Zound Industriesがアンプメーカー「Marshall」を買収
スウェーデンのBluetoothメーカー「Zound Industries」が、ギターアンプで知られる「Marshall Amplification」を買収。契約にはMarshall Amplificationに加えて、Natal Drums、Marshall Records、Marshall Live Agencyも含まれます。合併後のグループの評価額は4億ドル以上となっています。
Marshall AmplificationとZound Industriesは、2010年に2社がライセンス契約を結んで以来、マーシャルロゴと黒いビニールテクスチャが特徴的なヘッドフォンやポータブルスピーカーを製造してきました。また、adidasやUrbanearsなどのブランド名で個人用オーディオ機器も製造しています。
MarshallとZound Industries
Marshallは、1962年にジム・マーシャルとその息子テリーによってウェスト・ロンドンで設立されました。その後Jimi Hendrix、Eric Clapton、The Who、Oasisなどの有名なロックバンドに使用され、そのクラシックなロゴスクリプトは、世界で最も有名なアンプブランドの1つとされています。
Zoundは2008年に設立され、BOSE、JBL、SONYなどのオーディオブランドに対するファッショナブルなオーディオメーカーとして成長し、スマートフォン市場やSpotify、Apple Musicなどの音楽ストリーミングアプリの台頭に合わせて事業を展開してきました。
2010年、両社は長期的なライセンス契約を締結し、この取り決めにより、Marshallブランドの音楽的な遺産に基づいたヘッドホンやスピーカーのラインナップを発表し、まったく新しい市場に参入することになりました。
革新的な製品開発により、古典的なMarshallアンプの見た目とサウンドを維持しながら、新しいオーディオ機器ブランドの1つ「Marshall Headphones」としてのブランドを確立しています。
マーシャルアンプの今後
マーシャル一族は、非公開の現金支払いを受け取ることに加えて、筆頭株主として新しく形成されたグループの24%を所有しています。これからもマーシャルの方針が変更されることはないとされており、契約後も最高級の「ハンドワイヤードアンプ」の製造は継続されます。
さらに、ZoundのCEOであるJeremy de Maillard氏は、マーシャルアンプのファンにとっても、これまでの伝統的な「シグネチャーサウンド」を安全に管理するためのテックスタートアップだということを約束しました。
両社のパートナーシップは、オーディオ業界でも最も調和のとれたライセンス契約の1つとして認識されています。この成功は12年間継続しており、高品質のサウンドと素晴らしい音楽への共通した情熱によって支えられています。
「ラウド」なポータブルサウンド
Marshall Groupは、Zound Industriesのデザインとブランディングにおける経験を活用して、60年以上にわたって音楽業界で選ばれている歴史あるアンプブランドとしての地位を確立しました。
これからも「Marshall Amplification」の伝統と評判をさらに高め、先進的なテックスタートアップの戦略とグローバルな事業運営の恩恵を受けて、収益性の勢いを高めると述べています。
これまでの伝統的なギターアンプとしてのブランドを保ちつつ、現在のデバイス環境に合わせたポータブル性の高いスピーカーや、Bluetooth製品の製造にも力を入れています。
「歴史的に、Zoundは音楽を聴くための製品を作ることに重点を置き、Marshallは音楽を作るための製品を作ってきました。しかし、私たちは高品質のサウンドとデザインへの情熱を共有しています。出身地は違いますが、商品の特徴はとても似ています。私たちはお互いに非常に補完的であり、この契約により、全範囲の製品と消費者体験全体を1つの屋根の下にまとめることができます。これにより、イノベーションをより迅速に実現し、ミュージシャンや音楽愛好家とより深く、より総合的なつながりを持つことができます。」
Jeremy de Maillard
Marshall公式 : https://www.marshallheadphones.com/
Zound Industries公式 : https://www.zoundindustries.com/