Macで使えるおすすめの作曲ソフト10選【DAW】
現在販売されている多くの主要なDAW (作曲ソフト)はクロスプラットフォームの製品がほとんどなので、WindowsでもMacでも使用することができます。
しかし、Mac向けに作られた製品であったり、Windowsにはないメリットがあったりと、OSの違いにより若干の扱いやすさの差があります。
- Macでしか使用できない
- Macだと少し利点がある
- Macユーザーの利用率が高い
この辺りを基準として、Macで使えるおすすめ作曲ソフトをご紹介します。
作曲ソフトの選び方
作曲ソフトを選ぶ時には、自分がどのような楽曲を作りたいか、どのような特徴があるかなどを考えて、適切な作曲ソフトを選ぶことが重要です。
また、作曲に必要な機能や使いやすさ、価格なども考慮する必要があります。詳しくは、作曲ソフトを提供するメーカーやサイトなどで情報を確認し、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
1. 自分がどのような楽曲を作りたいかを考える
自分がどのような楽曲を作りたいか、またどのような特徴があるかを考えることから、選ぶ作曲ソフトを決めることが大切です。
作曲ソフトによって、作成できる楽曲の種類や特徴が異なるため、自分が作りたい楽曲に合ったものを選ぶことが重要です。
2. 作曲に必要な機能を検討する
作曲するにあたり、自分の作曲スタイルに合わせてバーチャル音源やMIDI入出力、録音機能など、必要な機能を備えているか確認しましょう。
これは作曲方法として、生楽器をライン入力でレコーディングする方法がメインなのか、打ち込みによるデジタル楽器がメインなのかで大きく変化します。
3. 使いやすさや操作性を考慮する
作曲ソフトの操作性や使いやすさは、音楽ジャンル、ユーザーの経験や好みによって大きく異なります。
自分が使いやすいと感じる作曲ソフトは、別のユーザーから見れば使いづらいと感じるかもしれません。また、特定のジャンルに特化して使いやすいように設計されている製品もあるので、さまざまな作曲ソフトを試してみることも重要です。
4. 価格やサポートの充実度を確認する
作曲ソフトには、無料のものから有料のものまでさまざまなタイプがあります。価格が高いということは必ずしも機能が優れているとは限りませんので、自分が必要とする機能や予算に合った作曲ソフトを選ぶよう心がけましょう。また、初めて作曲ソフトを使うユーザーにとっては、サポートの充実度は特に重要です。
それでは、Macで使えるおすすめ作曲ソフトをいくつかご紹介します。
GarageBand
- 無料
- Mac / iOS専用
- 初心者向け
Apple製品であればもとからインストールされているのでご存じの方も多いかとは思います。
音楽の知識のない初心者でも簡単に楽曲が作成できるように設計されており、「音楽を造ることの楽しさ」に重点を置いたDAWです。
もし初めて作曲にチャレンジしようと考えている方は、このGarageBandから初めてみて、慣れてきたら上位互換の「Logic Pro Ⅹ」に移行するという流れがオススメです。
Logic Pro X
- GarageBandの上位互換
- Mac専用
- 2020年5月12日に大幅なメジャーアップデート
GarageBandと同じApple社製品のDAWでMac App Storeでのダウンロード販売のみとなっています。
以前からMacユーザーから人気の高いDAWではありましたが、最近の販売開始以来の大幅なアップデートにより、Hiphop系のビートメイクの制作にも対応できるようになりました。
流行を捉えた今回のアップデート後の現在、Macユーザーにとっては価格等も考慮するとLogic Pro Ⅹ一択であると言えるかもしれません。
Ableton Live
- 海外シェアNo.1
- 有名プロデューサーも多く使用
- エレクトロ、Hiphop系に強い
海外の有名プロデューサーが多く使用しているDAWで、Macを持ち歩いて気軽にビートメイクしているプロデューサーが多いイメージです。
エレクトロ系やループを主体とするビートの制作に強く、かなり性能の高いDAWなのですが、ホームページや画面のチープさが原因で少し躊躇してしまう方も多いみたいですね。
ビートメイカーにとってはAbletonかFL Studioの2択だったのですが、Logicのメジャーアップデートで少し差を詰められた感がありますね。
→低予算で作曲を始めたい人が揃えるべき6つの機材とソフトウェア
FL Studio
- EDMやHiphopに特化
- アップデート生涯無料
- Macにも対応
Abletonと同じく、海外プロデューサーが多く使用しているDAWで、これまではWindows専用だった製品が、Macにも対応しました。
