リスニング用の最適なヘッドホンの選び方!考慮すべき6つのポイント
通勤・通学中、自宅でのリラックスタイム、あるいは集中したい時など。。。普段聴いている音楽をもっと高品質なサウンドで楽しみたいと思っていませんか?
さらに良いサウンドを求めている場合には、リスニング用ヘッドホンが最適です。とはいえ、始めてヘッドホンの購入を考えている方にとっては、音質はもちろん、装着感やデザイン、機能性など、ヘッドホン選びのポイントはたくさんあって難しいですよね?
そこで今回は、リスニング用ヘッドホン選びで考慮すべき6つのポイントをわかりやすく解説します。
1. 求める機能を決める
ヘッドホン選びで最も重要なのは、自分のリスニング環境やスタイルを考慮して、機能面での優先順位を明確にすることです。「持ち運びやすさ」「音質の正確さ」「装着感」「ワイヤレス接続」「ノイズキャンセリング」など、ヘッドホンに求める機能は人それぞれです。
しかし、残念ながらすべての機能を完璧に兼ね備えたヘッドホンは存在しません。例えば、持ち運びやすさならインイヤー型が最強ですが、音質の明瞭さや没入感はオーバーイヤー型に劣ります。また、ミキシング用の原音を忠実に再現するヘッドホンでは、音楽を楽しく聴くには物足りないと感じる場合もあります。
ワイヤレスはコードがかさばらず便利ですが、音質や安定性を重視するなら、プロフェッショナルな有線ヘッドホンの方が優れています。また、サウンドに直接関係はありませんが、デザインも大切な要素です。家で聴くならゴツゴツとした重厚感のあるデザインもいいですが、ストリートで使うのならスタイリッシュで洗練されたデザインであることも重要です。
このように、ヘッドホン選びはどういった機能を求めるか?を決めてから選択することが大切なのです。
2. サウンド品質
音質の好みは人それぞれなので、「良い音」を客観的に説明するのはとても難しいです。しかし、ヘッドホンの音質性能を測る指標として「周波数応答」をチェックしてみましょう。これは、ヘッドホンが再生できる音域の広さを表します。
周波数応答が広いほど、低音から高音までバランス良く再生でき、臨場感のあるサウンドを楽しめます。次に「インピーダンス」を見てみましょう。インピーダンスとは、ヘッドホンを鳴らすのに必要な電気抵抗値のことです。低いほど(一般的に25オーム未満)、スマホやパソコンでもパワフルなサウンドを楽しめます。逆に、高いほど(100オーム以上)、据え置き型のオーディオ機器や高性能なオーディオプレーヤーで真価を発揮します。
「感度」は、ヘッドホンの音量の大きさを示す指標です。数値が高いほど、大きな音が出せます。最後に「ドライバー」のサイズも重要です。ドライバーとは、オーディオの電気信号を音に変換する重要な部品で、一般的にはサイズが大きいほど、特に低音再生の質が向上します。
とはいえ、最終的には 自分の耳で聴いて良いと感じたものが一番なのは言うまでもありません。これらの指標はあくまで参考程度にしながら、実際に店舗で試聴してみて、最高の音がするヘッドホンを見つけてみてください。
3. 有線かワイヤレスか
有線かワイヤレスか?を決めることは、ヘッドホン選びの中でも非常に重要な要素の一つです。最近は、どちらかと言えばワイヤレスタイプのヘッドホンを使用するユーザーが増えてきています。
コードがない自由度の高い使い心地と、洗練されたスタイリッシュなデザインが魅力で、通勤・通学はもちろん、ちょっとした散歩中の音楽鑑賞にもピッタリです。
高音質にこだわるオーディオファンにとっては、有線ヘッドホンにもたくさんのメリットがあります。例えば、
- バッテリー切れの心配がない
- 音質がより正確
- 外付けのDACで音質をさらにアップグレードできる
- 価格が比較的安い
など。オーディオマニアや音楽制作を行うサウンドエンジニアは、有線ヘッドホンを選ぶ傾向があります。Bluetoothの品質も上がっているとはいえ、個人的にも有線とワイヤレスによる音質の違いは大きいように感じます。
4. 装着スタイル
ヘッドホンは、耳へのフィット感によって大きく分けて3つの装着スタイルがあります。それぞれに、持ち運びやすさや音質の面で特徴があるので、自分に合ったタイプを選びましょう。
インイヤー型
耳栓のように耳の穴に直接入れるタイプです。イヤホンですね。
- メリット:とにかくコンパクトで持ち運びやすい!
