FL Studio 21が間もなく登場!新機能と改善点について
FL Studio 20のリリースから約4年が経ち、いよいよFL Studio 21の最新バージョンを公開する準備が整ったと発表されています。
開発元であるImage-lineは、この大きな発表に向けて最終的な調整をしており、公式からFL Studio 21の試運転バージョンを一般に向け公開しています。
パブリックベータテストの段階で致命的なバグや、大きな問題が見つからない場合は近々正式にリリースされることが予想されます。
FL Studio 21の新機能と改善点
最新版のFL Studio 21には多くの新機能と改善点があり、その多くは実際にFL Studioを使用しているユーザーからの何千ものリクエストによってアップデートされています。
今回は試験版を実際に使ってみて、個人的に特に嬉しかったアップデート部分をピックアップして、いくつかご紹介します。
プレイリスト上でフェードカーブの変更が可能に
今までクロスフェードのような、トラックごとのボリュームエンベロープを作成するのが少し面倒だと感じる部分がありましたが、FL Studio 21でようやく大幅に改善されました。
プレイリスト画面左上にフェードコントロールパラメーターがあるので、これをONにすることでプレイリスト上で直接フェードカーブを操作できるようになります。
フェードコントロールをOFF状態にすることで、ボリュームコントロールが使えるので、カットしたパーツごとの音量も簡単に変更できるようになりました。
個人的には両方ともかなり嬉しい機能です。
ちなみに、クロスフェードコントロールでトラック同士を重ねるだけで自動的にクロスフェードが適用されるので、レコーディング中もかなりスピーディーに作業を進めることができます。
パターンクリップとオートメーションのチョップが可能に
リズムを打ち込んだパターンクリップとオートメーションに対しても「チョップ」機能が使えるようになりました。
ピアノロールのチョップ機能と同じように、小節、拍、8分音符ループ等、さまざまなパターンでチョップすることができます。
新しいプラグインソフトの追加
FL Studio 21ではいくつかのプラグインと便利なツールが追加されています。
- LuxeVerb (All Plugins Edition) - あらゆるサイズの音響空間をシミュレートできる、高度なアルゴリズムリバーブ。
- Vintage Phaser (Signature Bundle +) - 1970 年代のElectro-Harmonics Small Stone Phase Shifter™ にインスパイアされてモデル化したフェイザー。
- Multiband Delay (Producer Edition +) - 入力オーディオを16の周波数帯域に分割し、各帯域を個別にディレイさせることができるサウンドデザインツール。
- VFX シーケンサー(Fruity Edition +) - パターンアルペジエーターとステップシーケンサーは、接続されているインストゥルメントプラグインにノートシーケンスを送信するためにパッチャーで使用するように設計されています。
テーマの変更
オプションに「テーマセッティング」が追加され、ビジュアルカラーを自由に変更できるようになりました。
ボタンや文字色等、個別に色指定したり、全体の明るさやコントラストの設定もできるので、自分好みにカスタマイズできます。
毎分ごとの自動セーブ機能
オートセーブ機能に「毎分ごと」の項目が追加されました。
これまでは最短で5分でしたが、1分毎に自動保存ができるようになったのは個人的にも嬉しいです。
FL Studio 21では、この他にも様々な新機能や機能改善が施されています。
FL Studio 21のリリースはいつ?
公式の発表はまだありませんが、パブリックベータテストフェーズが進行中の為、特に大きな問題点が見つからなければ2023年の1~2月頃だと推測します。
※アップデートの詳しい内容を知りたい方はImage Line公式フォーラムのFL STUDIO 21 Release Candidate 1 - PLEASE TEST ( 18 Nov 2022 )をご覧ください。
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