作曲初心者が気を付けるべき5つのこと
よく一般的に言われる作曲初心者がやってしまいがちなことや、筆者自身も今思えばアレはよくなかったなと思うことをまとめてみました。
本来作曲は自由なものなので、そこまで気にする必要もないかもしれませんが、本気で売れる楽曲を作りたい!といった方やプロの作家を目指している方にとっては上達の近道になるような内容になっています。
そうじゃない方にとっても、何か発見や気付きになれば幸いです。
それでは、これから作曲を始めようと考えている方に向けて、ついついやってしまいがちな気を付けるべきことについて解説します。
オリジナリティを出さない
「このコード進行は有名な曲でよく使われてるから違う感じのがいい」
「サビのメロディーがキャッチーで気に入っているけど、なんだか聴き覚えのある感じがする」
こういった理由で、せっかく生まれたアイデアを簡単に変更してしまっていませんか?
作曲経験の浅い初心者ほど、ありふれたアイデアやアレンジを嫌がり、オリジナリティや個性を出そうとして失敗していまいます。
現在、コード進行、メロディーライン、リズム、ほとんどのアレンジパターンは世の中に出尽くしているので、誰も試したことのない完全なオリジナルを作ることは、ほぼ不可能といえます。
コードやメロディが被ってしまうことは仕方のないことなので、あまり気にしなくていいです。
音楽理論の知識や作曲経験の少ないクリエイターが無理に個性を出そうとすると、セオリーから大きく外れた奇抜なアレンジになりがちなので、始めはなるべくセオリーに沿って楽曲制作することをオススメします。
自分のやりたいジャンルのプロ楽曲をたくさん聴いて、コード進行やアレンジの雰囲気を掴みましょう。
※完全にパクッて自分の作品としてリリースすると大問題になるのでダメですよ。
引き算アレンジ
アイデアが生まれず、アレンジに行き詰ったときにもう一本ギターを重ねてみたり、音数を増やしたりと毎回足し算アレンジになってしまっていませんか?
たまには動きを付けたベースをルート弾きに戻したり、Bメロでギターを止めるといったような引き算アレンジを意識するだけで良い結果が得られます。
とくにDTMのような環境だと、簡単に楽器を追加することができるので、増やしすぎには注意しましょう。
全部カッコよくしない
サビ以外も全部カッコよくなっていませんか?
楽曲全体の起伏を意識することで、サビがより印象的になります。
Aメロ、Bメロ、サビのすべてが盛り上がっているような平坦な楽曲はすぐに飽きられてしまうので、
・Aメロ→おとなしい
・Bメロ→わくわく
・サビ→大盛り上がり
このようにしっかりとサビに向けて緩急を付けることで、楽曲全体がダイナミックになり、リスナーの印象に残りやすくなります。
アレンジでごまかさない
納得いっていない楽曲をアレンジで良くしようとしないことです。
名曲というのはギターと鼻歌だけでも名曲です。
「コードに対してメロディがちょっと微妙だけど、全体のアレンジでなんとかなるか!」
といった感じで製作を進めてしまうと、駄作になってしまうことがほとんどです。
どうしてもアイデアが降りてこないときには、思い切ってボツにしてしまうか、保留にして新しい曲作りに取り掛かったほうがいい場合もあります。
初心者の方と経験豊富な方では一曲に対する重みが違います。
初心者の方ほど一曲にかける時間も労力も大きいので、なかなかボツにしたり、一度決めたメロディーを作り直すという判断が難しく、アレンジでなんとかしようとしてしまいます。
経験を積むにつれて、ある程度作曲を進めている段階で「あ、良くないな」というのが分かるので、その時点で製作を止める判断や、まったく違う角度のアレンジを加えて修正することもできるようになります。
不要なセクションはないか
曲にギターソロやブリッジ(サビに向かって盛り上がる)セクションを追加するときに、ほんとうにその楽曲に必要なセクションなのかどうかをしっかりと考える必要があります。
例えば、
「ギターが二人いるのに、シンプルなリードばっかでかわいそうだからギターソロで華を持たせてあげようか。」
バンドあるあるだと思いますが、こういうのはあまりよろしくないということですね。
あとは尺伸ばしのために、ラストのサビを2回しやったり、本来無いはずのアウトロを付けたりといったことです。
筆者自身もバンドをやり始めた当初、特に深く考えずになんとなくセクションを足したり、削ったりしていましたが、今となってはもっと慎重になるべきだったなと思います。
まとめ
作曲初心者が気を付けるべきことを5つ紹介しました。
- オリジナリティをださない
- 引き算アレンジ
- 全部カッコよくしない
- アレンジでごまかさない
- 不要なセクションはないか
これら5つのことを気を付けながら、たくさん作曲すればだんだんとコツがつかめてくるかと思います。
リファレンスといって既存の楽曲を参考にすることはプロの世界でも当たり前に行われていることなので、
本格的に制作を始めるまでの練習のあいだに、どんどん美味しいフレーズを吸収しましょう!
以上、作曲初心者が気を付けるべき5つのことでした。