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80'sミュージック制作に役立つ7つのサウンドメイク術

80'sミュージックサウンドメイク

80'sミュージック制作に役立つ7つのサウンドメイク術

今回は、80年代のオールドスクールスタイルのエレクトロサウンドを再現したい場合に役立つ、サウンドメイク術をご紹介。

サンプル音源やシンセサイザーのソリッドで冷たい印象のサウンドを、温かみのあるアナログサウンドに変換するのにも役立ちます。

1. トラック数を減らす

daw

最近のDAW(音楽制作ソフト)は数百のトラック数でも再生することができますが、80年代当時はそこまでハイスペックな機材ではない為、シーケンサー、リズム、シンセサイザーなどの最低限のトラックで成り立っています。

なるべく音数を減らして、エフェクト類のトラック数も少なくすることで、自然と当時のシンプルさを再現することが可能です。

2. ビンテージ音源を使う

ビンテージシンセ

当時よく使用されていたシンセサイザーやドラムマシンを使用するだけで一気にそれっぽい雰囲気がでるので、当時の音源に近いプラグイン音源を使用することは、80年代を再現するのに最も効果的です。

最近だとビンテージな実機をエミュレートしたソフトシンセも多くリリースされているので、ポリフォニックシンセの最高傑作と呼ばれた「Prophet 5」や今もなおメインストリームで使用されているRolandの「TR-808」をエミュレートした音源も簡単に入手可能です。

【名曲を生み出した】ビンテージシンセサイザー5選

3. テープエフェクトを入手する

テープ録音

今はハードディスクを使って録音・保存する形が主流ですが、昔はテープレコーダーが使用されていました。

特にテープ特有の経年による磁性層の劣化、ノイズ、テープ自体の伸縮によるサウンド変化が起きやすく、今ではLo-Fiテクニックとしてこれらのテープ録音による副産物を再現したエフェクトも多くリリースされています。

テープサチュレーションだと「Tape」というエフェクトが人気なので、興味ある方はチェックしてみてください。

4. リバーブに歪みを加える

ビットクラッシャー

80年代のデジタルリバーブは音が減衰していく段階で独特のノイズが発生することがありました。

今だとリバーブのウェット信号に歪み系(特にビットクラッシャープラグイン)を使うことで再現することができるので、試してみてください。

オートメーションを使って必要なポイントにだけノイズがかかるようにすると、より再現度は高いです。

5. リバーステクニック

リバースシンバル

サンプリングが流行して、その中でも便利な機能の1つとして音声を反転させる「リバース」効果が挙げられます。

80年代後半から90年代初頭 リバースシンバルやリバーブ信号を反転させるテクニックが非常に人気があり、多くのエンジニアやアーティストが使用していました。

リバースは今でもよく使用されるテクニックですが、反転させたオーディオサンプルを積極的に取り入れることで、当時の音源の特徴を再現することができます。

最近だとほとんどのDAWに「Reverse」ボタンが付いているかと思うので、簡単にオーディオデータを反転させることが可能です。

6. アナログスタイルのミキサー

ミキシングコンソール

80年代と90年代の音楽を制作する為に、実際のミキサーを使用することで当時のアナログノイズや歪み感を再現することができます。

とはいえ、個人のクリエイターが実機を導入するのはあまり現実的ではないので、モデリングされたアナログスタイルのチャンネルストリッププラグインを使用するのが一般的です。

有名所だと「SSL 4000」や「API」シリーズが人気です。

7. エフェクトの数を減らす

エフェクト

現在のDAWミキシングでは必要に応じて様々なエフェクトを挿し込んでサウンドメイクしますが、昔はもっとシンプルな構成でした。

今のマルチバンドコンプレッサーや、ダイナミックEQのようなデジタルテクノロジーも発達していなかった為、エフェクトの選択肢も少なく、結果的により録り音の原音に忠実なサウンドメイクに仕上がります。

最小限のリバーブや、EQによる低音処理等、エフェクトの使用量を意図的に最小限にすることで、80年代サウンドに近づけることができます。

まとめ

80'sミュージック制作に役立つ7つのサウンドメイク術についてお話しました。

  1. トラック数を減らす
  2. テープエフェクトを入手する
  3. ビンテージ音源を使う
  4. リバーブに歪みを加える
  5. リバーステクニック
  6. アナログスタイルのミキサー
  7. エフェクトの数を減らす

これらのテクニックを導入することで、80'sのアナログ感の溢れるサウンドを入手することができます。

ミキシング工程よりも、そもそもの出音の音質が重要になってくるので、やはり当時のビンテージ音源を使うというのが最も再現率は高くなるのでおすすめです。

以上、「80'sミュージック制作に役立つ7つのサウンドメイク術」でした。


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