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スタジオ練習の「音が悪い」を解決! バンドサウンドを激的に改善する10のコツ

バンド練習

スタジオ練習の「音が悪い」を解決! バンドサウンドを激的に改善する10のコツ

バンドのスタジオ練習において、スタジオ内の音質を良くすることはすごく重要です。練習時から良い音を鳴らすようにしておくことで、練習の質が向上し、本番でのライブパフォーマンスをより魅力的なものにすることができます。

スタジオ内の環境を良くすることで、各楽器やボーカルのクリアさ、音量バランス、奥行きを向上させ、楽曲の表現力を最大限に引き出します。また、バンドメンバー同士のコミュニケーションを高めることで、アンサンブルの精度を上げる役割も果たします。

今回は実際にバンド練習で役立った、音質向上の為に効果的な10個のテクニックを、初心者向けのTIPSと共にご紹介します。

1. 音量はアコースティック楽器に合わせる

ドラム

スタジオ内のサウンドを環境をよくするには、各楽器の音量バランスの調整が欠かせません。

実際に音量バランスを調節するときには、生ドラム等のアコースティック楽器を基準として音量調節することで、全体のバランスが取りやすくなるのでおすすめです。

基本的に、電子楽器ではボリュームノブやフェーダーを調節するだけで音量の上げ下げが簡単に行えますが、アコースティック楽器は自然の共鳴や音の振動を活かして音を出すため、電子楽器とは異なり自由に音量を調節することが難しいです。

アコースティック楽器の音量が他の楽器に比べて突出していたり、極端に下がっていると、全体のバランスが崩れ、演奏に支障がでる可能性があるので注意しましょう。

【初心者向けTIPS】
まずはドラマーに、いつも通りの音量で8ビートを叩いてもらいましょう。その「ドラムの音の壁」を越えないギリギリのラインを狙って、ギター、ベース、ボーカルの音量を上げていくと、まとまりやすいバランスが見つかります。特に「キック」と「ベース」の音量バランスから決めると、バンド全体の土台が安定しやすいです。


2. アンプ、モニターの向きを変えてみる

音量のバランスを変更するときに、ボリュームコントロールで調節する前に、アンプの向きやモニターの向きを変えてみることで、すんなりと解決することもよくあります。

アンプなどは部屋の隅に置かれていることが多いので、常設のポジションだとスタジオ内にうまく音が行きわたらないことがあります。

スタジオ

上記のようにアンプの角度をほんの少し角度を変えるだけでも、スタジオ内に上手く行きわたるようになるので、ボリュームを上げるよりも効果的です。

【初心者向けTIPS】
アンプを壁に近づけすぎると低音がブーストされ、音がこもる原因になります。壁から少し離し、可能なら「アンプスタンド」で少し傾けて、スピーカーを自分の耳の高さに向けるのも非常に効果的です。直接耳に音が届くようになると、必要以上に音量を上げなくて済みます。


3. 立ち位置を工夫する(ライブ本番を想定して)

スタジオ内での「立ち位置」も、音の聴こえ方やバンドの一体感に大きく影響します。

スタジオ練習の時は、壁に向かってアンプを置いて、内側を向いて輪になって練習しがちですが、これでは本番とのギャップが大きすぎます。ライブ本番同様、ボーカルが中央、その後ろにドラム、左右にギターやベースが客席側を向く「本番同様」の配置で練習してみましょう。

この配置にすると、最初は「他のメンバーの音が聴こえにくい」と感じることもあるかもしれませんが、それこそが本番のライブハウスで起こる問題そのものです。

アンプの向き(角度)を調整したり、ボーカリストに自分の音がちゃんと届いているか確認しながら、本番で困らない音量バランスや立ち位置を探っていきましょう。

【初心者向けTIPS】
特にベースアンプの真正面や部屋の角は、低音が溜まりやすく(ブーミーになり)、他の音が聞こえにくくなることがあります。自分の音が一番クリアに聞こえ、かつ他のメンバーの音も把握しやすい「スイートスポット」を探してみましょう。立ち位置を1メートル変えるだけで、聴こえ方が激変することがあります。


4. 音作りはボーカルの立ち位置で

エレキギターやベース、キーボード等の音量・音質を調節する際には、なるべくボーカリストの立ち位置で確認しながら調節するようにしてみましょう。

スタジオ

音の聴こえ方はスタジオ内のどの場所にいるかによって大きく変化します。特にギターアンプは音が直線的に飛ぶので、自分の場所だと気持ちよく聴こえていても、他の場所では聴こえ方がまったく違います。

スタジオ内のサウンドのバランスを取る際には、ボーカリストが歌いやすいようにボーカリストの場所にたって調節するのがベストです。

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【初心者向けTIPS】
ギタリストやベーシストは、練習用にいつもより長いシールド(ケーブル)を1本持っておくと便利です。自分のアンプから離れてボーカル位置やドラム位置に移動し、演奏しながら自分の音の聴こえ方をチェックできます。ボーカリストに「今の音、痛くない?」「ちゃんと聴こえてる?」と直接聞くのも重要です。


5. 各楽器の「周波数帯(EQ)」を整理する

バンド全体の音が「ゴチャっ」として聴こえる原因の多くは、各楽器の音の周波数がぶつかり合っていることです。

例えば、ベースの低音とバスドラムの低音がぶつかったり、ギターの中音域とボーカルの中音域がぶつかると、お互いの音が"マスキング"されて聴こえにくくなります。

アンプの「イコライザー(EQ)」を調整し、それぞれの楽器が担当する「美味しい帯域」が被らないように棲み分けを意識しましょう。

【初心者向けTIPS】
簡単なルールとして、ギターは「中音域(MIDDLE)」、ベースとキックは「低音域(LOW)」、ボーカルは「中〜高音域(MIDDLE/HIGH)」がメインです。例えば、ボーカルが聴こえにくい時、ボーカルの音量を上げるのではなく、競合しているギターの「MIDDLE」を少し下げる(カットする)だけで、ボーカルが前に出てくることがあります。