- デメリット:音質は他のタイプに劣ることも。
Bluetoothのインイヤー型は、ケーブルがなく、装着感も自然で最高の自由度を誇ります。有線インイヤーモニター (IEM)は、プロのミュージシャンやエンジニアが使う高品質なものですが、最近ではオーディオファンにも人気上昇中です。
オンイヤー型
耳の上に軽く乗せるタイプです。側圧もやわらかめの製品が多いので、音質と快適さを両立したい方におすすめの装着スタイルです。
- メリット:オーバーイヤー型よりコンパクトで、音質もそこそこ良い。
- デメリット:長時間使用すると、耳が痛くなることも。
次に紹介するオーバーイヤー型に比べてハウジングが小さく、軽量なモデルが多いです。そのため、持ち運びやすく、長時間使用しても疲れにくい傾向があります。
オーバーイヤー型
耳全体をすっぽり覆うタイプです。重厚感のある見た目のものが多いですが、サウンド品質と装着感共に満足感の高い製品が多くあります。
- メリット:長時間つけても疲れにくい。低音再生能力も高い。
- デメリット:持ち運びや、ストリート使いは少し大変かも。
ドライバーユニットが大きく、ハウジング内の空間も広いため、音質に優れています。特に、低音の再現性や音場の広がりにおいては、他のタイプのヘッドホンを凌駕するモデルが多いです。
5. 開放型と密閉型
ヘッドホンのイヤーカップの構造には、「開放型」と「密閉型」の2種類があります。→ヘッドホンのオープンバック型とクローズドバック型の違いとは?
開放型は、イヤーカップに穴が開いていて、後ろから空気が通り抜けるようになっています。まるでコンサートホールで聴いているかのような、臨場感のあるサウンドが魅力ですが、音漏れしやすいので静かな場所で使うのがおすすめです。
密閉型は、イヤーカップが密閉されていて、音の出入りを遮断します。開放型に比べて高い低音再生能力が特徴的です。音が漏れにくいので、電車の中や周りが騒がしい場所でのリスニングに適しています。
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
開放型 | より自然で広がりのあるサウンドを楽しめる | 音が外に漏れたり、周りの音が聞こえやすい |
密閉型 | 音を遮断するので、音楽に集中しやすい。 | 密閉された空間で音が鳴るため、ややこもり気味な音に聞こえることも。 |
6. ノイズキャンセリング機能
最近のヘッドホンの代表的な機能の一つとして「ノイズキャンセリング」機能があります。ノイズキャンセリングの中でも、周囲の音を遮断する仕組みとして「パッシブノイズアイソレーション」と「アクティブノイズキャンセリング」の2種類があります。
パッシブノイズアイソレーションは、イヤーパッドなどで耳を密閉することで、物理的に音を遮断する仕組みです。音質に影響を与えずに、自然な形でノイズを軽減できることが特徴です。
アクティブノイズキャンセリング (ANC) は、マイクで周囲の音を拾い、逆位相の音を発生させることでノイズを打ち消す技術です。騒音がうるさい場所でも効果的にノイズを低減することができます。
さらに、最近では音楽を聴きながらでも、人の話し声や駅のアナウンスといった重要な要素は聞こえるようにするといった仕組みのノイズキャンセリング機能もあります。
まとめ
今回は、リスニング用ヘッドホン選びで考慮すべきポイントを6つご紹介しました。ヘッドホン選びは、音質はもちろんのこと、装着感や機能、デザインなど、様々な要素を考慮して自分に合った製品を選びましょう。
ぜひ今回の内容を参考に、あなたのライフスタイルや好みに合ったヘッドホンを見つけて、最高の音楽体験を楽しんでください。
以上、「リスニング用の最適なヘッドホンの選び方!考慮すべき6つのポイント」でした。