エレクトロやHiphopのようなビートメイクに強く、素材を並べて作曲を進めていくブロック配置型のスタイルを採用しています。
一般的なDAWに慣れている方からすると少し特殊な操作感ですが、慣れてしまえばビートメイクのような、素材を並べて作り上げるタイプの音楽の制作が格段に速くなります。
Cubase
- 国内No.1シェア
- チュートリアルが豊富
- ボカロに有利
Cubaseは、最先端のMIDI編集ツールを備えた国内では最も有名なDAWです。
Cubaseではシンプルなクオンタイズからスイング機能まで、アダプティブ/リズムクオンタイズ、ベロシティコンパクション、ノートエクスプレッションなどの高度で複雑なMIDI編集を実行できます。
効率的にボカロ曲を製作できる「VOCALOID Editor for Cubase」を利用できるのも、ボカロクリエイトを目指している人にとっては大きなメリットです。
Studio One
- フリーソフト
- 無償アップデート
- プロフェッショナル仕様
StudioOneは無料でダウンロードできる強力なオーディオワークステーションソフトです。
Studio Oneは国内外問わず、多くのクリエイターから絶大な人気を博し、MACに最適なDAWの1つとして認知されています。無料でありながらもプロフェッショナル用のDAWとして作り込まれており、作曲のワークフローを強化し、自動MIDIコードシフトやスコアの印刷など、さまざまな機能が付属しています。
フリー版にあたる「Prime」バージョンでも、無償のまま最新版にアップデートして使い続けられる点も嬉しいです。
Audacity
- フリーソフト
- 動作が軽い
- 簡易的な録音
Audacityは他のリストのDAWほど魅力的に見えないかもしれませんが、オープンソースで多機能、かつ完全フリーなデジタルオーディオワークステーションです。
オーディオの録音と編集に最適なフリーソフトウェアです。簡易的なオーディオ編集を行いたい場合にも、新しいマルチトラックレコーディングを行いたい場合にも、強力なオーディオツールを提供してくれます。
基本的な作曲ツールと、リバーブ、イコライザー、エコー、コーラス、ディストーションなど、さまざまなエフェクトとプラグインが含まれています。
REAPER
- 外部音源の追加機能
- 自由度の高さ
- 動作が軽い
筆者自身も初めて使ったDAWがこちらのREAPERでした。無料版で使えるのは古めのバージョンとなってはいるのですが、日本よりも海外のDTMマニア達に非常に人気が高い印象です。
豊富な設定項目とスクリプト機能により、自分好みのワークフローやインターフェースに設定することができる自由度の高さも特徴となっています。
こちらのDAWは動作が非常に軽くなっていて、PCの性能が低くても問題なく動作するので、スペックに自信のない方におすすめのDAWです。
Reason
- 膨大なサウンドライブラリ
- 特徴的なラックシステム
- コード補助ツール
Reasonのインストゥルメント、シンセ、エフェクト、サウンドツールは、魅力的で使いやすく、膨大なサウンドライブラリを備えています。
Reasonのラックプラグインは伝説的なReasonRackのVST3/AU/AAXバージョンであり、すべてのデバイスでクリエイティブなサウンドデザイン、モジュラーケーブルルーティング、ループ、サウンドライブラリを備えています。
ChordSequencerを使えば、簡単に素早く新しいコードを見つけ出したり、アレンジを加えるのにも役立ちます。
Betweg Studio
- 柔軟性の高さ
- 安定した動作
- クロスプラットフォーム対応
Bitwig Studioは、柔軟性の高い作業スタイルと、表現力豊かなツール、安定性が高く、クロスプラットフォーム対応など、数々の特徴を持つ革新的なDAWソフトウェアです。
自由度の高い演奏やアレンジ、モジュレーション機能による独自のサウンド生成、豊富なエフェクトやインストゥルメントを使ってクリエイティブなサウンド生成が可能になっています。
強力なサンプラーも組み込まれており、初心者からプロまで、音楽制作の可能性を広げるDAWとしておすすめです。
まとめ
Macで使えるおすすめ作曲ソフトを8つご紹介しました。
- Garageband
- Logic Pro Ⅹ
- Ableton Live 10
- FL Studio
- Cubase
- Audacity
- Studio One
- REAPER
- Reason
- Betweg Studio
どれもトップクリエイター達が使用するDAWなので、基本的な作曲性能においてはどれを使用してもあまり大差はないですが、ジャンルによってはより効率的に作業を進めることができます。
自身のやりたいジャンルやスタイルを考慮して、Macで使用できる最適なDAWを選択しましょう。
以上、「Macで使えるおすすめの作曲ソフト10選【DAW】」でした。