6. リバーブ(空間系エフェクト)は最小限に

スタジオ練習は、各パートの音やタイミングを正確に確認する場です。

リバーブ(残響)やディレイ(やまびこ)などの空間系エフェクトを深くかけすぎると、音の輪郭がぼやけ、タイミングのズレや音程のミスに気付きにくくなります。

音に「ごまかし」が効いてしまうため、アンサンブルの精度を上げる練習にはなりません。練習中はなるべくエフェクトを薄めにするか、オフにしましょう。

【初心者向けTIPS】
これはボーカルも同様です。スタジオのミキサーでリバーブを深めにかけたくなる気持ちはわかりますが、練習中は「素の音」でしっかり音程やリズムが取れているかを確認するのが上達の近道です。エフェクトは、ライブ本番で「聴かせる」ために取っておきましょう。


7. シンバルミュートを導入する

一般的な練習スタジオの6~12畳くらいのサイズの部屋では、ドラムシンバル系のエネルギーが強すぎて、ボーカルやリードギターに大きく干渉してしまいます。

シンバルミュートを付けることで金物系の音量のみを下げることができるので、非常にスッキリとしたサウンドになるのでおすすめです。シンバル系の音量を下げることで、ボーカルやギターの抜けが良くなるのが実感できると思います。

カバータイプだと音量が下がり過ぎる場合は、ジェルタイプだと付ける場所や個数で音量感をコントロールできるのでおすすめです。

【初心者向けTIPS】
ミュートが手元にない場合、ドラマーに「叩き方」を意識してもらうだけでも変わります。特にハイハットは、曲調によって「少し閉め気味」に叩いてもらう(開き具合を狭くする)と、高音域の「シャー」という音が抑えられ、ボーカルがスッキリ聴こえるようになります。


8. 練習を録音して客観的にチェックする

演奏中は自分のプレイに集中しているため、バンド全体のバランスを客観的に判断するのは困難です。

そこで役立つのが「録音」です。スタジオのミキサーからラインで録音するのがベストですが、スマホのボイスメモ機能で部屋の真ん中に置いて録音するだけでも、バランスの崩れは十分にわかります。

「どの楽器が大きすぎるか」「どの楽器が聴こえないか」を休憩中にメンバー全員で確認しましょう。

【初心者向けTIPS】
録音を聴き返す際は、「演奏の上手い・下手」ではなく、純粋に「音量バランス」と「リズムのヨレ」だけに注目して聴いてみましょう。自分では演奏できているつもりでも、録音を聴くと「ベースとドラムのリズムがズレている」「ギターの音が大きすぎて歌が聴こえない」といった問題点が浮き彫りになります。


9. スペクトラムアナライザーを使う

スペクトラムアナライザー

スペクトラムアナライザーは、音響や電子信号の周波数分布を視覚的に表示するためのソフトウェアのことを指します。

長時間スタジオにいると耳が疲れてしまい(聴覚疲労)、正常な音の判断が難しくなることがあります。そんな時は、スペクトラムアナライザーを使うことで、リアルタイムで楽器の周波数スペクトルを確認することが可能なので、スタジオ内の音響バランスを確認する為に役立ちます。

最近だとスマホアプリで利用することもできるので、手軽に楽器の出力されている音を確認したり、部屋全体の鳴り具合を確認するのにもおすすめです。

【初心者向けTIPS】
無料のスペアナアプリもあります。「RTA(リアルタイムアナライザー)」機能があるものを探してみましょう。バンド全体で音を出した時に、特定の周波数帯だけが「赤く」なって突出していないか、中音域(2kHz〜4kHzあたり)が極端にへこんでいないか、などを視覚的に確認できます。


10. 積極的に「音、どう?」と聞き合う

結局のところ、最も重要なのは「コミュニケーション」です。

どんなに機材やテクニックを駆使しても、メンバー同士が「何を聴きたいか」「何に困っているか」を共有できていなければ、良いアンサンブルは生まれません。

「自分の音が大きすぎないか?」「ベースはちゃんと聴こえているか?」「ボーカルは歌いづらくないか?」と、演奏の合間に積極的に声を掛け合いましょう。

【初心者向けTIPS】
「なんかダメ」ではなく、「ギターの音が(耳に)刺さって痛い」「キックのアタックが(ベースに埋もれて)見えない」など、できるだけ具体的に伝える努力をしましょう。お互いに遠慮せず、良い演奏のために意見を出し合うことが、音を良くする一番の近道です。


まとめ

バンドのスタジオ練習において、音質向上のために重要な10個の要素を挙げてみました。

1. 音量はアコースティック楽器に合わせる
2. アンプ、モニターの向きを変えてみる
3. 立ち位置を工夫する
4. 音作りはボーカルの立ち位置で
5. 各楽器の「周波数帯(EQ)」を整理する
6. リバーブ(空間系エフェクト)は最小限に
7. シンバルミュートを導入する
8. 練習を録音して客観的にチェックする
9. スペクトラムアナライザーを使う
10. 積極的に「音、どう?」と聞き合う

これらの要素を組み合わせて練習を行うことで、スタジオ練習の質が向上し、本番のパフォーマンスにも繋げることができます。

以上、「バンドのスタジオ練習 : 全体の音を良くする為に効果的な10の要素」でした。


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