FL Studio体験版と有料版の違い
海外のHiphopやEDMプロデューサーに非常に人気の高いFL Studio。
今回はFL Studio無料の体験版と有料版の違いについて解説します。
プロジェクトの保存
体験版と有料版との大きな違いの一つとして「プロジェクトの保存はできるが再度開くことができない」という機能制限があります。
よく保存ができないと書かれたサイトがたまにありますが、保存は可能です。
WAVE書き出しも可能で、機能面も不便に感じるほどの制限は設けられていないので「気前が良い」と好評のFL Studio体験版ですが、体験版で保存したプロジェクトの立ち上げを制限することで差別化しています。
逆に言えば、保存が必要ないようなシンプルな作業(動画の音声編集や簡易的なミックス)の場合は体験版でも十分使えるということです。
海外のトラックメーカーの中には保存せずに書き出しまで行う猛者もいるようですが、常にフリーズの恐怖に怯えながら作業するのは、メンタル的にもあまりよろしくないのでオススメはしません。
一部プラグインに制限
HarmlessやNewtone等FL Studio標準のプラグインのいくつかがトライアルバージョンになります。
プロジェクトが保存されていて、トライアルモードのプラグインが含まれている場合、トライアルプラグインは次にプロジェクトが開かれたときに空のスロットに置き換えられます。
有料版を購入して登録する各トライアルプラグインは、次にプロジェクトを開いたときに最初に保存されたとおりに読み込まれます。
エフェクト系はほとんどそのまま使えますが、シンセなどの楽器音源ソフトやボーカルピッチ補正ソフトなど、強力なプラグインに制限がかかります。
生涯無料アップデート
有料版の一番大きなメリットが一度購入すれば永久にアップデートを無償で行えることです。
一般的な他のDAWソフトだとアップデートは有償であることがほとんどですが、FL Studioは一度課金すれば生涯無償で使い続けることができるのが大きな特徴です。
テクニカルサポートフォーラムの利用
有償登録されているユーザーは公式のテクニカルサポートフォーラムに質問を投稿できます。
FL Studioの操作方法やヘルプに答えてくれる公式の質問掲示板みたいな場所です。
プラグインに関するテクニカルな部分も投稿できるので、特にDAW初心者の方にとってはありがたいサービスとなっています。
まとめ
FL Studioの体験版と有料版の違いについて解説しました。
- プロジェクトの保存
- 一部プラグインに制限
- 生涯無料アップデート
- テクニカルサポートフォーラムの利用
保存したプロジェクトファイルを開けないというのが大きな差となっています。
有料版のスタンダードなグレードだと約2万円とDAWの中でもかなり安価なので、体験版を使ってみて満足したらアップグレードを推奨します。
有料版にはさらに4つのグレードが存在します。
Fruity(FL Stduioのエントリーモデル) | ¥10,900 |
Producer(オールインワンのバーチャルスタジオ。フルソングの作成とマイクの録音。) | ¥21,920 |
Signature(Producer+より高度なプラグイン) | ¥32,920 |
All Plugins Edition(利用可能なすべての機能とネイティブプラグインが含まれています。) | ¥41,850 |
作曲スタイルや規模に合わせて自分に合ったグレードを選びましょう。
ちなみに別のDAWから乗り換える場合にはクロスグレード割引が適応されるので、詳しくは公式サイトをご覧ください。
以上、「FL Studio体験版と有料版の違い」でした。