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GUITAR

ギターシールドで音は変わるけども、音声品質が向上しているのかは分からない

ギターシールド

ギターシールドで音は変わるけども、音声品質が向上しているのかは分からない

今回はギターシールドについてです。

ギターケーブルを高級なものに交換すると、本当に良い音になるのか?ということについてお話しようと思います。

ギターシールドによる音質変化

前提として、ギターシールドはエレキギターの音質に影響を与えることは間違いないです。しかし、どの程度音質が変化するかは、ケーブルの品質や長さ、使用環境など様々な要因に左右されます。

一般的に高品質なケーブルは、シールドや導体が優れているため、よりクリアで劣化の少ないサウンドが実現できるとされています。また、ノイズや干渉を受けにくいこともあり、良好な状態に保たれているケーブルは、損傷や摩耗による静電気やノイズの問題が発生する可能性が低くなります。

変化はするが向上はしない?

シールド

ここまで、一般的な高級シールドに対するイメージになりますが、上記の内容に関してはほぼ間違いないかと思います。品質の良いとされているシールドを使うことで音質の変化に加えて、劣化が少なくなるというメリットがあります。

ただし、よくある間違いとして「良いシールドを使えば音が良くなる」という認識を持っている方も少なくないと思うのですが、これは音声信号の伝達の仕組みを考えると間違いであることが分かります。

音の伝達は引き算

良いギターシールドを使っても、基本的には音が良くなる(品質向上する)ことはなさそうです。

僕自身が科学的知識を持っているわけではないのですが、調べた情報によると信号の伝達は、素材の電気抵抗率(銅:1.55 銀:1.47)によって左右され、これは体積や温度によって変化します。

つまり、電気信号の伝達は基本的に引き算です。例えば、ギター本来の音を100とした場合に「性能が95」のシールドを2本使ってアンプに伝達したとき

90の音質がアンプのスピーカーから出力されます。

これを仮に予算が無いからとの理由で、エフェクターのパッチケーブルに安物の「性能が50」のシールドを1本使用すると

音質が一気に40まで落ちてしまいます。実際はここまで極端な話では無いですが、信号伝達のイメージとしては引き算であるということです。

高級なシールドを使用することで、失われた信号が回復するということはありません。

シールドを変えると音質が変化する理由

シールド

シールドを高級なものに変えたら「低音が太くなった」「高音に張りが出た」と感じることがありますが、こういった音質の変化にも理由があります。

導線にギター信号のような交流を流すと「表皮効果」という現象が発生します。これは高い周波数ほどケーブル芯線の表面を通る現象のことです。

ギター信号に置き換えると、高い音ほどケーブル芯線の表面を通るということになります。つまり、外側の表面積が関係しているので、例えば針金のような細い1本の銅線ケーブルを使ったとすると、高域がこもったように聴こえるはずです。

高域が豊富なクリアなサウンドにするには、表面積を増やすために細い銅線を束にして太いケーブルを構成する必要があるので、価格が上昇する傾向にあります。

プラシーボ効果によるもの

プラシーボ効果

少しオカルト的な話にはなりますが、機材絡みの話には思い込みによる「プラシーボ効果」も関係している可能性があります。

プラシーボ効果とは、成分が何も入っていない薬(ただの粉)を服用しても「薬を飲んだんだから風邪は治る!」と思い込むことで、実際に風邪の症状が改善する効果のことです。

音声の世界でも、実際にはそれほど変化していなくても「高価な機材だから音が良くなる!」と思い込むことで、音が良くなったように感じる場面は多いような気がしています。

実際には劣化現象であるにも関わらず、トーンが変化したことで「音質が向上した」と勘違いしてしまっていることもあるかもしれません。

シールドの音質劣化を防ぐ方法

高品質なシールドを使うことで、ギターからの信号劣化を最小限に抑えつつ、アンプもしくはエフェクターに伝達させることができます。

シールドの音質劣化を防ぐ為のいくつかの要因を確認してみましょう。

  1. シールドの長さ
    体積が増えると、抵抗率が増えるのでシールドが長すぎることは音質劣化の原因となります。ケーブルが長いと、信号が弱くなり、高周波成分が失われることがあります。
  2. 接点の劣化
    プラグに手汗や皮脂汚れ、経年劣化によるサビやキズ等があると音質は劣化します。クリーナーで拭き取ったりと定期的なメンテナンスを行いましょう。
  3. 使用環境
    シールドの使用環境も音質に影響を与えることがあります。例えば、電気的な接地が不十分な会場での演奏や、近くに他の電子機器があると、ノイズや干渉が増えることがあります。このような場合は、シールド効果の高いケーブルを使用することで、最小限に抑えることができます。

中には高価なシールドに交換するよりも、品質改善に効果が出るものもあるかもしれません。

まとめ

ギターシールドは、ピックアップやアンプほど音質に大きな影響を与えるものではありませんが、最高のサウンドを得るためには重要な要素であると言えます。

とはいえ、実際に目隠しして聞き比べをしたとして、シールドごとのキャラクターの違いは分かるとは思いますが、音声品質(劣化具合)の違いは当てれる自信がありません。

価格で決めるよりも、信頼あるメーカーであれば、正しい長さのシールドを選び、定期的に接点のメンテナンスを行うことで、クリアで安定したサウンドを保ちながら使い続けることができるのではないでしょうか。

以上、「ギターシールドで音は変わるけども、音声品質が向上しているのかは分からない」でした。


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