G-A-D」の順にチューニングする方法です。
ダドガドチューニングは1960年代に「Davey Graham」というギタリストによって広まり、それ以来ジミーペイジやスリップノット等の伝説的なプレイヤーによって使用されてきました。
DADGADチューニングの主なメリットは、9thや11thといったテンションが取り入れやすくなることと、開放弦がsus4を形成するということです。さらに4~6弦の低音弦側はドロップDのように指一本で押さえれる形になっています。

まとめ
エレキギターで使える3つの変則チューニングでした。
- ドロップDチューニング(D-A-D-G-B-E)
- オープンGチューニング(D-G-D-G-B-D)
- ダドガドチューニング(D-A-D-G-A-D)
もちろんこの3つ以外にもギタリストによっては独自のチューニングを取り入れていたり、ドロップD以上に低い音域を扱う為にドロップC~A#くらいまで使うギタリストもいます。
レギュラーチューニングは万能でギタリストの間での共通認識されているチューニングなので、扱いやすいですが、演奏スタイルやジャンルによってはこのような変則チューニングを試してみるといいかもしれません。
以上、「エレキギターで使える3つの変則チューニング(ドロップD、オープンG、ダドガド)」でした。